へずまりゅうが直撃取材でみせていた“別の顔” 「記事に俺の名前出してくださいよ!」

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2020年10月24日 13:35  AERA dot.

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写真へずまりