六代目山口組のハロウィーン行事が中止「餅つき、お年玉も中止。自業自得や」と元幹部

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2020年10月20日 18:40  AERA dot.

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写真六代目山口組組長の司忍氏(C)朝日新聞社
六代目山口組組長の司忍氏(C)朝日新聞社
 六代目山口組は兵庫県神戸市灘区の本部で地元地域の住人らを交えて毎年、10月にはハロウィーン、12月は餅つき、新年には初詣を行うことが、「恒例行事」となっていた。しかし、今年からハロウィーンは中止に追い込まれた。

【写真】餅つきを見守る六代目山口組幹部たち

 兵庫県議会が10月、「暴力団排除条例改正案」を成立させたからだ。
条例で暴力団が青少年に、財産上の利益、金品を与えることを禁じたためだ。つまり、ハローウィーンで配布されていた、お菓子やおもちゃが「財産」に当たるとされたのだ。

 六代目山口組は2015年以降、神戸山口組などと分裂。昨年11月に神戸山口組の幹部、古川恵一組長が射殺された後、抗争が激化。それを境に特別抗争指定暴力団に指定を受けた。

「餅つきでも、子供たちにお餅やお年玉まで配っていたこともある。特別抗争指定暴力団で山口組本部が使用禁止。もし特別抗争指定が解除されても、この条例でハローウィーン、餅つきはできないだろう」(捜査関係者)

 地元の一人はこの条例によるハロウィーン中止に困惑気味だ。

「暴力団はアカン。けど、ハロウィーン、餅つきは根付いていて楽しみにしていた住民もいる。阪神淡路大震災では、山口組の被災者支援が最も早くて、ありがたかった過去もあるのでいきなりダメと言われるのもね」

 六代目山口組の直系「盛力会」元組長で、今は作家の盛力健児氏はこう話す。

「昔は私もハロウィーンや餅つきを主催する側だった。ハロウィーンや餅つきは地元の人たちと交流もあり、組のほうも、喜んでもらえるようにと頑張ってたんや。しかし、これだけ抗争ばっかりやっていたら、そら警察も黙ってないわ。自業自得や」

 盛力氏が五代目、六代目山口組の直系組長時代は、ハロウィーンの2〜3週間前から担当になった組長が、お菓子やおもちゃを仕入れ、袋詰め、仮装などの準備を子分と一緒にやっていたという。

「ハロウィーンになれば、山口組の本部の一角は、お菓子とおもちゃが山盛りになっていた。毎年、同じようなお菓子じゃアカン、今年はどんなお菓子にするか、どんな仮装をやって、子供たちを楽しませてやろうとか、組長、組員らも楽しんでいたわ」

 盛力氏は懐かしそうに振り返り、こう続けた。

「年末の餅つきはもっと準備が大変。私の時代なら五代目、六代目の親分も顔を見せるし、普段、お世話になっているお客さんや近所の人もやってくる。ワシも露店の担当になると、知り合いのテキやに声をかけて『とびきりうまい、たこ焼きを焼くんやぞ』と頼んでましたわ。山口組の本部や組事務所に飾る鏡餅も、ここでついたものだった。本部から鏡餅がくると、年の瀬やなというのが山口組だった。組の中では、ハローウィーンも餅つきも大事な行事だった」

 ハロウィーン、餅つきが中止に追い込まれた背景には、六代目山口組と神戸山口組が分裂して、抗争が激化したことがあげられる。かつて、盛力氏も「大阪戦争」と呼ばれた抗争事件で、逮捕され刑務所に長期服役に余儀なくされたこともある。盛力氏の目に、今の山口組はどう映っているのか?

「私も抗争事件で報復に動いて、宮城刑務所に10年以上も服役しました。その時、山口組はあまりに抗争をやりすぎる、いずれ警察、国にヤクザ全体がつぶされてしまうのではないかと危惧していた。それが、ハロウィーン、餅つきまでも禁止でが、現実になりつつある。分裂後も山口組はヤクザには厳しくなっている時代が来たことに気づかず、抗争に明け暮れた。その結果のような気がします」(盛力氏)

(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定記事

このニュースに関するつぶやき

  • お菓子やお年玉を配る平和な催しでも、その経費の出どころを考えたら中止だわな(´・ω・`)
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  • 暴対法は半グレまで含めて処罰対象にしないとなぁ。中途半端なやつらが凶悪犯罪をやってるのにやくざだけを取り締まる法になってるのはおかしいと思う。
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