新型iPad Airで映画や音楽を満喫、Magic Keyboardが没入感向上のカギに

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2020年10月21日 22:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
アップルは10月23日、最新のA14 Bionicチップを載せてオールスクリーンデザインに生まれ変わった10.9インチの「iPad Air」を発売します。春に発売されたiPad用のMagic Keyboardと組み合わせて、最新のiPad Airで映画・音楽などのエンターテインメントを楽しむ方法を紹介します。

Touch IDをフレーム側面に配置。10.9インチのオールスクリーンデザインになった

新しいiPad Airは、2019年3月に発売された第3世代のiPad Airから、機能とデザインの両面で大胆な変貌を遂げています。Wi-Fi単体/ストレージ容量64GBのモデルは62,800円(税別)から購入できます。iPad初のカラバリであるスカイブルーとグリーンを含む5色展開も、物欲を刺激する要素です。

指紋認証センサーTouch IDをフレームのサイドに移したことで、ホームボタンをなくしています。現行のiPad Proと同じナローベゼルのオールスクリーンデザインになりました。

10.9インチの液晶Liquid Retinaディスプレイには、広視野角のIPSテクノロジーを搭載。画面を少し斜めの角度からのぞき込んでも明るさや色合いが破綻することがなく、快適な映像視聴が楽しめるところが特徴です。

iPad Airも、高速で安定した無線通信を可能にするWi-Fi 6に対応。Cellular+Wi-Fiモデルはギガビット級のLTE通信をサポートしているので、動画や音楽コンテンツのストリーミング再生がとてもスムーズです。
映像が宙に浮いているような視聴体験をかなえる「Magic Keyboard」

オールスクリーンデザインの魅力がフルに活かせる専用アクセサリーとして、4月にアップルが発売したiPad用のMagic Keyboardはぜひ揃えたいアイテムです。第4世代のiPad Airは、第2世代の11インチiPad Pro用のキーボードアクセサリーがそのまま使えます。価格は31,800円(税別)。

iPad AirとMagic Keyboardは磁気の力で固定され、iPad Airの背面にあるアップル独自のSmart Connectorからバッテリーが供給されます。iPadを乗せた方のパネルはジョイント部分を動かすとチルト(傾き)角度が変えられるので、ディスプレイが見やすくなります。

Magic Keyboardに装着すると、まるでiPadの画面が宙に浮いているようなフローティングスタイルになります。高精細なLiquid Retinaディスプレイに表示される映像に吸い込まれるような没入感が味わえます。
AirPods Proと組み合わせて「空間オーディオ」を楽しもう

自宅など周囲に迷惑をかけない静かな場所で映画や音楽を楽しむのであれば、iPad Airに内蔵されているユニット2基のステレオスピーカーでサウンドを聴く方法があります。Apple TV+に公開されている映画「グレイハウンド」を再生してみると、内蔵スピーカーだけでも迫力あふれる効果音に包み込まれるような臨場感が得られます。ダイアローグ(セリフ)の切れ味も良く聞きやすいと感じました。

夜の遅い時間にスピーカーで音を出しづらい場合は、iPadOS 14から搭載する新機能である、アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」による「空間オーディオ」を利用するのがおすすめです。

iPad AirにAirPods Proをペアリングしてから、Bluetoothオーディオの設定に入り空間オーディオ機能をオンにします。Apple TVアプリに公開されている5.1ch以上のサラウンド音声、またはDolby Atmosの音声を収録するコンテンツを再生すると、AirPods Proから立体的なサラウンド音声が聞こえてきます。

空間オーディオの驚くべきところは、AirPods Proで手軽にサラウンド再生が楽しめることだけではありません。ユーザーが頭や体を動かすと、コンテンツの音像が本来のあるべき位置に定位して聞こえる「ダイナミック・ヘッドトラッキング」がもうひとつの重要なハイライトです。効果音が聞こえてくる方向に顔を向けると、正面から音が飛んでくるような手に汗握る体験を満喫できます。

iPad AirでApple Musicを快適に聴くための「2つのヒント」

iPad AirによるApple Musicの音楽再生も、10.9インチのLiquid Retinaディスプレイに楽曲のカバーアートや歌詞を表示すると、楽しみが何倍も膨らみます。

AirPlayで音楽再生をスマートスピーカー「HomePod」にハンドオフすれば、リビングルームなどより広い部屋にパワフルなサウンドを広げることができます。デスクトップなどコンパクトなスペースで聴くのであれば、iPad Airと「HomePod mini」の組み合わせがベターかもしれません。

Apple MusicやSpotifyなど、音楽配信サービスアプリで聴きたい楽曲を検索する時は、iPadOS 14の新機能である「スクリブル」が便利です。

スクリブルは当初、英語、繁体字中国語、簡体字中国語、そして中国語と英語の混合という限定された言語環境からスタートした機能ですが、アルファベットで日本のアーティスト名を探したり、映画やアニメのタイトルも例えば「kimetsu」と書き込めばヒットします。

スクリブルは、テキストボックスの外に手書きの文字がはみ出ても大丈夫。Apple Pencilによる手書きの文字を正確にデジタイズするので、場合によってはキーボードでタイピングするよりも速く文字入力ができてとても便利です。
USB Type-Cに接続できるアクセサリーも活用したい

最近は、さまざまなブランドからUSB Type-C接続のポケットサイズのUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプが発売されています。iPad Airは、デジタル接続端子がLightningからUSB Type-Cに変更されたので、これらのUSB Type-C端子につなぐポケットDACが使いやすくなりました。本格的な有線接続のオーディオヘッドホンをつないで、Apple Musicの音楽配信を贅沢に楽しみたいものです。

10.9インチのiPad Airのディスプレイを横に構えると、新書判コミックスのサイズにとても近くなるので、「ブック」アプリで購入したコミックスがとても読みやすいと感じました。Wi-Fi+Cellularモデルでも約460gと軽いので、電子書籍リーダーとしても持ち歩きながら使い倒せそう。屋外に出かける際には、iPad Airを保護するカバーは着けたいところです。

iPad Airには、高精細なLiquid Retinaディスプレイや伸びやかなサウンドが再現できるステレオスピーカーも搭載されています。本体だけでもiPad Proに迫るリッチなエンターテインメント体験を満喫できますが、Magic KeyboardやHome
Podなどのアクセサリー機器、連携するデバイスを揃えていくと、「iPad Airで楽しむプライベートシアター」が限界を超えてどこまでも発展していく楽しさをより強く実感できると思います。

著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら(山本敦)

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