国の責任追及長期化=避難者訴訟、地裁判断二分―旧経営陣裁判も継続・福島原発事故

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2020年10月01日 07:31  時事通信社

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時事通信社

 東京電力福島第1原発事故による避難者らが国の責任を追及した訴訟は、地裁の判断が二分されている。これまでに7件が国の責任を認めたのに対し、6件は否定。30日に初の高裁判決が出されたが、事故発生から9年半が経過しても訴訟の行方は見通せず、さらなる長期化は必至だ。

 避難者訴訟で国の責任が最初に認められたのは2017年3月。前橋地裁は政府の地震調査研究推進本部が公表した地震発生予測を基に、国は津波の発生を予見できたと指摘し、東電に対策を取らせる権限の行使を怠ったと判断した。その後も福島や京都、東京などの各地裁で国の責任を認める判決が相次ぎ、この流れは定着するとの見方もあった。

 一方、国の対応を不合理とは言えないなどとする判決が千葉地裁で2件出たほか、名古屋や福岡、仙台の各地裁でも責任を否定する判断が示された。特に今年6月の福岡地裁判決は「津波の予見は困難だった」と言及しており、原告弁護団は「大きく後退する内容」と危機感を強めている。

 事故をめぐっては、東電の勝俣恒久元会長(80)ら旧経営陣5人を相手取った株主代表訴訟も東京地裁で継続中。原告は同氏らに東電へ22兆円を支払うよう求めている。12月以降、専門家や被告に対する尋問も行われる見込みとなっており、佳境を迎える。

 刑事事件では、業務上過失致死傷罪で起訴された勝俣氏ら東電の旧経営陣3人に昨年9月、東京地裁で無罪判決が言い渡された。地裁は津波の予見可能性を否定。判決を不服とした検察官役の指定弁護士は控訴しており、舞台は東京高裁へ移る。 

このニュースに関するつぶやき

  • 現実に過去の津波から堤防の高さ決めてた所は助かっている訳ですからね…殆ど法律使って遊んでいる様なもの。
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  • まあ自分に関係ないネット民は金目当てだ!!自己責任!!で終わらせたがりますが、自分が当事者になっても自己責任で諦めはしないでしょうねヽ(・∀・)
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