『半沢直樹』だけじゃない“顔芸”ドラマの名作5選。多部未華子の変顔も

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2020年09月27日 16:21  女子SPA!

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写真『ずっとあなたが好きだった』冬彦さん役・佐野史郎
『ずっとあなたが好きだった』冬彦さん役・佐野史郎
 初回から第9話までの平均視聴率20%超え(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、Twitterのトレンドワード1位を2週連続で獲得する偉業を成し遂げるなど、前作同様に大きな盛り上がりを見せている『半沢直樹』(TBS系、日曜午後9時〜)。この大ヒットの一因として、大和田を演じる香川照之(54)、伊佐山を演じる市川猿之助(44)ら歌舞伎役者でもある俳優陣の“顔芸”と評される表情豊かな演技が視聴者の心を掴んでいることが挙げられます。

 また、今回のシリーズでは女性キャストの演技力も光っており、谷川を演じる西田尚美(50)や白井を演じる江口のりこ(40)たちも「やりすぎでは……?」ともいえる“顔芸”を披露し、SNSを中心にバズりまくっています。

 しかし、これまでにゴールデンタイムで放送されたテレビドラマでも、『半沢直樹』に全く劣らない“顔芸”を生かした演技がインパクトを残したドラマがありました。そこで今回は、パンチの効いた“顔芸”ドラマを5作紹介していきます。

◆佐野史郎のドラマ史に残る伝説の怪演

 まず、表情の不気味さと不敵な笑みが強烈なインパクトを残した『ずっとあなたが好きだった』(TBS系、1992年7月放送)で、冬彦役を演じた佐野史郎(65)が有名でしょう。

 同作は、東大卒のエリート銀行員ながらマザコンでオタクの冬彦と結婚した美和(賀来千香子)が、異常な夫や姑の悦子(野際陽子)との結婚生活から逃れようとする、当時としては珍しいサスペンス要素のあるトレンディドラマでした。

 何と言っても佐野史郎演じる冬彦のキャラクターが強烈で、死んだような顔つきで木馬にまたがるシーンや唇を歪めながらうなり声を上げるシーンの不気味さは、ドラマ史に残る“顔芸”と言えるでしょう。

 冬彦の狂気ともいえる演技が評判となり、序盤こそ視聴率は振るわなかったものの、最終回では34.1%とかなり高い数字をマークし、“冬彦さん”というフレーズは同年の「新語・流行語大賞」にも選ばれたほどでした。

◆多部未華子の変顔が炸裂しまくった『デカワンコ』

『これは経費で落ちません!』(NHK)や先日放送終了したばかりの『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)などのスマッシュヒットで、国民的女優の仲間入りをしつつある多部未華子(31)。彼女の作品でも個性あふれる“顔芸”が話題を博したドラマがあります。それは『デカワンコ』(日本テレビ系、2011年1月放送)です。

 同作は、ロリータファッションを着こなす新人刑事のワンコこと花森一子(多部未華子)が警察犬ばりの嗅覚と正義感を駆使して難事件を解決していく、コメディタッチの刑事ドラマでした。一子が見せる膨れっ面や眉毛やつぶらな目を上げ下げする表情豊かな“変顔”は「キュートすぎる」「多部ちゃん、体張りすぎ!」などと評判になり、「ギャラクシー賞」を受賞しました。

 最新作『私の家政夫ナギサさん』でも“顔芸”の片鱗はわずかに残っており、眉毛を上下して感情を表現する演技が健在でした。

◆ぶっ飛んだキャラで大ブレイク、白目連発『のだめカンタービレ』

『デカワンコ』の一子以上にブッ飛んだ主人公が登場する“顔芸”ドラマといえば、『のだめカンタービレ』(フジテレビ系、2006年10月放送)でのだめこと野田恵を演じた上野樹里(35)を思い出す人も多いでしょう。

 同作は、音大を舞台にしたドラマで、天才と称される千秋(玉木宏)に恋をした女子力ゼロのダメダメ女子大生・のだめと学生たちとのドタバタラブコメディ。のだめ役の上野樹里が女優魂を振り切って連発する白目むき出しの“顔芸”は「原作そっくり!」などと大きな反響を生みました。

 また、千秋や峰(瑛太、現、永山瑛太)たちも白目むき出しシーンを披露しており、その場面を探してみるのも面白いでしょう。

◆『トリック』生瀬勝久、いぶし銀の舞台役者から一躍全国区に

『トリック』シリーズ(テレビ朝日系、2000年7月放送ほか)の矢部警部補を演じた生瀬勝久(59)。その圧巻の“顔芸”で全国区の知名度と人気を獲得するきっかけにもなりました。

 同作はインチキマジシャン・山田奈緒子(仲間由紀恵)と物理学教授・上田次郎(阿部寛)が、謎めいた村の超常現象や事故に隠されたトリックを解決していくミステリードラマで、奇才・堤幸彦氏のシュールな演出でも話題になりました。

 生瀬勝久演じる矢部警部補は誰が見ても一目瞭然のカツラを被った関西弁のヘッポコ刑事で、超常現象が起きるたびに瞳孔が開きそうなくらいに目を見開いて驚く仕草やカツラがズレたときに慌てふためく表情が、さすが舞台俳優出身と思わせる衝撃力の強い“顔芸”をたびたび披露していました。

 その後、同作で主演だった仲間由紀恵と共演した『ごくせん』の猿渡教頭役でもかなり破天荒な“顔芸”演技をしていました。

◆“顔芸”でブレイクした元芸人、竹中直人の秀吉

 最後に紹介するのは、NHKの看板ともいえる大河ドラマでも“顔芸”が話題になった作品があります。コメディアン出身の俳優で、今や映画監督としても活躍する竹中直人(64)が演じた『秀吉』(NHK、1996年4月放送)です。

 同作は、堺屋太一氏の歴史小説を原作に、農民だった秀吉が立身出世を成し遂げて戦国武将になり、天下統一を果たすまでの半生を描いたヒット作でした。

 特に際立っていたのは、秀吉が農民から織田信長の武家奉公人になるまでの“サル”と言われた時代の演技です。顔を泥だらけにして歯を食いしばりながらも必死に滑稽な顔を見せる魂のこもった“顔芸”は視聴者を圧倒。また、ツバを飛ばすほどの泥臭い演技も話題になりました。

 思えば、コメディアン時代に披露していた鉄板ネタ「笑いながら怒る人」という“顔芸”があってこその演技だったと言えるかもしれません。

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 このように、視聴者にすさまじいインパクトを与えて今でもついつい思い出してしまう“顔芸”ドラマの数々を紹介してきました。
 いよいよ終盤を迎える『半沢直樹』でも、おそらくこれまで以上に強烈な“顔芸”合戦が繰り広げられるはずです。本編のストーリーはもちろん、“顔芸”にも注目してリアルタイム視聴をすることをおすすめします。

<文/木田トウセイ>

【木田トウセイ】
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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