「修理代が無い」車内に閉じ込められた娘の救出に窓を割るのを拒否した父親(米)

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2020年10月09日 21:11  Techinsight Japan

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ガラスの修理代をケチったせいで娘を亡くした父親(画像は『New York Post 2020年10月7日付「Toddler dies in hot car after dad refused to let cops break window」(Facebook)』のスクリーンショット)
10月といえども灼熱の太陽が照りつけるアメリカのネバダ州で、1歳の女児が車内に閉じ込められ、救出が遅れたために亡くなってしまった。女児の父親は車が破損することを嫌がり、窓ガラスを割っての救出を拒んだという。『New York Post』『Las Vegas Sun』などが伝えている。

米ラスベガスで今月5日の午後3時33分頃、市内をパトロール中のラスベガス・メトロ警察の警察官に助けを求める男がいた。男の名前はシドニー・ディール(Sidney Deal、27)で車の中に鍵をつけたままロックし、車内の後部座席に1歳になる娘のサヤちゃん(Sayah)を閉じ込めてしまったというのだ。

当時のラスベガスは、最高気温が37度にものぼる猛烈な暑さだった。車内にいるサヤちゃんを一刻も早く救出しなければならない状況にもかかわらず、シドニーは警察官が車の窓ガラスを割って救出しようとするのを制止した。彼は「車内はエアコンが効いている」と説明し、警察官から電話を借りて自分の兄弟を呼んだ。

数分後、現場に駆けつけたシドニーの兄弟は腕に布を巻いて窓ガラスを割ろうとした。ところがシドニーは再びこれを拒否し「レッカーが来て開錠するまで待ちたい。車を新しく買ったばかりで割れた窓を修理する費用が無い」と訴え、購入したばかりの車を破損させることを頑なに拒んだのだ。

その間、エアコンが効いているはずの車内でサヤちゃんが動かなくなってしまった。シドニーは娘が寝ているものと思ったようだが、業を煮やした警察官が窓ガラスを割ってロックを解除し、サヤちゃんを車内から引き出した。しかし時すでに遅く、サヤちゃんは息を引き取っており死後硬直が始まっていたという。

シドニーの恋人である女性の供述によると、当時シドニーが彼女のアバートを訪れた際にサヤちゃんを車内に残し、部屋の中でシドニーと女性は15分ほど言い争っていたとのことだ。

その後、車に戻ったシドニーが車内にサヤちゃんを閉じ込めたことに気づき、午後3時6分頃に保険会社へ女性に電話をかけさせ、車のロックを開錠する業者を紹介してもらうよう頼んだという。しかしシドニーは業者が提示した金額に納得がいかず、その場で断ったようだ。

シドニーがパトロール中の警察官に助けを求めたのはその後のことだが、この時すでにサヤちゃんは40分以上車内にいたことになる。シドニーは現在、児童虐待および育児怠慢による罪でクラーク郡拘置所に身柄を置かれ、保釈金は2万ドル(約212万円)に設定されている。

画像は『New York Post 2020年10月7日付「Toddler dies in hot car after dad refused to let cops break window」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

このニュースに関するつぶやき

  • 排ガス自殺を試みている車両を発見して119番通報した時、車中の女性の旦那が現れて救急隊に同じ事を言ってたな。結局、窓の隙間に手を掛けて無理矢理窓を下げて救出したが、一歩間違えば死んでいたのかも…。
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