巨人では抑えのエース。河原純一がNPBと独立リーグのギャップを語る

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2020年10月23日 11:31  webスポルティーバ

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 1994年のドラフトで巨人から1位指名(逆指名)を受け入団し、その後、西武、中日でもプレーした河原純一氏が四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツの監督に就任したのは2017年のことだ。今季で4年目、四国独立リーグの監督としては最古参となった河原氏に独立リーグについて語ってもらった。




── 現役時代の話からお聞きします。巨人、西武、中日と3チームでプレーしましたが、投球スタイルは変わっていきました。

「巨人時代の4年目の開幕前に肩を痛めてしまったんです。そこからは、以前のような状態では投げられなくなってしまったんです。入団当初は『打てるものなら打ってみろ』という気持ちを前面に出していましたが、ケガして球威が落ちてからは、どうしても慎重にならざるを得なくなりました」

── 中日では中継ぎ投手として活躍されました。

「落合(博満)監督に中継ぎで使ってもらった時には、正直、ストレートをホームベース上に投げるのが怖かった。だから、とにかく打者には変化球を意識させておいて、意表をつく感じでストレートを投げていました。もう平気でストレートを投げ込むことができなくなっていました。

 でも、そうなってからピッチングはスピードだけじゃないなと。変化球と見極めがつかないストレートの投げ方だったり、球質だったり......ただ速いだけじゃなく、それなりにスピンが効いて、バッターの手元でも球速が落ちないような球が打ちづらいんだろうなと、いろいろ考えるようになりました。選手生活の晩年になってから、新たな発見がありましたね」

── NPBでは14年間プレーされましたが、一番印象に残っているバッターは誰ですか。

「どこに投げても打たれそうだなと思ったのは、横浜のロバート・ローズです。当時の横浜には鈴木尚典とかいいバッターがたくさんいましたが、走者を置いてローズと対戦すると、どこに投げても打たれる気がしました。実際、タイムリーをよく打たれました。でも、意外とど真ん中に投げたら内野フライに打ち取れたり......(笑)」

── 39歳で愛媛にやって来て、3年間現役生活を続け、2017年に愛媛マンダリンパイレーツの監督に就任しました。

「独立リーグで監督をしているのは、僕自身が指導者として成長したいという思いがあるからです。プロの世界を目指すのだから、それなりに才能がないと上に行くのは厳しいですが、やり方によっては、可能性はゼロではないと思っています。それを指導者として選手に伝えたいですね。僕自身、まだまだ未熟ですが、独立リーグで指導者としてもっと勉強したいです」

── NPBから独立リーグに来た多くの指導者が、ギャップがあるといいますが、河原さんはいかがでしたか。

「能力については見てのとおり差がありますが、やればやるほど思うのが、理解力がないことですね。僕が言っていることを理解できない選手が多い。話をしても、変な理解の仕方をして違う方向に行ってしまう。だから試合でも、練習でも、その都度、言わなければいけない。

 プロに行くような人にも同じような指導はするのですが、そこからあとが違う。理解のレベルがもともと違うんですね。独立リーグの場合、選手が僕らの指導を理解して、それを次の試合までにどう修正するかが大事なんです。間違った方向性で練習してしまえば何の意味もなくなってしまう。そのあたりにあらためてNPBとの差を感じますね」

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── 今年はコロナ禍の影響で自粛を余儀なくされました。河原監督も苦労されたと思います。

「とにかくいつ開幕できるのかわからない状態でしたから、選手たちの気持ちを切らさないようにすることに苦労しました。2週間ほどチームとして活動しない時期がありましたが、その間も3つのグループに分けて、時間帯を変えて練習していました。僕たちは愛媛銀行さんのグラウンドを貸してもらえたので、本当にありがたかった。そのおかげで実戦形式の練習や紅白戦などができたので、コンディションを整えることができました」

── 今年のチームをどう評価していますか。

「独立リーグは毎年戦力が変わります。新しい選手が多いのでなんとも言えない部分がありますが、とにかくひとりでもいいからNPBに進めるような選手を輩出したいです。投手では大卒(長崎国際大)1年目の菅原誠也がいいですね。プロの一軍として見ればまだまだですが、体力やパフォーマンスなど、なかなか面白いと感じています」

── 2019年に就任した小田幸平ヘッドコーチ、白根尚貴コーチとは、どのような役割分担をされていますか。

「白根には野手を任せています。彼はまだ若いし、僕と同じく指導者として頑張ってくれると思いますが、今は勉強の時でしょう。彼を指導者として育てることも、僕の仕事だと思っています。小田は巨人、中日でも一緒にやっていたので気心がしれていますし、信頼感があります。独立リーグのコーチはふたりで、基本は投手担当と野手担当になります。なので、捕手を専門的に教える人がなかなかいないんです。

 独立リーグの指導者で捕手経験があるのは、小田以外では徳島(インディゴソックス)の駒居鉄平ヘッドコーチぐらいでしょうか。だから、独立リーグの捕手は教える人がいないからかわいそうだなと思っていました。うちも小田が来て、すごく助かっています。リードや守備だけでなく、捕手としての心構えなど、多岐にわたって教えてくれています」

── また、子どもたちへの「野球教室」はもう4年も続いています。

「監督を引き受ける時に、それをやらせてもらうことを条件にしました。一人でも多く、愛媛の子どもたちを野球好きにしたい。それも目標のひとつですね」

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  • NPBの指導者となって戻ってくる日も近そう����
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