【特集】新型「ハリアー」大研究 第5回 バブル時代へのタイムマシン? 「ハリアー」がモテる理由

3

2020年10月22日 07:02  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

写真画像提供:マイナビニュース
画像提供:マイナビニュース
新型「ハリアー」の人気が続いている。発売から1カ月で約4.5万台の注文が入ったことにも驚いたが、2020年9月だけでも国産登録車で5位となる8,979台が売れたというからすごい。今回はハリアーを夜のドライブに連れ出して人気の秘密を探ってみた。

○車内はエンタメ性抜群!

試乗したのは「Z ハイブリッド・E-four」というグレード。2.5Lのハイブリッドに4WDシステムを搭載するクルマだ。車両本体価格だけで474万円もするリッチな仕様で、ナビゲーションシステムやJBLプレミアムサウンドシステムなどは標準装備。さらに、新アイテムのオプション「調光パノラマルーフ」まで装着している。

夜にハリアーを見てみると、より高級車らしい雰囲気が強まる。都会のネオンを浴びた姿は艶めかしいとさえ感じるほどだ。横長になったLEDテールランプは、まるで女性のルージュのようにも見える。それでいて、ギラつくメッキパーツは控えめ。アクセサリーに頼らず、全体の雰囲気で見せる大人のお洒落なのだ。やはりハリアーは“夜のクルマ”なのかもしれない。

そんな外観とは裏腹に車内はシック。ブルーのアンビエントライトが落ち着きのある空間を演出し、まるでホテルのラウンジを彷彿させる。

ムーディーな車内から流れゆく景色を楽しむには、ハイブリッドが最適だ。走行音が静かで車内の会話は邪魔されないし、JBLのスピーカーが奏でる音楽も心ゆくまで堪能できる。調光パノラマルーフをONにすれば、ガラスが遮光から透過状態に切り替わり、頭上にはビル群の夜景が広がる。実に、エンタメ性抜群なクルマなのだ。

ハリアーで夜のドライブを楽しむなら、後部座席ではなく前席こそがふさわしい。そこは、特別な誰かと乗るための場所だ。ただ目的地に向かうのではなく、誰かと一緒の時間を共有するためのクルマとして、ハリアーは作られているのではないだろうか。まさに、“令和のハイソカー”だ。
○ハイソカーと共通するハリアーのノリ

ハイソカーとは1980年代に大ヒットした国産高級車を指すが、その主な役目はデートカーである。つまり、女の子にモてるべく、若い男子たちが乗りたいと憧れた高級車たちだった。当時の主役は「ソアラ」や「マーク供3兄弟などのトヨタ車だ。

ハイソカーといえば、日本車的な高級車感、贅沢な装備、ムーディーだが心落ち着くインテリアなどが特徴だった。そういう意味で、平成から令和へと進化を続けるハリアーの原点は、昭和のバブル時代にあるように思えるのだ。つまり、ハイソカーのノリなのである。

トヨタ車の中で昭和の価値観を受け継ぐモデルといえば、今や「センチュリー」とハリアーくらいのもの。「いつかは……」の「クラウン」でさえ、イメチェンを図る時代である。

しかし、それを単純に古臭いとか、センチメンタリズムであるなどと片付けてしまうのはナンセンスだ。理想を追求し、背伸びもした時代を過ごした大人たちが、あの頃の気持ちを思い起こし、もう一度輝こうとするために必要な存在。それが、ハリアーのようなクルマなのではないかと思う。

多くのファンが守り、育ててきた、日本車の魂を受け継ぐ大人のためのSUV。そんなハリアーは今、米国市場に勝負を挑んでいる。向こうでは「ヴェンザ」と名乗っているが、姿や価値観はハリアーのままである。現代のハイソカーが、彼の地の人の心にどう響くのかが楽しみだ。

大音安弘 おおとやすひろ 1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。主な活動媒体に『webCG』『ベストカーWEB』『オートカージャパン』『日経スタイル』『グーマガジン』『モーターファン.jp』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。 この著者の記事一覧はこちら(大音安弘)

このニュースに関するつぶやき

  • 初代ハリアー乗ってたけど、確かに女の子ウケは良かった(笑)遠い昔の話やけど���å��å�
    • イイネ!1
    • コメント 0件
  • バブル時代はハイソカーもあればデートカーやらスポーツカーやら選択肢が多かったぞお����ʴ򤷤���������ʴ򤷤���������ʴ򤷤�����
    • イイネ!2
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(3件)

ニュース設定