2度目のチャンス到来か。相性のよい鈴鹿に懸けるMOTUL GT-RとModulo NSX【SGT第6戦プレビュー】

0

2020年10月23日 19:41  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

写真金曜搬入日から恒例のピットストップ練習を繰り替えるMOTUL AUTECH GT-Rと次生とクインタレッリ
金曜搬入日から恒例のピットストップ練習を繰り替えるMOTUL AUTECH GT-Rと次生とクインタレッリ
 2010年以来となる、鈴鹿でのシーズン2度のスーパーGTレース。第3戦に続いての今回の第6戦鈴鹿は、有観客でのレースとなり、鈴鹿のファンもようやくスーパーGTをその目で見ることができることになる。その第6戦鈴鹿の現場から、今回の優勝候補を探った。

 前回のスーパーGT第3戦鈴鹿のGT500クラスはそれまでパフォーマンスが低迷していたニッサンGT-Rが息を吹き返し、予選2番手を獲得したMOTUL AUTECH GT-Rがシーズン初優勝を飾った。後半スティントを担当したMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生がマシンを降りて、チームメイトのロニー・クインタレッリの元で目頭を熱くした姿からも、ニッサン陣営のそれまでの苦労の大きさが伺い知れた。

 今回の第6戦は、順当ならばウエイトハンデ(WH)が軽いチームが上位候補に挙げられる。12号車カルソニック IMPUL GT-R(WH6kg)、24号車リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(WH2kg)の2台を筆頭に、19号車WedsSport ADVAN GRスープラ(WH14kg)、8号車ARTA NSX-GT(WH32kg)、3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(32kg)は今回表彰台に上がる可能性が十分に高い。

 そのなかでも敢えて今回優勝候補として注目したいのが、前述のMOTUL AUTECH GT-R、そして第3戦で伊沢拓也がGT参戦13年目にして初めてポールポジションを獲得したModulo NSX-GTだ。

 Modulo NSX-GTは決勝ではタイヤのライフが厳しく、順位を下げてしまったが、それでも4位でフィニッシュ。ダンロップタイヤのパフォーマンスは十分に上がって来ていることを印象付け、この第6戦には前回の結果を活かしたアップデートされたタイヤで挑むことは間違いない。その伊沢に搬入日の金曜に聞いた。

「今回はある程度、みなさんから注目されることになるのかなとは思っています。ただ、季節が前回とは全然違って、前回と同じ状態で来ているわけではないので、そのあたりが実際どうなるか。そこ次第かなと思っています」と、期待と懸念を話す伊沢。

「今回も予選で速さがあるとかもわかっていないです。第3戦のときは本当にすべてのレンジが合いましたけど、今回はそのあたりはどうなるかわからない。他にもウエイトハンデの軽いクルマはいますし、そうは言っても、上位で決勝を戦いたいと思って準備を進めてきていますので、そうなれることを願っています」と、続ける。

 ダンロップタイヤのアップデートに関しても「前回とは違うタイヤが用意されていますが、この第6戦までの時間も短かったですし、劇的になにか大きく変わったものが入っているわけではないと思います。ただ前回、予選で速く走れていたのは事実ですので、そこからどこまで冒険するか、しないか。あとは実際に走って蓋を開けてみないとわからないかなと思います」と伊沢。

 ベテランらしく慎重に週末への抱負を語ったが、伊沢の表情からは充実感も見られ、この鈴鹿に懸けている意気込みは十分に感じられた。そのModulo NSX-GTに加えて今回の優勝候補としてもう1台、この鈴鹿と相性のよいGT-R陣営からMOTUL AUTECH GT-Rをピックアップしたい。

 前回の第5戦富士では入賞圏内のパフォーマンスを見せながらも、レース終盤、2度目のピットインで実質勝負権を失い、11位に終わっていまっていた。結果としては残念な形だが、そのおかげでこの鈴鹿には燃料リストリクターが入らない50kgのウエイトハンデで十分、表彰台以上を狙える可能性があると見れる。松田次生に聞いた。

「前回の富士ではレース中にちょっとパワステ系のトラブルで振動が出てしまって、ちょっと危ないなと思ってチームから指示も出てピットに入らざるを得なくなってしまいました。今回の鈴鹿はウエイトハンデは重いですけど、燃料リストリクターが入っていない状況ですので、僕らにとっては前回の結果をポジティブに受け止めて、もちろん今回も優勝したいですね」と次生。

 それでも、富士、もてぎに比べ、GT-Rと鈴鹿の相性の良さは十分に感じている。

「GT-Rがハイダウンフォースの状況に近いクルマなので、僕らも鈴鹿で乗っていて乗りやすさを感じています。やっぱりコーナーは速い。前回の鈴鹿でもセクター1、セクター4は速かったので、そういった部分でタイムを稼ぐことができる。今回はこれまで速かったクルマが今回はウエイトハンデが重いので、表彰台圏内を狙えればいいかなと思っています」と、今回への期待を話す次生。

 今週末の勝負どころとしては伊沢が話すように、次生もタイヤとコンディションのマッチングを挙げる。

「前回の夏場はうまくタイヤ選択がハマりましたけど、今回は温度が全然読めない。軟らかめのタイヤを選択してもいいのか、軟らかすぎると鈴鹿のタイヤのミューにタイヤが保たないというのがあるので、そこは履いてみないと分かりませんね。それでも前回予選2番手だったように今回も予選で2列目以内に入れるようなら、十分勝つチャンスはあると思います」

 ライバルとしては「ウエイトハンデの軽い12号車(カルソニックGT-R)、8号車(ARTA)もいますが、24号車(リアライズコーポレーション ADVAN GT-R)、同じミシュランタイヤの3号車(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)もいますので、GT-R同士の戦いになるのかなと思います」と次生。

 GT-R陣営内での戦いの中でMOTUL AUTECH GT-Rがどう戦い、第3戦ポールシッターのModulo NSX-GTがどう絡んでくるのか。他にもチャンピオン争いの生き残りを懸けたラインキング中団勢や、チャンピオンを争う14号車WAKO’S 4CR GRスープラと37号車KeePer TOM’S GRスープラの入賞圏内争いなど、見どころが多々あるスーパーGT第6戦鈴鹿。

 どのチームにフォーカスするか、またはどのメーカーを応援するか。さまざまな見方が楽しめる1戦にもなりそうだ。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定