三陽商会が「クレストブリッジ」初の複合路面店を原宿に出店、基幹ブランドの旗艦店出店強化へ

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2020年10月23日 17:42  Fashionsnap.com

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ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ 原宿本店 外観写真 Image by: FASHIONSNAP.COM
三陽商会が展開するウィメンズの「ブルーレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL CRESTBRIDGE)」とメンズの「ブラックレーベル・クレストブリッジ(BLACK LABEL CRESTBRIDGE)」が、初の複合路面店「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ 原宿本店」を原宿に10月24日オープンする。同社がチャネル戦略で掲げる基幹ブランドの旗艦店出店強化の一環と位置付けており、OMO(Online Merges with Offline)を体現する旗艦店として展開し、ECとリアル店舗を融合した購買体験の提供を目指す。

 「クレストブリッジ」は、三陽商会が展開していた「バーバリー・ブルーレーベル」と「バーバリー・ブラックレーベル」の後継ブランドとして2015年6月にデビューした。立ち上げ時にはブルーレーベル・クレストブリッジとブラックレーベル・クレストブリッジからそれぞれ原宿に店舗を出店していたが、ビルの老朽化に伴いブルーレーベル・クレストブリッジの原宿店が今年4月に閉店。閉店店舗の売上補完や、直営店の強化を図るために旗艦店の出店を決めた。
 新店舗は今年7月に閉店した同社が展開するウィメンズブランド「キャスト:(CAST:)」の旗艦店「キャスト:渋谷店(CAST:SHIBUYA)」が入居していたビルに出店。売場面積は約298平方メートルで、店舗デザインはロンドンのホテルレセプションをイメージし、 英国の伝統様式のなかにコンテンポラリーな要素を加えたことでブランドらしさを表現した。店内には植栽を多く設置し、落ち着きのある空間に仕上げた。ターゲットは20〜30代の男女に設定し、店頭ではメンズとウィメンズのウェアをはじめ、 アクセサリーや服飾雑貨、 生活雑貨、同店限定商品などを販売する。カップルでの来店にも対応するため、一部のメンズエリアにはペアルックで着用できるようXSサイズのアイテムを取り揃えたという。

 旗艦店ではオンライン接客とショールーミング機能を導入。オンライン接客ではCCCフォトライフラボの接客特化型ライブコマース「ライブトルッテ(Live torutte)」を採用した。配信者による一方的な発信型ではなく、視聴者と双方向のコミュニケーションを可能にしたライブコマースで、店舗スタッフ対複数の視聴者の接客スタイルや、1人対1人の接客スタイルなどに対応する。スタッフへの質問も可能で、直接対話しながら実際に店舗で接客を受けているような感覚で商品購入の検討ができるという。11月末から導入し、まずは月1回のペースで実施していく予定。ショールーミング機能では、公式オンラインストアの限定商品を旗艦店で試着や購入が可能となった。オープン時は両ブランド合わせて23型のEC限定商品が店頭に並ぶ。店内に在庫を置かないため過剰在庫を抑制できるとし、また購入品を配送にすることで手荷物の削減にも繋がるという。
 なお、三陽商会では2015年に英国バーバリー社とのライセンス契約が終了して以降、業績不振が継続。2016年度から4期連続で最終赤字を計上しており、今期で5年連続での赤字決算となる見通しだ。今回の新店舗では、同社が進める再生プランのチャネル戦略の中に含まれているオンライン接客とショールーミング機能を導入したことで、直営店の強化とブランド力の向上を図る考えだという。なお、旗艦店における初年度の目標売上高は非公表としている。
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■ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ 原宿本店オープン日:2020年10月24日(土)住所:東京都渋谷区神宮前6丁目16−18電話番号:03‐6419-3093営業時間:11:00〜20:00
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