うまい・楽しい・懐かしい 「乗り鉄の宿命」と「ドラえもん電車つながり」で富山へ行ってきました

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2020年10月24日 09:03  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真富山でも人気のドラえもん電車
富山でも人気のドラえもん電車

 2020年10月8日から、西武新宿線で「ドラえもん」をテーマとしたラッピング電車「DORAEMON-GO!」が走り始めました。ブルーの車体は遠くから一目で分かります。もう見かけましたか? 乗りましたか?



【その他の写真】ドラえもん電車と乗り鉄の宿命



 DORAEMON-GO!は、アニメ「ドラえもん」の制作会社、シンエイ動画が西武新宿線の田無駅付近にあるという縁で、ドラえもんのコミック連載50周年を記念して誕生しました。アニメーションに理解がある西武鉄道ならではの取り組みです。



 車内広告は11月20日公開の映画『STAND BY ME ドラえもん 2』で埋め尽くされ、車内のモニターにも映像が流れます。この広告ジャックは10月30日まで行われる予定です。



●北陸にも「ドラえもんトラム」あります→ここでも大人気



 そうそう、ドラえもん電車は富山県でも走っています。高岡市の万葉線という路面電車。「ドラえもんトラム」といいます。2012年から走っているので、西武鉄道のDORAEMON-GO!より8年先輩です。



 ドラえもんトラムは、富山県高岡市がドラえもんの作者、藤子・F・不二雄さんの出身地という縁で誕生しました。運行開始は2012年。ドラえもんの生誕100年“前”です。



 万葉線の新型車両を加工してドラえもんブルーの車体にし、ドラえもんの首輪をイメージした赤い帯を添えました。ピンク色の乗降ドアは「どこでもドア」です。確かにどこかへ行くための扉ですもんね。前面にはドラえもんのお顔。窓にはのび太くんと仲間たちが描かれ、レギュラー陣が乗っているように見えます。



 万葉線は高岡駅から北上し、日本海に到達すると東へ進み、越ノ潟に至ります。距離は12.9キロ、所要時間は約50分です。運行間隔は15分。ドラえもんトラムは運行予定が公開されているため、休日はとくに親子連れのお客さんが集まります。前後の電車はガラガラなのに、ドラえもんトラムは大人気。満席でした。ドラえもん人気、ここでもすごかったです。



●(ようやく本題)「たった400メートル」を乗りに行く、これが乗り鉄の宿命



 なぜ富山へ行ったのか。それは「乗り鉄の宿命」だからです。



 万葉線は2014年に「100メートル」延伸しました。高岡駅前にあった高岡駅前停留場を高岡駅敷地内に延伸して、高岡駅停留場になりました。JR西日本、あいの風とやま鉄道の高岡駅を橋上駅舎に改良し、元の駅舎間位置も含めて駅前を再開発したためです。万葉線が高岡駅に近づいてくれたおかげで、乗り換えが便利になりました。



 路面電車の延伸は富山駅でも実施されました。富山駅の北側は「富山ライトレール」という路面電車がありました。富山駅の南側は「富山地方鉄道市内電車」がありました。富山駅を高架化して、その高架下に線路と駅を作って、南北の鉄道路線を接続したのです。



 富山地方鉄道市内電車は2015年に従来の線路から分岐して、富山駅まで新たに200メートルの線路を作りました。富山ライトレールは従来の富山北停留所を廃止して、2020年3月31日に同じく約100メートルを延伸しました。合わせて「約300メートル」の延伸です。



 この富山の南北接続事業によって、富山ライトレールは富山地方鉄道に吸収合併されました。それまで富山駅で乗り換えるとそれぞれの運賃が必要でした。南北接続後は1つの会社になったので、直通運転した上に運賃は1回分だけになりました。つまり半額。便利でおトク。富山スゴイ。



 私は「日本の旅客鉄道路線に全部乗ろう」とチャレンジしています。既に全部乗ったという先輩もたくさんいます。そんな乗り鉄にとって、新規路線の開業はとても気になります。新規路線に乗らないと、完乗率100%を維持できないからです。たった100メートルでも、新しい線路ができたら乗りに行くのです。完乗タイトルを維持するって大変です。



 でも、その行き帰りで、かつて乗った路線にもう一度乗れて楽しくもあります。



 今回も富山駅の変貌ぶりにびっくりしました。かつての地上駅時代は、北口と南口を行き来するのに改札内を通り抜けるか、遠回りして薄暗い地下道を潜り抜けなければなりませんでした。それが今はとってもキレイ。



 新幹線の改札口を出た自由通路の向こう側を低床タイプの路面電車が発着する風景には、なかなかの未来感があります。路面電車側の自由通路2階に無料休憩所があります。ウッドデッキ風でカッコいい。電車の発着を感じながらのんびりと過ごせました。



●富山へ行ったらこの名物駅弁 「ますのすしミュージアム」にも行ってきた



 富山駅の駅弁として有名な「ますのすし」。販売開始は1912(明治45)年、なんと今年(2020年)で108年も続く伝統の味です。ますのすしの販売元「源」の本社工場に「ますのすしミュージアム」があります。



 ミュージアムは富山駅からバスで約40分。安養寺バス停を降りて、進行方向に向かって歩くと見えてきます。



 ますのすしミュージアムは、展示場「旅と食の文化史コレクション」、工場見学窓、食事処「さくら亭」、お土産処「天人楼」などがあります。感染症拡大防止のため現在(2020年10月)は売店のみの営業ですが、今回は特別に見学させていただきました。実は、7月にますのすしがおいしくリニューアルされたという記事を書きまして、そのご縁でごあいさつしにいったのでした。



 館長さんに案内していただきながら館内をひと巡り。旅と食の文化史コレクションは、壁に全国の駅弁の掛け紙がズラリ。先代社長が実際に食べた駅弁だそうです。研究熱心ですね。他の地域のます寿司もあります。食べ比べたんですかねぇ。昭和生まれの私も覚えている掛け紙がいくつか。



 そのほか、もう食べられない駅弁や、懐かしい駅弁の掛け紙、現在も販売している駅弁の古い掛け紙も興味深いです。展示品は鉄道が開通する以前からの弁当箱、旅の携行品などもありました。



 展示室の奥に大きなガラス窓があって、ここから工場の様子を見学できます。この日は午前10時過ぎに訪れましたが、既に当日の生産は終了していました。早朝から生産するため、ミュージアム開館時は翌日の準備作業が見られることになります。わっぱに笹の葉を敷き詰める作業を見学できました。旅行シーズンなどで増産するときは製造中の様子も見られるそうです。再開したら、朝イチで入館するとよいかもしれませんね。



 ますのすし伝承館は職人さんの研修施設です。こちらもガラス張りになっていて見学できます。こちらは開館中でもなかなか見られないそうです。ここではますのすしの製造工程をビデオで紹介していました。魚選び、魚のさばき方が見事です。



 ますのすしは円いわっぱに入っています。円の中央部に腹側、外周に背側の身を使っているそうですよ。そういえば色味がちょっと違うな。腹側のほうがコッテリしているため、ケーキのように三角に切って、先端から食べていくと、後味スッキリになるんですね。



 「乗り鉄の宿命」のため、路面電車と新しい富山駅、ますのすしミュージアム、富山の旅をおいしく楽しんできました。約400メートルの新規乗車は短すぎて、全国の鉄道路線踏破率は99.69%と変わらず。それでも満足の旅でした。



(杉山淳一/乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。JR路線の完乗率は100%、日本鉄道全路線の完乗率は99.69%(2020年10月時点))


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  • 富山ライトレールはかっては富山港線だった事まで書けよwww
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