「久保建英世代」要注目の11人! 目指すは世界トップレベル

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2020年10月22日 11:31  webスポルティーバ

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 久保建英(ビジャレアル)を筆頭に、多くの逸材が顔を揃える01年生まれ世代。今季のJリーグでは高卒ルーキーたちが例年以上に結果を残しており、海外でプレーしている選手も含めて将来が楽しみな選手がずらりと揃う。そこで今回は、久保世代の注目プレーヤー11人をピックアップ。近い将来、世界で活躍する可能性を秘めたタレントを紹介する。

◆ ◆ ◆




小久保玲央ブライアン
(こくぼ・れお・ぶらいあん/GK/ベンフィカU−19/193センチ・81キロ/2001年1月23日生まれ)

 GK鈴木彩艶(ざいおん/浦和)と並んで注目を集める、"久保世代"の有望株だ。FWだった小学校時代に柏レイソルU−12のセレクションに落選したものの、サイズを買われてGKとしてU−15チームに入団。U−18では2年次まで出場機会を得られなかったが、レギュラーとなった最終学年に才能が花開いた。

 その噂は海を渡り、高校卒業直前の2019年1月にポルトガルのベンフィカに加入。Bチームなどで経験を積み、今夏にはU−19チームのレギュラーとしてUEFAユースリーグで準優勝を経験した。

 小久保はポルトガルでひと回りもふた回りも成長。バスケット経験者の日本人の母と、ナイジェリア人の父親から譲り受けた跳躍力とリーチの長さを生かす。課題だった安定感も増した。

 昨秋はU−18日本代表の一員としてU−19アジア選手権予選に出場し、年末にはU−22日本代表にも飛び級で選出。高校3年時に、「(柏U−18の先輩)中村航輔くんを追い抜けるようにやりたい。目標でもあるけど、壁だと思っています」と話していた男は着実に力を付けており、虎視眈々とさらなる飛躍を目論んでいる。A代表でポジションを争う日もそう遠くないはずだ。




半田陸
(はんだ・りく/DF/モンテディオ山形/176センチ・63キロ/2002年1月1日生まれ)

 高校3年生だった昨春に飛び級でプロ契約を結ぶなど、山形ユースで早くから頭角を現していたディフェンダーだ。

 最大の武器は運動能力の高さ。スピードと身体の強さを兼備しており、対人プレーには滅法強い。昨秋のU−17ワールドカップにキャプテンとして出場し、森山佳郎監督からも「代えがきかない」と称賛された。

 昨季はトップチームで5試合の出場に終わり、今季も8試合にとどまっているが、最近は3試合のフル出場があった。プロの水に慣れ、レギュラー争いに食い込みつつある。

 U−19日本代表ではセンターバック(CB)のレギュラー候補として期待されている一方で、チームでの主戦場はサイドバック(SB)。

「自分は1対1の強さやスピードがある。カバーリングや対応力はほかの人には負けていないので、自分のよさをチームのプラスにしたい」と本人が話すとおり、将来はA代表の長友佑都(マルセイユ)のように運動能力を生かしたサイドプレーヤーになる可能性を持つ。




成瀬竣平
(なるせ・しゅんぺい/DF/名古屋グランパス/166センチ・63キロ/2001年1月17日生まれ)

 2018年に、名古屋では最年少リーグ出場記録となる17歳2カ月でJ1の舞台を経験。今季は、J1で17試合に出場している成長著しい右SBだ。

 名古屋U−18時代は最終ラインに加え、2列目のポジションも担っており、攻撃センスは抜群。パス、ドリブル、シュートを得意とし、スピードに乗った仕掛けからチャンスに絡む。課題だった守備面も向上。ポジショニングなどを学び、安定感が増しつつある。

 また、9月のU−19日本代表合宿では、内田篤人ロールモデルコーチから手解きを受け、「サイドバックとして大事なことを教わり、メンタル、1対1の球際、局面での重要性を改めて感じた」。

 育成組織時代からの同級生・菅原由勢(AZ)が10月のオランダ遠征で初めてA代表に選出されたが、ポテンシャルは負けていない。かつての仲間の背中を追い、さらなる飛躍を目指す。




松岡大起
(まつおか・だいき/MF/サガン鳥栖/170センチ・65キロ/2001年6月1日生まれ)

 高校3年生の昨シーズンにJ1で23試合に出場し、五輪代表にも飛び級選出された経験を持つ俊英だ。

 攻守に関わりつづける豊富な運動量が武器で、ボランチ、サイドハーフでプレーできる汎用性も魅力の一つ。また、リーダーシップも兼ね備えており、人格者でもある。

 キャプテンを務めた鳥栖U−18ではトップの練習を終えると、夕方から同世代のトレーニングに参加。一緒にボールを蹴ることはなかったが、裏方に徹してチームを支えていた。U−19日本代表でもキャプテン候補のひとりで、ピッチ内外で大きな期待を掛けられている。

