リーガ・エスパニョーラ第3節が27日に行われ、バルセロナとMF久保建英が所属するビジャレアルが対戦した。古巣対決の久保は3試合連続のベンチスタートで74分に途中出場。短い出場時間ながら、積極的に攻撃に絡んだが、ノーゴールに終わった。
ホームのバルセロナは8月に昨季のチャンピオンズリーグ(CL)を戦ったため、今季リーグ戦の第1節と第2節が延期となり、この試合が今季初戦となった。ロナルド・クーマン新監督の公式戦初陣には、リオネル・メッシ、フィリペ・コウチーニョ、17歳のアンス・ファティらがスタメン入りした。
試合はバルセロナが先手を取った。15分、ジョルディ・アルバがペナルティエリア左に抜け出してマイナスに折り返すと、ファティが右足ダイレクトでゴール左隅に叩き込み、今季チーム第1号を決めた。さらにファティは19分、カウンターでコウチーニョからのパスをエリア左フリーで受けると、冷静に右足でニアに流し込んで追加点を挙げた。
その後も主導権を握るバルセロナは35分、ファティがエリア内でファールを受けてPKを得ると、メッシがゴール左隅に沈めて3点目。45分にはメッシが左サイドからクロスを入れると、相手のオウンゴールを誘発してリードを4点に広げた。
後半に入ってスタジアム周辺で鳴り響く花火の音が激しさを増したが、試合は膠着状態が続く。バルセロナは66分、メッシがエリア右に切り込んで左足を振り抜いたが、シュートはGKにセーブされた。
バルセロナは70分、ファティとコウチーニョを下げて、ウスマン・デンベレとペドリを投入。今夏加入した17歳のペドリはリーガ1部初出場でバルサデビューを飾った。昨シーズン後半戦をケガで欠場したデンベレは2019年11月27日のCLドルトムント戦以来の出場を果たした。
ビジャレアルは74分、サムエル・チュクウェゼに代わって久保が途中出場。久保は自身3度目となる古巣バルセロナ戦出場となった。バルセロナは78分、アントワーヌ・グリーズマンとセルヒオ・ブスケツに代えてフランシスコ・トリンカオとミラレム・ピアニッチを送り出す。今夏加入のトリンカオとピアニッチもバルセロナとリーガ1部でのデビューを飾った。
右サイドハーフに入った久保は81分に敵陣中央をドリブルで持ち上がり、最後はエリア内で折り返しに合わせにいったが、うまくミートせず。85分にはドリブルでエリア右へ持ち上がり、中央に折り返したが、ゴール前の味方はシュートまで持ち込めなかった。89分には自身でエリア右に切り込んで左足で狙ったが、シュートはGKにセーブされた。
試合はこのまま終了し、バルセロナが4ゴールで快勝し、白星スタート。ビジャレアルは今季初黒星を喫した。次節、バルセロナは10月1日にアウェイでセルタと、ビジャレアルは9月30日にホームでアラベスと対戦する。
【スコア】
バルセロナ 4−0 ビジャレアル
【得点者】
1−0 15分 アンス・ファティ(バルセロナ)
2−0 19分 アンス・ファティ(バルセロナ)
3−0 35分 リオネル・メッシ(PK/バルセロナ)
4−0 45分 オウンゴール(パウ・トーレス)(バルセロナ)