初優勝の坪井翔「1コーナーで運良く2番手に。ピット作業も早く作戦がハマった」【第2戦岡山決勝トップ3会見】

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2020年09月27日 20:01  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ第2戦岡山でワン・ツー・フィニッシュを達成したJMS P.MU/CERUMO・INGING
9月27日に岡山国際サーキットで開催された2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦岡山の決勝レースで初優勝を飾った坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、2位の石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、3位のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、そしてJMS P.MU/CERUMO・INGINGの立川祐路監督がオンライン会見でレースを振り返った。

坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
決勝 優勝
「最高です。今シーズンが始まって速さが出てきたなかで、第1戦もてぎの決勝では1周も走れず、今日の予選Q3では調子が良かったのに自分のミスでクラッシュしてしまいました。かなりチームのみなさんには迷惑をかけてしまい、自分自身の心も折れかけていたのですが、今日は良いレースをしたいと言う思いで臨みました」

「8番手からスタートして、1コーナーでイン側にいたのがすごく運が良くて、アクシデントに巻き込まれずに2番手になれたことが今日のハイライトです。ピット作業も早く、平川選手を抜いて、石浦選手も抜けました。タイヤがフレッシュだったので厳しかったですが、なんとかトップを守り抜くことができて最終的には優勝できて良かったです」

「セーフティカー明けにペースが良さそうなことがわかったので、アンダーカットを狙いました。平川選手が11周目にピットに入らなかったので僕が入りました。結果的に作戦がハマりましたが、アンダーカットできたのはピット作業の早さだったと思います」

立川祐路監督(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
「(チームとして)絶好調だった時に優勝はありますが、その時にもできなかったワン・ツーという目標を今回達成することができ、ドライバーふたりとチームのスタッフ、応援してくれるファンに感謝します。今日はドライバーふたりが頑張ってくれて、エンジニアもこなしてくれました」

「ふたりの戦略がわかれたことで、途中からふたりの戦いになりましたが、すごく頑張ってくれました。特に初優勝した坪井選手に関しては、自分の力で(前車を)かわして自分の力で勝ち取った優勝なので嬉しい限りです」

「(決勝は)このような形になるとは思いませんでした。予選まではいまひとつ噛み合わない状態でしたが、決勝に向けてクルマも戦える状態になったと思います。スタートで良い位置に付けられたし、ふたりのペースも良かったです」

「昨年はクルマとタイヤが変わり苦戦していた部分がありましたが、これを機にチャンピオン争いに加われるように頑張りたいです」

■キャシディ「ブルーフラッグが全然振られず、思うようなレース運びにならなかった」

石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
決勝 2位
「SF14に乗っていた頃は表彰台に上がっていたものの、SF19になってからはなかなか速さが出せず苦労していました。坪井選手も調子が良くなってきていたし、エンジニアもクルマ(作り)をトライしてくれたおかげで2戦連続で予選Q3にも進んでいます」

「少しずつ光明が見えていたなかで、運にも助けられて良い結果で終わることができたのはチームにとっても自分にとっても大きな(意味のある)レースだったと思います。スタートでポジションを上げてから想定していた作戦が変わってしまい、セーフティカー中に無線でやりとりをしました」

「先頭に立っている間のペースは良かったですが、途中から苦しくなってピットに入りました。その後、坪井選手と争っているときにニック選手のペースが良いことを知っていたので、ふたりで競い合うよりも2台で逃げないと(キャシディに)抜かれてしまうという状況を理解しながら2台でハイペースで飛ばしました。それがこの結果に繋がった思うし、2台ともがいいペースで走れるクルマだったことに感謝したいです」

「結果は嬉しいですが、まだ飛び抜けた速さにはなっていないし、予選が大事になるのでポールを争えるような速さを見つけていかなければならないので、チーム全員でトライしていきたいと思います」

ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝 3位
「複雑な気持ちだよ。10番手からのスタートだったから、3位まで上がれるとは思っていなかったけど、勝つこともできたのではないかとも思ったんだ」

「レースでは、ギャップを稼ぐことを確認していて、チームから坪井選手とどれだけギャップがあるか常に聞いていて計算をしていた。石浦選手のピットの後は、勝つことができるかもしれないと思いその戦略を始めたけど、トラフィックに引っかかってしまったよ」

「ブルーフラッグが全然見当たらず、(勝てなかったのは)それがひとつの原因になったと思う。そのせいで数秒は失ったかもしれない。大湯選手のピットアウトで引っかかってしまい、ブルーフラックが振られなかった状態で、思うようなレース運びにならなかったのが悔しいかった」

「その後、平川選手とのギャップを計算しながら、彼の前に出るようにペースをキープした。戦略通り平川選手の前に出ることができて3位表彰台を獲得したから、もちろん最高だと思っているけど、優勝を逃したことは悔しく思っているよ」

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