ロッテ・藤原が躍動し、 日本ハム・吉田輝は粘投! 2018年高卒ドラ1たちの現在地

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2020年10月23日 08:10  ベースボールキング

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今季初安打を放つロッテ・藤原=ZOZOマリン
◆ 藤原恭大は12戦連続スタメンで2度目の猛打賞

 首位ソフトバンクが怒涛の11連勝を飾り、その背中は遠のいてしまったが、今月上旬までは首位に肉薄し、ここまで2位と奮闘しているロッテ。そのチームの中で現在、トップバッターとして奮闘しているが、高卒2年目を迎えた藤原恭大だ。

 藤原は当初、新型コロナウイルスの影響で登録を抹消された角中勝也、荻野貴司、和田康士朗ら多くの選手の代役として、10月6日に今季初昇格。翌7日のオリックス戦に「1番・左翼」でスタメン出場して安打を放つと、続く9日のソフトバンク戦では、3安打猛打賞と結果を残した。

 10月14日の楽天戦ではプロ初本塁打を先頭打者本塁打で記録し、同16日の日本ハム戦でも再び先頭打者本塁打での第2号。プロ入り第1号、2がともに先頭打者本塁打だったのは、NPB史上3人目の快挙だ。

 この活躍には井口資仁監督も「レギュラーをとるチャンスというか、ほぼレギュラーに近い」と高い評価。その言葉どおり、藤原は荻野や角中、そして和田といった主力が一軍に戻ってからもスタメンで出場し、ここまで12試合連続で先発出場を続けている。

 22日の試合ではラッキーな当たりや、暴走気味にも見える走塁もあったが、3安打を放って2度目の猛打賞を記録。犠飛による打点もマークするなど、調子を落としている打者が多い中で存在感を示している。

 そんな藤原は、2年前の2018年ドラフト会議で1位指名を受け大阪桐蔭高からロッテへと入団している。当時、藤原と同じように高卒でドラフト1位指名を受けプロ入りを果たした同級生たちは、どのような2年目を過ごしているのだろうか――。あらためて振り返ってみたい。


◆ 吉田輝星はホークス相手に粘投

 2018年ドラフト会議で1位指名を受けた高卒の選手は、小園海斗(報徳学園高⇒広島)、根尾昂(大阪桐蔭高⇒中日)、太田椋(天理高⇒オリックス)、吉田輝星(金足農高⇒日本ハム)と藤原の5選手だった。

 その中でもドラフト時の注目度が最も高かった根尾(中日)は、8月に一軍で待望の初安打を放つも、安打はその1本だけにとどまり6試合の出場で登録抹消。二軍では、打率(.210 ⇒ .242)だけでなく長打率(.298 ⇒ .371)、出塁率(.266 ⇒ .294)と、昨年よりも数値が改善しているだけに、期待したいところだ。


 また、先発投手としての期待がかかる吉田輝(二保ハム)は、9月11日の楽天戦で5回3失点(自責2)とまずまずの成績を残すも、2戦目となった9月27日のオリックス戦で炎上し登録抹消。しかし、ファームでしっかりと結果を残し、再び昇格のチャンスを手繰り寄せた。

 立ち上がりは10連勝中と勢いに乗るソフトバンク打線に手を焼いたが、尻上がりに調子を上げてしっかりと試合を作った。結局、味方守備陣のミスもあり6回途中4失点(2失点)で降板。敗戦投手となったが、今後に期待の持てる内容だったと言えるだろう。


◆ 太田椋はケガに苦しむも一軍で3本塁打


 ドラ1の5選手において、最も一軍で結果を残してきたのは、オリックスの太田椋か。昨シーズンは骨折の影響で出遅れたものの、一軍デビューを果たした。2年目の今シーズンは7月に一軍に昇格後、いきなり2試合連続本塁打を記録。8月に登録を抹消されたが、9月の復帰初戦で再び本塁打を放つなど、存在感を示した。

 しかし、9月26日の日本ハム戦でビヤヌエバと交錯。「右肋骨骨折」の診断を受け、再び登録を抹消。二遊間に加えて三塁と複数の守備位置を守れることもあり、来シーズンこそはレギュラーの座を掴みたいところ。


 一方、ドラフトで4球団が競合した小園の昨シーズンは、一軍で58試合に出場するなど、後半戦はレギュラークラスの扱いだったが、今シーズンは二軍でも結果が出ない日々が続いていた。

 8月20日の時点では打率1割台と苦しんでいたものの、9月に入ると月間打率.413(63-26)と大暴れ。10月も月間打率4割台をキープしており、一気にウエスタンリーグの首位打者争いに加わってきた。その活躍もあり、10月11日に一軍昇格を果たしたが、3試合に出場して6打数ノーヒットに終わり、再び二軍に戻っている。

 小園が守る二遊間には、菊池涼介と田中広輔が健在。しかし、両選手ともに30歳を越え、チームとしては徐々に次世代の二遊間を育成しなければならない時期にも差し掛かっている。今年は同学年の羽月なども出場機会を得ており、プロ3年目を迎える来シーズンは、より一層の活躍が期待される。


 2年前のドラフト会議で「金の卵」として、プロ入りを果たした5人の高卒ドラ1たちは着実に成長している。来シーズン以降「確固たる主力」となるためにも、残り20試合を切った今シーズン、与えられた場所でしっかりと結果を出すことが、重要となってくる。

【2018年高卒ドラフト1位・成績】

▼ 藤原恭大(大阪桐蔭高⇒ロッテ)
[一軍]12試 打率.304( 46-14) 本2 打点5
[二軍]58試 打率.230(226-52) 本7 打点19

▼ 太田椋(天理高⇒オリックス)
[一軍]20試 打率.259( 54-14) 本3 打点5
[二軍]40試 打率.243(144-35) 本3 打点14

▼ 吉田輝星(金足農高⇒日本ハム)
[一軍] 3試(12.1回) 0勝1敗 防御率5.84
[二軍]12試(59.2回) 3勝3敗 防御率2.56

▼ 根尾昂(大阪桐蔭高⇒中日)
[一軍] 6試 打率.067( 15-1 ) 本0 打点0
[二軍]63試 打率.242(248-60) 本5 打点32

▼ 小園海斗(報徳学園高⇒広島)
[一軍] 3試 打率.000( 6-0 ) 本0 打点0
[二軍]60試 打率.293(222-65) 本1 打点19

このニュースに関するつぶやき

  • 四番は藤原恭大でOK�ؤ�OK�Ԥ��Ԥ��ʿ�������。安田は打順下げるしかない。井口は本当に選手を見る目が無い。コロナ禍でなければ、危うく二軍で飼殺しだったからな。
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