Intel CPUに対応した最新小型ベアボーンを試す

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2020年10月22日 12:12  ITmedia PC USER

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写真ASrockのDeskMini H470は、LGA1200に対応した小型ベアボーンキットだ。好みのCPUとメモリ、ストレージを搭載した小型PCを簡単に作ることができる
ASrockのDeskMini H470は、LGA1200に対応した小型ベアボーンキットだ。好みのCPUとメモリ、ストレージを搭載した小型PCを簡単に作ることができる

 ASrockのDeskMini H470は、LGA1200に対応した小型ベアボーンキットだ。ACアダプター駆動の小型ボディーとストレージの高い拡張性を併せ持つ点が特徴で、TDP 65WまでのCPUに対応している。評価用サンプルを入手したのでレビューしよう。



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●容積約1.92Lのコンパクトボディーを継承



 ベアボーンキットの主な内容は、PCケースとマザーボード、電源(ACアダプター)で、CPUとメモリ、ストレージを足せば、PCとして使うことができる。



 PCケースの具体的なサイズは、約80(幅)×155(奥行き)×155(高さ)mm、容積にすると約1.92Lとなる。電源は内蔵しておらず、付属する120WのACアダプターで駆動する。



 背面のネジを4つ外せばリアパネルと一体化したマザーボードが引き出せる。フロントの端子とつながる1本のケーブルを外せば、完全にカバーとマザーボードを分離して作業できる。このあたりは、従来の「DeskMini 310」シリーズと共通だ。



●CPUはTDP 65Wまで対応、3基のストレージを搭載可能



 システムには、TDP 65WまでのLGA1200対応CPU、最大PC4-23400(DDR4-2933)までのSO-DIMMを2枚、M.2 SSDを1基、2,5インチSSD/HDDを2基搭載できる。M.2 SSDのインタフェースは、PCI Express 3.0 x4、Serial ATA 3.0のどちらでも利用可能だ。



 なお、マザーボード上にはWi-Fiモジュール用のM.2ソケットも用意されているが、実際に無線LANを利用するためには、別売のWi-Fiモジュールとアンテナが必要となる。従来のオプション製品は流用可能だ。



 続いて、強化されたインタフェースを見ていこう。



●背面USB Type-Cはディスプレイ出力も可能



 H470は、端子類も豊富に備える。前面と背面両方にUSB Type-C(USB 3.2 Gen1)端子を装備し、背面のポートはディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode/DisplayPort 1.4)とUSB Power Delivery(60W)にも対応するなど、大きく強化された形だ。



 また、USB Type-A端子は、前面と背面で合計4基を装備。前面のポートはUSB 3.2 Gen2(10Gpbs)の高速転送に対応する。



 ディスプレイ出力としては、USB Type-Cの他に、HDMI(1.4)とDisplayPort(1.4)、さらにアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)も搭載。最大3画面の同時出力に対応している。



●シンプルで分かりやすいUEFIセットアップ



 UEFIセットアップの画面は、ASRock製の自作用マザーボードと同じで、メニューがシンプルで分かりやすく、レスポンスも良好だ。起動時のパスワード設定、省電力設定などの定番機能に加え、ファンの仕様に合わせた自動可変制御、オンラインUEFIのアップデートなど実用性の高い便利な機能がそろっている。



 また、ユニークな機能として、オーバークロック非対応のCPU、いわゆる「Kなしモデル」を対象にした「ASRock BFB(Base Frequency Boost)」という機能も搭載している。これはブースト時の電力リミットを緩和し、電力リミットが超過してもブーストを継続できるという機能だ。実質的にオーバクロックと同じ効果がある。



 今回、TDP 65Wの第10世代Core i5-10600を利用した場合、最大90Wまでの設定が可能だった。ただし、実際に90Wに設定しても、ベンチマークテストではっきりした効果は伺えなかった。一時的にカバーを外して大型のCPUクーラー(サイズの超天)を利用して冷却強化も試みたが、結果は同様だった。



 TDP 65Wでも、よりコアの多いCore i7-10700やCore i9-10900を使えば効果があるかもしれないが、電源部の仕様などからすると、8コア以上のCPUでTDP 65Wを超える負荷をかけること自体に不安も感じる。この機能に関しては、過度に期待するのは避けた方が良いだろう。



 最後に、ベンチマークテストで本機の性能を確認しよう。



●2種類のCPUでテスト



 ここからは、ベンチマークテストの結果を掲載する。ベアボーンキットのため、性能は利用するパーツによって左右される。今回はCPUにCore i5-10600(開発コード名:Comet Lake、6コア12スレッド、3.3GHz〜4.8GHz)とPentium Gold G6400(開発コード名:Comet Lake、2コア4スレッド、4.0GHz)の2種類を利用してベンチマークテストを実行した。



 CPUクーラーはリテールパッケージに付属している純正品をそれぞれ利用するとともに、Core i5-10600については、参考までにカバーを外した状態でサイズのCPUクーラー「超天」を利用して強力に冷却した状態での結果も掲載している。



 スコアは別掲の通りで、それぞれのCPU本来の性能を問題なく発揮できている。冷却を強化してもはっきり性能が伸びることがなかったように、今回テストした環境では純正クーラーでも問題ないようだ。ただ、Intel純正CPUクーラーでは高負荷時に88度(室温23度)と限度ギリギリという印象を持った。より安心感を求めるならば、別途冷却性能の高いCPUクーラーを利用した方が良いだろう。



●コストパフォーマンスも上々で遊びがいのある1台



 これまでのDesk Miniシリーズの延長線上にある製品なので、特別目新しい仕様こそないが、組み立て/メンテナンスもしやすく、安心して利用できる製品といえるだろう。



 実売価格は、税込みで2万3000円弱だ。小型ボディーという付加価値に加えて、PC DIY用にPCケース、マザーボード、電源を一式そろえることを考えると、コストパフォーマンスは良好といえる。



 秋葉原の店頭ではAMD版のDeskMini X300に注目が集まりがちだが、このDeskMini H470も拡張性が高く、リーズナブルな小型PCが欲しい人にとっては有力な選択肢の1つだろう。


このニュースに関するつぶやき

  • インテルから見たらAMDって鬱陶しいんだろうなぁ、ソケットAのAthlonの頃から名実ともにライバルとなってから久しいが、AMDが無ければ実質独占企業となって解体対象になっていたかも知れないな、そう考えると怪我の功名の一種かな?
    • イイネ!6
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