ヤクルト・五十嵐が引退会見「ギリギリまで自分の可能性を信じ続けた」

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2020年10月15日 14:34  ベースボールキング

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ベースボールキング

ヤクルトの五十嵐亮太
◆ 決断は8月、「結果」追い求めサイドスロー模索も…

 ヤクルトの五十嵐亮太投手(41)が15日、引退会見を開き、今季限りでの現役引退を自らの言葉で表明した。

 「今シーズンで引退することを決意いたしました。きょうまで平坦な道ではありませんでしたが、人の縁にも恵まれ、ここまでやってくることができました。こうして野球人生を振り返っていて、プロ野球選手になれて良かったなと、心から思えることに感謝しています」

 千葉・敬愛学園高から1997年のドラフト2位で入団した右腕は、2年目に一軍デビューを果たすと、7年目の2004年には37セーブを挙げて「最優秀救援投手」のタイトルを獲得。当時の日本人投手最速となる158キロをマークするなど、リリーフの柱として長らく活躍してきた。

 2009年オフに海外FA権を行使して海を渡り、メッツ・ブルージェイズ・ヤンキースを経て、2013年にソフトバンクで日本球界復帰。昨季から古巣に帰還し、19年5月には史上7人目となる通算800試合登板を達成。今季はここまで一軍登板がないものの、現役最多のNPB通算822試合に登板している。

 現在の心境については「少し肩の力が抜けたような感じで、ホッとしているんですけど、まだシーズンが続いてますし。最後もしかしたら試合で投げるかもしれないので、それまではもうちょっとやっていきたい」と、最後のシーズンを走り切る覚悟を口にした。

 引退を決断したタイミングについては「シーズン入る前から結果が出なかったら引退をするという覚悟でやっていました」としつつ、具体的なタイミングについては「8月に入ってから」とコメント。

 今季はここまで一軍登板がなく、イースタンでは22試合(21回2/3)に登板して、1勝0敗、防御率5.40の成績だった。

 「本当にギリギリまで自分の可能性を信じ続けて…。最後は抑えるためならどんな方法でもいいと思った時期もありましたし。恥ずかしいのであんまり言いたくないんですけど、サイドスローからも投げてみたりしたんですね。でもそれくらい“もうやってないことはないんじゃないか”というくらいやりましたし、それで結果を見つめ直したときに辞めるときかな」と、決断に至った経緯を明かした。


▼ 五十嵐投手・プロフィール

投  打:右投右打
身長体重:178センチ/95キロ
生年月日:1979年5月28日(41歳)
経  歴:敬愛学園高−ヤクルト(97年D2位〜09年)−メッツ−ブルージェイズ−ヤンキース−ソフトバンク(13〜18年)−ヤクルト(19〜20年)

[2020年二軍成績]
22試 21回2/3 防御率5.40
1勝0敗1セーブ
奪三振率4.98 与四球率3.74 WHIP1.57

[NPB通算成績]
822試合 866回 防御率2.93
65勝39敗70セーブ163ホールド
奪三振率9.56 与四球率3.76 WHIP1.15

[MLB通算成績]
83試合 73回 防御率6.41
5勝2敗0セーブ4ホールド
奪三振率8.90 与四球率6.30 WHIP1.81

このニュースに関するつぶやき

  • 同時期に期待の若手として入団した豪速球左腕の高井投手は元気やろか、最近見かけへんけど。
    • イイネ!5
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