二宮和也&妻夫木聡&菅田将暉が競演『浅田家!』はユーモア薫る感動の実話

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2020年10月05日 17:33  cinemacafe.net

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写真『浅田家!』(C)2020「浅田家!」製作委員会
『浅田家!』(C)2020「浅田家!」製作委員会
写真家・浅田政志による2冊の写真集を原案に、新鋭・中野量太監督のオリジナルストーリーで贈る『浅田家!』(公開中)。主演の二宮和也をはじめとする主要キャストに妻夫木聡、菅田将暉ら日本アカデミー賞にも名を連ねる主役級の実力派俳優が集結。本作は<家族の絆>と<一枚の写真のチカラ>を描く、ユーモアと温もりにあふれた感動の実話だ。

モチーフは家族!
写真家と映画監督が起こす化学反応

「一生にあと一枚しか写真が撮れないとしたら?」との問いに“家族”を選び、その後、父・母・兄・本人の家族4人総出で作り上げたコスプレ写真集「浅田家」が写真集の芥川賞とも呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞。以来、日本各地をめぐり、様々な家族の写真を撮ってきた浅田さん。

一方の中野監督は、別れて暮らす父親に会いに行く姉妹の姿を追った『チチを撮りに』(2012年)が第9回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で日本人初の監督賞を受賞し、ベルリン国際映画祭ほか世界の映画祭で高評価を獲得。商業映画デビュー作となった宮沢りえが銭湯を切り盛りする“おかあちゃん”を演じた『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)や、認知症を患う父と家族の心の準備期間をテーマにした『長いお別れ』(2019年)など、これまで一貫して笑って泣けるヒューマンストーリーをスクリーンに活写してきた。


ともにオリジナリティにあふれ“家族”を共通テーマとする2人は、“人々の絆と温もりを作品内に留める”という作風において、とても似ている。

それらの共通項が縁となって本作のオファーにつながった中野監督は、消防士やレーサーなど様々なシチュエーションで撮られた写真集「浅田家」を見たとたん、頭の中にユニークな一家のドラマが浮かび上がったと告白。そしてもう1つの原案である東日本大震災の津波で汚れた写真を洗浄するボランティアの人々を2年間に渡り撮影した「アルバムのチカラ」を読み、自由かつ個性的な発想を持った浅田さんというフィルターを通すことで、自分なりの3.11が撮れると直感したのだという。


二宮和也、妻夫木聡、菅田将暉が競演!

本作で二宮さんは、自由奔放で魅力的な主人公・政志の19歳からの20年間を演じている。家族を巻き込み、恋人を振り回すようないい加減なところがありながらも、どこか人を惹きつける政志。二宮さんはそんな“人たらし”の政志を自然体に演じ、その一方で被写体を理解しないとシャッターを切ろうとしないアーティストの繊細な感性も見事に表現してみせた。茶髪で“カラフル”な若者から、人々に勇気を与える写真家へと成長していく過程の中で見せる表情や、その時々で違った感情がこもる涙など、その味わい深い演技には誰しも心打たれることだろう。

また、本作には政志を支え、力となった様々な人物が登場する。

写真家・浅田政志が誕生するうえで最も貢献したのが、妻夫木さんが演じる浅田家の長男・幸宏だ。劇中では政志に対して「自分一人で写真家になったつもりでいる」とボヤく幸宏のセリフが登場するが、その言葉通り、消防車や消防服の手配などコスプレ写真を撮る際に必要となる面倒な交渉事は彼が担当。妻夫木さんは、なかなか定職につかない政志に苦言を呈しながらも応援する兄役を包容力をもって好演し、作品に抜群の安定感を与えている。


そして写真が撮れなくなった政志が運命的にめぐり合うのが、菅田さんがふんする震災ボランティアの小野陽介だ。1人黙々と写真の泥汚れを落とす小野はある事情を抱えているが、菅田さんはどこか不安げな佇まいの普通の大学院生を体現。黒縁メガネに無精ひげを薄く生やし、完璧にオーラを封印したその驚きの成り切りぶりをお見逃しなく!


“誰かを喜ばせたい”という想いを原動力とする映画監督・中野量太と人間を愛し、写真を撮ることの意味を模索する写真家・浅田政志。2人の奇跡のコラボレーションで生まれた『浅田家!』が映す、悩ましくも心温まる半生を豪華キャストの名演とともに堪能して欲しい。《text:足立美由紀》

(text:Miyuki Adachi)
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