コロナ禍で「鍋奉行」が消える? この冬は「小鍋」ブームが到来か

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2020年10月18日 16:00  AERA dot.

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写真※写真はイメージ(gettyimages)
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 一気に秋の気配が濃厚になってきた今日この頃。そろそろ鍋が恋しくなってきたが、コロナ禍の今年は大丈夫なの? と悩む人も多いだろう。

 行政側の判断はどうか。たとえば大阪府危機管理室はこう説明する。

「鍋に特化した注意を情報発信してはいません。既に『新しい生活様式』の中で大皿料理は避けようと伝えていますが、その中のひとつのシチュエーションだと思います」

 ウィルスは高温で死滅するとはいえ、鍋は典型的な大皿料理。提供スタイルに難があるのだ。

 店側も頭を抱えているに違いないが、解決法が見えてきた。

 食のポータルサイト「ぐるなび」が8月、「鍋料理を食べる際に外食店に求めることは?」というアンケートを取った。その1位になったのが、「大鍋ではなく個別に取り分けた鍋で提供する」だった。個別に取り分けた鍋、すなわち「小鍋(こなべ)」を求める声が大きいことがわかったのである。

「大鍋を家族以外と一緒につつくのは、抵抗とリスクが大きいです」(50代女性)

「小鍋ならコロナも気にしなくて食べられそう」(40代女性)

 アンケートにはこういったコメントが寄せられたという。

「『新しい生活様式』で個々で食べることが推奨されていますので、それが鍋に対する意識になったんだと思います。それに加えて小鍋ですと、ひとりひとりが出汁などの味を選べるという利点もあります。タピオカブームのときに、甘さやトッピングなど自分好みにカスタムするのが受けました。若い人の中には、鍋もカスタマイズするのが当たり前だと感じる人もいるようです」(ぐるなび広報)

 いち早く6月から小鍋での提供を始めた東京・両国の「ちゃんこ巴潟」に対策法を聞いた。

「小さな土鍋と具を載せる皿を、何十人分も用意しました。テーブルの真ん中にあるコンロは使えませんから、それぞれの小鍋を調理場である程度温めて、各自の前に提供。その後は固形燃料で温めるようにします。ひとりずつ鍋をお出しするとなると、かなり手間がかかってしまいますね」

 東京・浅草の老舗すき焼き店「ちんや」では、

「小鍋での提供も可能ですが、いまのところ特にご要望はなく、従来の鍋ばかりです。箸はお客様お一人あたり2膳ずつ用意しています。1膳は鍋から具を取って、自分の玉丼(溶き卵を入れる容器)に入れる箸、もう1膳は玉丼から口に運ぶ箸。そのようにご説明するのですが、お客様のほとんどが、『あっ、こっちの箸で食べちゃった。今日はいいよね』といった感じです(苦笑)」

 前述の「ちゃんこ巴潟」でも、常連や家族連れが従来通りの鍋を楽しむケースがほとんどで、小鍋での注文はまだまだ定着していないという。

 とはいえこれからの季節は、より多くの客が訪れる。「皆で同じ鍋をつつくのが醍醐味」(ちゃんこ巴潟)という食文化に代わって、小鍋が席巻するのだろうか。

(本誌・菊地武顕)

※週刊朝日オンライン限定記事

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このニュースに関するつぶやき

  • ☆ ブームも何も、この10年近くで独り鍋環境は整ってきたがな…(-o-;) わざわざ盛り上げんでも、既にデフォルトだ。
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  • 同じ鍋をつつくのが嫌とかじゃなく、鍋の近くに座ると取り分けたりしなきゃなのが苦手で。盛り付けるセンスもないし。だから一人鍋歓迎。
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