 久保建英のように目立つタイプではないが、"水を運ぶ選手"はチームに欠かせない。局面を打開する力など、課題と向き合いながらプレーの引き出しを増やしていけば、上のステージも見えてくるはずだ。




山本理仁
(やまもと・りひと/MF/東京ヴェルディ/176センチ・65キロ/2001年12月12日生まれ)

 育成の名門・ヴェルディで育った次世代のプレーメーカーだ。早くから将来を嘱望され、昨シーズンに飛び級でトップ昇格。J2で22試合に出場し、ボランチなどで存在感を示した。

 今季は22試合に出場。コンディションが整わずにプレー時間を伸ばせていない時期もあったが、15節の京都サンガF.C.戦でプロ初ゴールを決めた。

 最大の武器は左足から繰り出す正確なパス。絶妙なポジショニングでボールを引き出し、ショート、ミドル、ロングなど様々なボールを前方に供給する。課題だった守備面や運動量にも成長が見られ、泥臭いプレーも厭わないようになってきた。

 U−15から世代別代表に名を連ね、影山雅永監督が率いるU−19日本代表でも主軸として期待されている。昨秋のU−19アジア選手権予選にはチーム事情で参加できなかったが、松岡大起(鳥栖)やチームメイトの藤田譲瑠チマらと、中盤の主戦場を担えるタレントなのは確か。来年のU−20ワールドカップでブレイクしたとしても不思議ではない。

「黄金世代」超えもある。「久保建英世代」の戦いを世界で見たい>>




荒木遼太郎
(あらき・りょうたろう/MF/鹿島アントラーズ/170センチ・60キロ/2002年1月29日生まれ)

 染野唯月、松村優太など、高卒ルーキーたちが躍動している鹿島アントラーズにおいて、最も輝きを放っているのが東福岡高出身の荒木遼太郎だ。

 高校時代はトップ下やボランチを主戦場とし、「土居聖真のように2列目で活躍してほしい」と鹿島の椎本邦一スカウトが見込んでいたとおり、サイドハーフで躍動している。

 春のキャンプから結果を残すと、リーグ戦では現在21試合に出場して2ゴールを記録。相手の最終ラインとボランチの間でボールを受け、正確なパスやキレのあるドリブルからチャンスを演出した場面は数知れない。

 昨秋のU−17ワールドカップにはケガの影響で出場できず、世界の舞台を経験できなかった。当時はショックを受けて悔しさを噛みしめたが、その経験を糧にして一歩ずつ前に進んできたからこそ今がある。

 U−19日本代表には継続的に招集を受けており、目指すは来年のU−20ワールドカップ。「自分としては気持ちも完全に切り替わって、新しい気持ちでU−19の代表に臨んでいる。選ばれるようにここでしっかりアピールしていきたい」と荒木。インテリジェンス溢れるプレーで、世界を驚かせる日もそう遠くないはずだ。




藤田譲瑠チマ
(ふじた・じょえる・ちま/MF/東京ヴェルディ/172センチ・70キロ/2002年2月16日生まれ)

 高校2年生までは無名だった。だが、昨秋のU−17ワールドカップでブレイク。プロ1年目の今季は、東京Vでレギュラーを務めるなど、シンデレラストーリーを駆け上がっている攻守のリンクマンだ。

 飛躍のきっかけは昨年7月の新潟国際ユース大会だった。「呼びたかったけど、高校2年までチームで試合に出られていなかった」と言うU−17日本代表の森山佳郎監督が、東京Vユースでポジションを掴んだ高校ラストイヤーに代表へ招集した。

 すると、ボール奪取能力と的確なコーチングでチームを動かし、抜群のサッカーセンスで指揮官を唸らせた。評価を高めると9月にはJデビュー。その後も継続的に代表へ呼ばれて世界の舞台で輝きを放った。

 U−19日本代表ではボランチを務め、存在感を高めている。ナイジェリアにルーツを持つ男は、来年のU−20ワールドカップで再び世界を驚かせられるか。ステップアップする可能性は十分にある。




小田裕太郎
(おだ・ゆうたろう/FW/ヴィッセル神戸/181センチ・70キロ/2001年8月12日生まれ)

 アンドレス・イニエスタなど技巧派が揃う神戸において、異質な才能を示しているアタッカーだ。最大の武器は圧倒的なスピードとサイドからのカットイン。マークが複数いても、局面を強引に打開できるスキルは唯一無二の武器だろう。

 神戸U−18から昇格した今季は、ルーキーながら14試合に出場。決して多いとは言えない出場時間ながら、サイドで異彩を放っており評価を高めている。19節のコンサドーレ札幌戦では途中出場でプロ初得点をマーク。右サイドを駆け上がり、一気にゴールを陥れた一撃は多くの人にインパクトを与えた。

