うちの光熱費は高い? 光熱費の平均額相場と節約術を解説

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2020年10月22日 11:52  マイナビニュース

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生活に欠かせない電気・ガス・水道などの光熱費は、毎月支払うものだからこそ、できるだけ節約したいもの。本記事では、家族の人数別の光熱費の平均額や、すぐに実践できる電気・ガス・水道の節約術を紹介します。

光熱費の平均額は?

光熱費はそれぞれ基本料金と従量料金で構成されており、使った分だけ従量料金が加算されていきます。まずは、家族の構成人数ごとの光熱費の平均額について見ていきましょう。
○■一人暮らしの場合

総務省「家計調査報告(家計収支編)」(2019年)によると、一人暮らしの光熱費の平均額は1カ月あたり1万1,361円。その内訳は、電気代が5,502円、ガス代が2,965円、その他光熱費が792円、水道代が2,102円でした。

1カ月あたりの光熱費平均額(一人暮らし)

○■2人以上の家庭の場合

2人以上の家庭では、光熱費平均額は1カ月あたり1万9,599円。一人暮らしに比べて約8,000円増加しています。2人家族に比べて3人家族は約3,000円の増加、3人家族と4人家族の差は約1,000円と、大きな差はありません。

家族が2人から5人に増えても、光熱費平均額は約6,700円の差にとどまります。

1カ月あたりの光熱費平均額(家族構成人数別)

季節別・地域別の光熱費を紹介

1カ月あたりの光熱費の平均額は、季節によって変動します。総務省「家計調査報告(家計収支編)」(2019年)を見ても、春夏の光熱費は低めで、秋冬の光熱費は高くなっています。

また、日本は地域による気温差があるため、光熱費にも差が出ています。2人以上の世帯で、季節別や地域別の1カ月あたりの平均光熱費を見ていきましょう。
○■季節別の平均光熱費

冬は、エアコンやヒーターなどの暖房を使用するため、電気・ガスなどの光熱費が上がる傾向があります。お風呂はシャワーではなく湯を張る頻度が上がりますので、光熱費に加えて水道代も上がっているのがわかります。

■2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費平均額(季節別)

※参照 : 総務省「家計調査報告(家計収支編)」(2019年)
※2019年5月(春)の合計と内訳に誤差がありますが、調査結果そのままを掲載しています

○■地域別の平均光熱費

2019年度の平均光熱費を地域別に見ると、北海道、東北、北陸など、寒冷な地域の光熱費の合計は32万円以上で、ほかのエリアと比較すると高い傾向があります。

寒冷な地域の夏は涼しいため、エアコンの使用頻度は少ないのですが、冬の寒さが厳しくなるため、電気代や灯油など、その他光熱費がかかっています。

九州、沖縄など温暖な地域では、夏のエアコン使用量は増えますが、冬の暖房が減りますので、光熱費合計は22万〜23万円代に抑えられているようです。

2人以上世帯の年間光熱費平均額(地域別)

※参照 : 総務省「家計調査報告(家計収支編)」(2019年)
※東北、北陸、近畿、四国は合算値と内訳に誤差がありますが、調査結果そのままを掲載しています

おすすめの電気代節約術

季節や地域によって光熱費に差はありますが、光熱費は生活に欠かせないからこそ、少しの工夫で無駄をなくして節約することが大切です。
○■電力会社やプランを見直す

2016年に電力、2017年には都市ガスの小売全面自由化が行われました。これにより、電気・ガスを同じ事業者で組み合わせたプランも増えています。

各事業者のウェブサイトでは、料金をシミュレーションできるところがありますので、定期的に自分のライフスタイルに合ったプランに見直すことをおすすめします。また、電力会社と契約したアンペア数が、家族構成や電気の使い方に合ったアンペア数になっているかも確認してみましょう。
○■家電の使い方を見直す

家電は、スイッチを入れずにコンセントをつないでいるだけで、電力を消費しています。経済産業省・資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」(2015年夏版)によると、1世帯あたりの待機時消費電力量は平均で228kWh/年、年間で約6,160円もかかっていることになります。

決して小さな金額ではありませんので、家電の使い方を見直して節電を心掛けましょう。使わないときは機器本体の主電源スイッチをオフにする、節電タップを利用するといった方法がおすすめです。

また、夏の冷房時の室温は28℃、冬の暖房時の室温は20℃を目安に設定し、扇風機やサーキュレーターを併用することで節電につながります。

常時電源を入れている温水洗浄便座は、出掛ける前や就寝前に節電モードに切り替えるといいでしょう。使わないときは便器のフタを閉めておくだけでも、年間約940円の節電になります。

○■省エネ家電に買い替える

家電の省エネ性能は年々進化していますので、10年以上使った家電を省エネ家電に買い替えることで、電気代を節約することができます。

古くなった照明やエアコン、冷蔵庫などは、見た目では判別できないところが劣化している場合もありますので、壊れる前に買替えを検討してみることもおすすめです。

○■家電をこまめに掃除する

家電は、静電気などでほこりが溜まりやすい物です。経済産業省・資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬」(2017年)によると、照明器具のかさやカバー、テレビの画面などもこまめに掃除をすると、節電につながります。

