タイBLドラマ大ヒットの秘密は?プロデューサーに聞く

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2020年10月18日 14:51  朝日新聞デジタル

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朝日新聞デジタル

写真「2gether」の主演俳優ブライトさん(左)とウィンさん(右)に指導するノッパナッさん=ノッパナッさん提供
「2gether」の主演俳優ブライトさん(左)とウィンさん(右)に指導するノッパナッさん=ノッパナッさん提供

 今春、新型コロナウイルスで自粛ムードが広がったころ、あるタイのテレビドラマがユーチューブで配信されました。男性同士の恋物語を描くボーイズラブ(BL)と呼ばれるジャンルのドラマ「2gether(トゥギャザー)」です。日本でもSNSを通じて口コミで広がり、タイのBLドラマブームのきっかけとなりました。このドラマのプロデューサーで、過去に「ダーク・ブルー・キス」など多くのBL作品も監督したノッパナッ・チャウィモンさんに、オンラインで話を聞きました。



――「2gether」がこれほど人気になると期待していましたか?


「日本の人々に喜んでもらえてうれしいです。東南アジアなどでは、もともとタイのBLドラマはとても人気でしたし、今回は海外の視聴者の獲得を目指して、英語の字幕をつけた動画も同時に配信しました。なので、ある程度は多くの人に見てもらえると思っていました。でも、これほどの人気になるとは、我々の予想をはるかに超えていました。毎週放送があるたびに、普段からBLドラマを見る層だけでなく、より幅広い視聴者層からの反応が増えていきました。(ユーチューブなどを通じて)欧州や米国、南米にもファンが増えていきました。インドネシアなどイスラム教の影響が強く、同性愛に対する偏見が強い国でも人気です」



――人気の理由は何でしょうか?


「過度な性表現がなく、普遍的なラブストーリーで親しみやすかったことや、新型コロナウイルスによるロックダウンなどで家にいる人々が増え、ネットドラマの需要が増したことも背景にあるでしょう。そして、主演のワチラウィット・チワアリー(通称ブライト)さんと、メータウィン・オーパッイアムカジョーン(通称ウィン)さんという主演の2人の俳優の間に『化学反応』があったことも一因だと思います」



――タイではBLドラマを撮影する際、役に入り込めるように、事前に丁寧に話し合いをすると聞きます


「特に異性愛者の俳優に自然な演技をしてもらうために、私が一番重視しているのは、事前に性の多様性についてきちんと話し合うことです。ラブシーンをただ演じれば良いのではなく、同性愛者として社会で暮らすことがどういうことかをじっくり知ってもらうことが重要です。LGBTの友人がいるかどうかなど、俳優自身の経験について深く話し合い、役柄を肯定的な気持ちでとらえて、みんなで同じ方向を見ることができるようにしていきます。日本よりは性の多様性に偏見が少ない社会ですし、幸い、『2gether』の主演の2人は、とても良くこうした背景を理解してくれました」



――「2gether」では、物語の冒頭で、主人公の男子に一目ぼれをする「グリーン」という脇役の少年も楽しいキャラクターが人気でした


「原作では、彼はとてもステレオタイプ的な、過度に性的なトランスジェンダー女性として描かれていました。私はこういうステレオタイプを再生産することは避けたかったので、もっと親しみやすいキャラクターに描き直しました。視聴者に性の多様性を肯定的に受け止めてもらうためにとても重要な役になったと思います」



――タイではBLというジャンルを「Y」と呼びますが、これは日本語の「やおい」の頭文字をとったものだそうですね。日本では1970年代に女性漫画家たちが「少年愛」を扱った名作を次々に発表していました。こうした漫画は「やおい」と表現されるようになりましたが、タイのBLドラマの源流をたどると、こうした日本の漫画に行き着くとされています


「BLは、我々が日本から吸収した文化です。ただ、幸運なことに、タイの方が性の多様性にオープンな社会だったため、BLドラマを作る土壌があったのでしょう。そしていったん放送を始めてみたら、それが大きな利益を生むことがわかり、さらに多くの作品が作られて、多くの視聴者を獲得するといった好循環が起きました」


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  • 日本もゴールデンタイムの下らんバラエティ止めて、山賢人ウケ✕福士蒼汰タチ辺りで45分の半分くらい過激ベッドシーンあるやつやれば視聴率は上がるよ。
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  • BL、BLってまったくもう…大好き�ɤ����ϡ���
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