 ワールドカップなどの国際大会は経験していないが、U−19日本代表ではサイドハーフのレギュラーに近い存在。昨夏のSBS杯では3戦3発。最終戦ではコロンビア相手にカットインから強烈なミドルシュートを突き刺すなど、身体能力が高い海外選手と互角に渡り合った。

 守備面などで課題を抱えているが、それを補って余りある魅力を持つ。憧れの存在はキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)。フランス代表を牽引する若きエースのように、世界を驚かせるか、注目したい。




西川潤
(にしかわ・じゅん/FW/セレッソ大阪/180センチ・70キロ/2002年2月21日生まれ)

 圧倒的なスキルでゴールに絡むレフティは面白い。「ボールを持てば何かしてくれる」。そんな雰囲気を持つファンタジスタが、世界を驚かせたのは昨秋のU−17ワールドカップだ。

 オランダとの初戦で1得点2アシスト。とくに若月大和(スイスリーグ、シオン所属/18歳)の2ゴールを演出したスルーパスは、スピード、質ともに申し分のない一級品の技だった。

 横浜FMの下部組織で育った中学時代から注目され、桐光学園高校では1年次から中村俊輔(横浜FC)が背負った10番を任された。2年次のインターハイ準々決勝・富山第一高校戦では衝撃の4人抜き弾を決めるなど、チームの準優勝に貢献。翌年は同大会でリベンジを果たし、チームを初優勝に導いたのは記憶に新しい。

 エリート街道を走ってきたように見える一方で、挫折から何度も這い上がってきた苦労人でもある。冬の高校サッカー選手権では2年次に出場しただけで、それ以外はいずれも予選決勝で敗退。飛び級で出場した昨年のU−20ワールドカップでも、結果を残せなかった。そうした経験をする度に壁を乗り越え、成長を果たしてきた。

 欧州のクラブが興味を示しているなかで、現在C大阪ではプロの壁に当たっているようだが、徐々に出場機会を増やしている。組織のなかで個性を生かす術を模索し、J1での経験がさらなる成長の原動力となるだろう。

 久保建英(ビジャレアル)と並んでこの世代を引っ張ってきたアタッカーは、飛躍の時を見据えて地道に積み重ねていく。




斉藤光毅
(さいとう・こうき/FW/横浜FC/170センチ・61キロ/2001年8月10日生まれ)

 横浜FCユース史上最高のタレントは、昨年のU−20ワールドカップに飛び級で出場。グループステージ最終戦の負傷で無念の離脱となったが、世界の舞台でも十分に戦えることを証明した。

 昨季は高校3年生ながら、J2で29試合出場6ゴール。その才能を遺憾なく発揮した。今シーズンは初のJ1参戦ながら、最前線や2列目から変幻自在の仕掛けで21試合3ゴールを記録している。U−19日本代表でもエース候補のひとりとして、掛けられている期待は大きい。

 そんな斉藤の武器はサッカーに取り組む姿勢。生粋のサッカー小僧で、暇さえあればボールを蹴る姿は、同い年の久保建英に通ずるものがある。それを象徴するのが高校2年次の冬の出来事だ。

 U−19日本代表のブラジル遠征と、U−18高円宮杯プリンスリーグ関東の参入戦がバッティング。最終戦の前日に帰国するため出場できないと見られていた。しかし、30時間のフライトを経て成田空港に到着すると、翌日には午前中のゲームに出場。自らゴールも奪い、チームの勝利に貢献する離れ業をやってのけた。

 サッカーに対する姿勢が成長の原動力。誰よりも楽しみながらプレーする斉藤が、近い将来に海を渡ったとしてもおかしくない。




染野唯月
(そめの・いつき/FW/鹿島アントラーズ/179センチ・67キロ/2001年9月12日生まれ)

  ロールモデルは日本代表の大迫勇也(ブレーメン)だ。足元の技術、得点感覚、懐の深いポストプレー。いずれも鹿島でプレーした先輩を彷彿させ、立ち姿も近いものがある。

 染野が最初にその名を轟かせたのは、尚志高校でプレーしていた2018年度の高校サッカー選手権。高校2年生でエースを託されると、得点王の活躍でチームの4強入りに大きく貢献した。とりわけ、凄まじかったのは準決勝の青森山田高校戦。チームは敗れたものの、のちの全国王者からハットトリックを決めて非凡な才能を知らしめたのはいまでも語り草だ。

 ボランチを務めていた鹿島アントラーズつくばジュニアユース時代は結果を残せず、ユース昇格は見送りに。だが、尚志高でFWに転向して才能が花開き、今季から再び鹿島のユニホームに袖を通した。

 ケガがちだったこともあり、1年目からどれだけやれるかは未知数だったが、今季はここまでリーグ戦12試合に出場。ルヴァンカップ第3節の清水エスパルス戦ではプロ初ゴールを決めるなど、徐々に存在感を増している。

 実力者が揃うU−19日本代表でレギュラーとなり、世界の舞台で戦う姿を見てみたい選手のひとりだ。

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