早稲田院卒パーソナルトレーナーが教える! やせにくい人の三つの特徴とは?

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2020年09月29日 11:30  AERA dot.

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写真計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。ベンチャー企業で新規事業としてパーソナルトレーニングジムを設立し、2018年よりパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokunogym.com/)経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッター、YouTube、各地でのセミナー等で理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。オンラインジム「ボクらノジム」(https://onlinediet.fit/)も運営中。
計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。ベンチャー企業で新規事業としてパーソナルトレーニングジムを設立し、2018年よりパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokunogym.com/)経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッター、YouTube、各地でのセミナー等で理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。オンラインジム「ボクらノジム」(https://onlinediet.fit/)も運営中。
 早稲田大学大学院で運動生理学を学び、「ダイエットコーチ計太」としてYouTubeでも活躍するパーソナルトレーナー・計太さんが、科学的根拠に基づいたダイエットの方法や役立つ知識をお届けします。

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 健康や美容のためにダイエットをしている人は非常に多いですよね。僕がダイエット指導をしている中でも、やせにくい人は実際にいます。例えば同じ食事内容と運動内容でも全然違った進捗になることはもはや当たり前です。ですので、ダイエットに励む人には、“効果は人それぞれ”ということを大前提として認識していただきたいものです。

 さて、今回は僕が指導してきた経験から“やせにくい人の三つの特徴”を解説してみたいと思います。

1.過酷なダイエットを繰り返してきた人

 まず、やせにくい人の特徴その1は、過去に過酷なダイエットを繰り返してきた人です。この場合のダイエットとは、ただ体重を落とすことだけを最優先した取り組みのことで、厳しい食事制限やそれに全く見合わない激しい運動、そして場合によっては薬に頼るダイエットです。とにかく、やせるためだけに自分を追い込んだ人ですね。こういった過酷なダイエットを何度も繰り返してきた人はかなりの危険信号です。この条件に当てはまる人は、即刻そのダイエットはやめるべきです。

 特に、こういったダイエットには女性が手を出しがちです。一般的に、男性のほうが肥満人口は多いのですが、女性のほうが見た目を気にする人が多いので、結果的に女性のほうが過酷なダイエットに手を出してしまいがちなのです(ここには文化的背景、メディアの影響などいくつもの要素が複雑に入り交じっているかと思います。例えば、モデルとして活動している人はかなり細身だったり、洋服のサイズは細身のモノが圧倒的に多かったり。ダイエット関連の情報は、やせることだけが正義のような印象を与えているものが多いようにも感じます)。

 ではなぜ、過酷なダイエットを繰り返すとやせにくくなってしまうのでしょうか? それは、代謝機能が下がってしまって、回復しにくくなるからです(代謝には広い意味がありますが、ここでは摂取したカロリーをエネルギーとして使う機能と考えてください)。

 やせるためには、確かに消費カロリーよりも摂取カロリーを減らす必要はあります。ただ、それを追い求めていてもゴールはありません。少し摂取カロリーを減らすと体重が落ち……さらにやせるために摂取カロリーを減らし……またさらにやせるために……この繰り返しで基礎代謝(1日安静にしていても勝手に身体が消費するカロリー)以下の摂取カロリーで生活してしまう人も多いです。身体の代謝は、基本的には摂取カロリーに応じて上下します。必要以上に摂取カロリーを下げてしまうと、必要以上に代謝も下がってしまうのです。この状態に陥ってしまった人は、その状態でいかなるダイエットに手を出そうともやせません。

 過酷なダイエットを繰り返してきた人がとるべき解決策は、いっぱい食べることです。「ダイエットしたいのに、食べたら太ってしまうのでは?」と思うかもしれませんが、摂取カロリーを上げて、代謝を元に戻すのが先決です。この際、一気に摂取カロリーを上げるよりも少しずつ上げるほうが安全です。代謝が下がっている状態で一気に摂取カロリーを上げてしまうと、そのカロリーはエネルギーとして消費しきれずに脂肪細胞に貯蔵されるリスクが高くなるからです。また、当然ながら食材の選択も大事です。ジャンクフードなどで摂取カロリーを上げても健康には近づけないですよね。そして、摂取カロリーを上げる際にはぜひ、トレーニングや有酸素運動を生活に取り入れて、活動量も上げてみてください。身体が元気になりますよ!

