悪戯では済まされない! 漂白剤?有毒飲料を友人に飲まされた自閉症の少年が昏睡状態に(英)

1

2020年10月16日 05:51  Techinsight Japan

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

友人の悪戯によって入院した12歳少年(画像は『SussexLive 2020年10月12日付「Crawley boy, 12, ‘left to die’ after being given drink ‘mixed with bleach’」(Image: Danielle Potter)』のスクリーンショット)
このほど英ウェスト・サセックスのクローリーで、自閉症を患う12歳の少年が友人の悪ふざけによって有毒なドリンクを口にして一時昏睡状態に陥った。友人たちはその場に倒れた少年を放置してどこかにいってしまったといい、少年の母が度を越えた悪戯の危険性について警鐘を鳴らしている。『7NEWS.com.au』『SussexLive』などが伝えた。

10月9日の夜、自閉症を患うロニー・フィリップス君(Ronnie Phillips、12)と弟のジミー君(Jimmy、11)は母親ダニエル・ポーターさん(Danielle Porter)が寝静まった後、こっそりと家を抜け出した。

外に出た2人は年上の友人たちとつるんでいたようだ。そのうち友人が「これはアルコールだ」といってロニー君に缶飲料を手渡した。ところがこの缶飲料にはアルコールではなく何らかの有毒な液体が混入されており、知らずに口にしたロニー君はその場に倒れこんでしまったのだ。

ダニエルさん曰く「友人たちはロニーがバードロード(byrd road)に倒れこむと、ロニーと弟のジミーを放置して逃げ出し、翌朝になって警察に発見されるまで外をうろついていた」とのことだが、警察からはまだこのことは確認されていない。

またロニー君が亡くなってしまったと思ったジミー君は、兄のそばで泣き叫んで助けを求めていたといい「ジミーはこの出来事がトラウマになってしまったようだ」ともダニエルさんは話している。

2人は通りかかった女性によって発見され、ロニー君はロンドンのセイント・ジョージズ病院(St George’s)の小児集中治療室へと緊急搬送された。女性は救急隊の到着まで2人のそばに一緒についていてくれたという。

一時は薬による昏睡状態に置かれたロニー君だったが、現在は生命維持装置が外されて回復に向かっているといい、近々退院予定だそうだ。

ダニエルさんはこのたびの子供の悪質な悪戯について、人々にその危険性を訴えたいとインターネットや出版者を通じ、以下のように述べている。

「私はただ人々に飲酒、ドラッグ、愚かなゲームをした挙句、死にそうな子を残して逃げることの危険性を認識してもらいたいのです。」

「子供のすることとはいえ、このような類の行いはただただ愚かで危険なものです。」

この出来事をうけ、ロニー君の祖母トレーシー・ウィルモアさん(Tracey Willmor)はロニー君のためのクラウドファンディングサイト「GoFundMe」を開設し、ロニー君の入院中の写真を投稿した。

トレーシーさんは目が覚めたロニー君の様子とこの基金の目的をこのように明かしている。

「ロニーは目を覚ましましたが、なぜ誰も彼のことを好いていないのか、なぜ友人だと思っていた人たちがこのようなことをするのか理解できません。」

「私は(この基金を通じて)人々は嫌な人ばかりではないし、ロニーのことを気にかけている人もいるのだと彼に示したいのです。」

友人らがロニー君に手渡したものが何なのかはまだ特定されていないが、ダニエルさんは漂白剤ではないかと考えている。警察はこの事件に関し、現在も捜査中で詳しいコメントはいまだ発表されていない。

画像は『SussexLive 2020年10月12日付「Crawley boy, 12, ‘left to die’ after being given drink ‘mixed with bleach’」(Image: Danielle Potter)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

    前日のランキングへ

    ニュース設定