例えば、テレビの明るさを調節できる場合は、調整前に画面のほこりを拭き取りましょう。テレビ画面(32型)で明るさを最大から中間にするだけで、年間約730円の節約になります。また、エアコンは月に1〜2回フィルター掃除をすると、年間で約860円分の節約につながります。
○■オール電化にして、太陽光発電を使う

一戸建ての住宅の場合は、オール電化にして太陽光発電システムと組み合わせることで、光熱費を抑えられる場合があります。

オール電化は昼間の電気代が割高なプランが多くなりますが、自宅に太陽光発電がついている場合、昼間にその電力を使うことで大幅な節電が可能です。

ただし、自宅に太陽光発電の設備を整える際には、初期費用がかかります。また、太陽光で発電するため、日当たりなどの条件などによって発電量は変わってきます。設置前に確認するようにしましょう。

おすすめのガス代節約術

ガスには都市ガスとプロパンガスがあり、ガス会社や契約内容、プランの見直しによって節約ができます。電気とガスの契約をまとめると割引になるセットプランがある事業者もありますので、今の契約プランがライフスタイルに合っているかを見直してみましょう。
○■ガス会社を切り替える

プロパンガスは、都市ガスよりも年間で1.6倍ほど割高です。都市ガス対応エリアに住んでいるのにプロパンガスを使用している場合は、都市ガスに切り替えることでガス代の節約が可能です。ただし、ガス管の引き込み費用に10万〜20万円ほどかかります。

また、プロパンガスは自由料金制で、会社によってガスの販売価格が違うため、価格の安いプロパンガス会社に切り替えることでも節約になります。
○■ガスコンロを強火で使わない

ガスコンロは、1日に3回、水1Lを沸かすときに強火から中火に変更した場合、年間で約430円の節約になります。

コンロを点火するのは鍋ややかんをのせてから、炎が鍋底からはみ出ないようにすることが節約のポイントです。
○■食器洗い乾燥機を使う

冬場に食器を洗うときは、給湯器の温度を低温に設定すると、年間でガス代が1,580円節約になります。

また、食器洗い乾燥機を使用すれば、ガス代は0円です。電気代と水道代はかかりますが、手洗いのときのガス代と水道代と比べても、年間で約8,870円の節約になります。
○■お風呂の追い焚き回数を減らす

お風呂の追い焚きは、できるだけしないようにしましょう。2時間放置して4.5℃低下したお湯(200L)の追い焚きを1日1回やめることで、年間約6,880円の節約になります。

おすすめの水道代節約術

経済産業省・資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬」(2017年)によると、1人が1日に使う水の量は約267Lです。

家庭での水の使用量の内訳は、お風呂40% 、トイレ22% 、炊事17% 、洗濯15% 、洗顔・その他6% のため、それぞれ使用する際に水の量を減らしていくことが節約につながります。
○■節水シャワーヘッドを使う

節水タイプのシャワーヘッドは、通常のシャワーヘッドに比べて、穴の大きさを小さくしたり、数を減らしたりしているので、水道代の節約におすすめです。また、節水だけでなく、ガス代の節約にもつながります。

例えば、タカギの節水シャワーヘッドの場合、家族4人が1日1回使用すると、水道代とガス代が年間で3万4,692円の節約になります。
○■お風呂の残り湯を洗濯に使う

お風呂の浴槽の7〜8割の水で、およそ200〜250Lの量になります。ポンプを使ってお風呂の残り湯を洗濯に再利用すると、水道代の節約が可能です。

例えば、3〜4人家族が洗濯機の洗い機能だけで使用する水量、およそ40Lを、毎日お風呂の水で洗濯した場合、年間で約2,000円の節約になります。
○■食器は貯め洗いする

食器洗い乾燥機がなく食器を手洗いする場合は、水を流したままにするのはやめましょう。

洗い桶などを使いながら、食器をまとめてすすぐ溜め洗いや、蛇口に節水アダプターをつけて水の量を調節することもおすすめです。
○■節水型のトイレに買い替える

トイレは、10年前から節水化が進んでいます。TOTOによると、1999〜2004年製造の商品と比べ、最新型の節水トイレは流す際の水量が減ったことにより、年間約20,000円分、水道代を節約することができます。便器が古いタイプであれば、買替えを検討してみてもいいでしょう。

光熱費はプランや使い方の見直しで節約できる

光熱費は、住んでいる地域や家族構成、ライフスタイルによって変動しますので、今のライフスタイルと契約内容が合っているか、事業者や契約プランを見直してみましょう。

また、電気代は家電をこまめに掃除したり、古い家電から省エネ家電へ買い替えたりすることで抑えることができます。

ガス代は火力を小さくして使う、水道代はお風呂のお湯を洗濯で再利用するなど、少し手間はかかりますが、日々節約を意識していくことが大切です。

すぐに実践できる節約術を取り入れて、上手に光熱費を節約しましょう。

このニュースに関するつぶやき

  • 光熱費のかからない家🏚に引越す金と無きゃ買い替える金も無いで…喫煙室�ʱ�暖房入れてくれよ〜寒い〜ɽ����Ĥ����
    • イイネ!4
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