2.長期の糖質制限などで、筋肉の糖処理がうまく機能していない人

 摂取した糖が脂肪細胞に入り、脂肪が増えることが、いわゆる「太る」という状態ですが、実は体の中には、糖をエネルギーとして貯蔵できる、ほかの組織があります。それが、筋肉です。筋肉は活動のためにエネルギーを貯蔵する必要があります。つまり、筋肉は糖の貯蔵庫であると言えます。摂取した糖が脂肪細胞ではなく、筋肉に入ってくれれば、太るリスクも低くなるわけです。

 さて、筋肉に糖を貯蔵するには二つの経路があります。一つは、インスリンというホルモンを活用することです。インスリンというホルモンは、血糖値が上がれば体内に分泌されて、血中をめぐって筋肉にたどり着きます。そこで筋肉に作用してGLUT4(糖輸送タンパク質)という筋肉への糖の取り込み係を活性化させます。その結果、血中の糖が筋肉に入ることができるのです。もう一つの経路は、筋活動です。筋肉の活動それ自体がGLUT4を活性化させます。

 筋肉の糖処理がうまく機能していない人は、糖の取り込みに大事なインスリンの効き目が悪くなっている人であり、筋活動レベルが低い人だと考えられます。過度な糖質制限を長期間実施してしまうと、インスリンの効き目が悪くなってしまう可能性(=インスリン抵抗性)があります。仮にインスリン抵抗が起こっている状態で食欲が爆発して甘い物をドカ食いしてしまったらどうなるでしょうか? 筋肉に糖を運び入れられないので、脂肪に入るリスクも高いですよね。ですので、そのような人への解決策は、普段から適度に糖質を摂取すること、そして筋活動(筋トレ推奨)を実施することが大切になります。僕のオススメは筋トレのタイミングに合わせて糖質を摂取すること。僕は実店舗やオンラインジムのお客様に、「筋トレ後に大福を食べてください!」と伝えています。

3.ストレスを抱えている人

 ダイエットがうまく進まない人の話を聞いていると、ほぼ皆さん比較的強いストレスを抱えていることが多いです。ストレスを受けるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。このストレスホルモンはダイエットの大敵となります。

 まず、コルチゾールレベルが高い人ほど食後血糖値がうまく下がりません。つまり高血糖な状態が長く続き、結果的にインスリンが多く分泌されます。このインスリンがうまく筋肉に作用して血中の糖を運び入れてくれればよいですが、筋肉それ自体の糖の容量に空きがないとそもそも糖を入れられませんので、こういった場合の血中の糖は脂肪細胞に入る可能性が高くなります。

 また、コルチゾールは成長ホルモンの分泌を妨げる作用もあります。成長ホルモンは脂肪を分解する役目があるホルモンです。つまり、ストレスを抱えている人はコルチゾールが多く分泌されて、脂肪分解ホルモンのレベルが下がってしまう、結果的にやせにくい。

 この状態の人への対処は、ダイエット指導においても難しくなります。ストレス源を正確に捉えて、回避できる方法を考えてみるなり、ストレス源に対する思考を変えていかなければなりません。例えば仕事でストレスが強い人は、転職することで人生が豊かになる可能性も高いですし、業務の頑張るところ・頑張らないところを明確に決めてしまうのもいいでしょう。僕の基本姿勢は、「ストレスとは戦わない、逃げろ!」です。

 また、別のアプローチとしては“やせるためのダイエット”をやめるということも検討してください。ここで言う“やせるためのダイエット”とは、健康的な食生活や運動習慣よりも、体重を落とすことを優先したダイエット(=減量)のことです。例えば、強いストレス源があるならば、そのストレスと距離を取れるまでは無理にやせようとしない。やせるための状況を整えてからダイエットに手を出すというのも賢い選択だと思います。

 いかがでしたか? 今回は、やせにくい人の特徴三つとそれぞれの解決策をお伝えしました。思い当たる部分があれば、今後のダイエットに少し変化を加えてみてはいかがでしょうか? 僕はジムでの指導で常々、「ダイエット」と「減量」を分けて考えるように伝えています。ある目標に向けて体重を落とすことを優先する「減量」に対し、僕の言う「ダイエット」は、健康的な食生活と運動習慣を続けることで、心身ともに健康な状態を目指すことを指しています。ダイエットは頑張らないといけないことなのかどうか、一度立ち止まって考えてみることもオススメします。

【おすすめ記事】「16時間の空腹」で疲れ知らず ダイエットにも効く「オートファジー効果」とは?


このニュースに関するつぶやき

  • 自分が楽しめる運動をする事が一番大切 自分は運動嫌いと思ってたけど好きな運動なら持続力があって結果も出るとどんどん楽しくなる 4ヶ月目に入ってズボンゆるくなって楽しい
    • イイネ!0
    • コメント 2件
  • 薬で太って、太ってること自体がもうものすごいストレスなんですが、そうですか、痩せられないのですか・・・(´Д`)
    • イイネ!46
    • コメント 12件

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