接触確認アプリ「COCOA」応援漫画、なぜ無償で執筆? 作者の鈴木みそさんに聞いた

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2020年10月18日 19:32  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真家族の温度感がリアル
家族の温度感がリアル

 厚生労働省の「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」の広報漫画を、漫画家の鈴木みそさんが無償で執筆し公開しています。その意図を取材しました。



【漫画を読む】



 漫画は4人家族のお父さんが、COCOAがもっと普及しないかと思案する内容。コロナと戦うヒーロー「ココアマン」を思い付き、強めのテンションで演じてみますが、妻子の反応は「大変ねえ仕事」「あの評判悪いアプリ?」と、あまり響いていない様子です。



 お父さんは諦めずに、「利用者が多いほど精度が高まり、感染症拡大に役立つ」と、アプリの特徴を簡単に説明。家族の「導入するとスマホの通信量やバッテリーを常時消費する」「個人情報を国に抜かれる」といった誤解も、「減らないよ!(ちょっと減るけど)」「COCOAは個人情報の送信や閲覧はしない」(※)と訂正していきます。



 家族はそれでも「(普及しないのは)国がやることをいまいち信用できないんじゃない?」と、釈然としない様子。お父さんはその声を否定せず、控え目にアプリ入手用のQRコードを提示して、漫画は締めくくられました。全編通して言葉が正直。



 鈴木さんがルポ漫画『おとなのしくみ』などで培った、明るく楽しく核心に踏み込む語り口が分かりやすいこの漫画。発案者はデジタルメディアやコンテンツの研究者、まつもとあつしさん。COCOAの理解や周知が進まないまま、対面授業が再開される現状を憂い、鈴木さんに相談したのがきっかけだそうです。



 「あのアプリは評判ほどにひどいものではなく、作りはちゃんとしているので、しっかり説明したらもっと普及するんじゃないか」と相談したところ、鈴木さんは「漫画で説明するならタダで描くよ」と返答。思いがけぬ提案を得て、まつもとさんは企画を本格的に動かしました。



 制作にあたっては、アプリの現況に明るいジャーナリストの西田宗千佳さんを交えて、さらにSkypeで厚労省への取材も行いました。いざ厚労省に聞いてみると、8月末時点でのアプリダウンロード数は約1500万件。「思ったより普及してるじゃん!」と驚きつつも、とはいえ漫画で描けばITに強くない層にももっと届けられるのではと、漫画にする決意を新たにしたそうです。



 内容の分かりやすさから、読者からも好評が多く、漫画がきっかけでCOCOAの導入を決めたという声も。その一方で、作中で妻が言うように、国への不信感を述べる人も多く、この漫画含め今後の広報展開が問われるところもあります。



 漫画は第2話が近日公開予定で、アプリの仕組みについて「もっと深いところに突っ込んでいきます」とのこと。読者の反響を盛り込みつつ3話くらいまで描く予定とのことなので、ライブ感のある面白さも期待できそうです。



※氏名や電話番号、位置情報の収集や記録は行わず、「利用者同士が15分間以上、1メートル以内に接近していた」という情報のみBluetooth経由で収集する



協力:鈴木みそさん


このニュースに関するつぶやき

  • 「陽性である事を自ら入力」が前提、陽性かどうかは検査を受ける事が必須、検査を受けるには誰かが感染した事が判明時の濃厚接触者、自ら検査を受ける(費用が高い)。検査数が鍵の仕組みで役に立つのか?
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  • 普段国は信用できない政府は信用できない行政は駄目だマヌケだけしからんと言ってる人がコロナ関連はまるっぽ信じてたらかなり滑稽
    • イイネ!7
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