阪急のレジェンドOBに勝利を届けられず…中嶋監督代行「野球は難しい」

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2020年10月02日 06:44  ベースボールキング

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◆ 西本幸雄氏の生誕100年を記念するメモリアルゲーム

 オリックスは10月1日、チームの前身である大毎オリオンズ、阪急ブレーブス、近鉄バファローズで監督を務めた故・西本幸雄氏の生誕100年を記念するメモリアルゲーム『誇り高き闘将〜西本幸雄メモリアルゲーム〜』を、西本氏率いる阪急が初優勝を決めた記念すべき日に開催。山田久志氏、福本豊氏、加藤秀司氏といった阪急のレジェンドOBが見守る中、選手たちは西本氏が率いてチームを初優勝に導いた1967年当時の阪急ブレーブスのホームユニフォームを着用し、闘将の背番号『50』をチーム全員が背負って試合に臨んだ。

 メモリアルな試合の先発マウンドを託された田嶋大樹は、2回に源田壮亮の2ランと、スパンジェンバーグのソロで3失点。先取点を与えてしまったが、その後は立て直して味方の反撃を待つと、5回に大下誠一郎のヒットから相手守備陣のミスも重なり一死満塁とし、大城滉二の2点適時打と吉田正尚の適時打で試合は振り出しに。さらにモヤの内野ゴロの間に勝ち越し、6回には伏見寅威の犠飛でリードを広げた。

 ピリッとしない投球が続いていた田嶋も粘りを見せていたが、7回に代打の森友哉にソロを許すと、一死後に外崎修汰を内野安打で塁に出したところで山田修義にスイッチ。6回1/3を7安打4失点で降板した田嶋は「7回の場面は、絶対に抑えたいという気持ちが入り過ぎてしまった。踏ん張り切れず、悔しいです」と自身のピッチングを振り返った。

 試合は、8回に登板したセットアッパーのヒギンスが、まさかの乱調。一死二塁から中村剛也の適時打で追いつかれると、その中村を二塁に残して山川穂高に勝ち越し2ランを被弾。オリックスは最終回、T−岡田が12号ソロを放って1点差に迫ったが、最後は代打のジョーンズが中飛に倒れてゲームセット。メモリアルゲームを白星で飾ることはできなかった。

 中嶋聡監督代行は試合後、「先行できるチャンスで先行できなくて、ちょっと流れが違うのかなって自分らでも思ってしまうんでね、それでもひっくり返す力がついてきてるのかなと。9回もいけるかな、って一瞬思ったんですけどね」と振り返り、チームに地力がついてきていることを評価した。

 最後に西本氏のメモリアルゲームについて質問が飛ぶと「すごいレジェンドたち、OBのみなさんがつないできたチームですので、なんとか勝ちたかったんですけど、野球は難しい。勝つチャンスがあるんだったら、最後まで勝ちきりたいと思いますし、あのまま逃げ切る、もう1回追加点を取るという点では、もうちょっと何とかできたのかなという気はします」と悔しさを滲ませた。

 オリックスは6カード連続勝ち越しを目指して、2日から楽天との3連戦に臨む。


文=どら増田

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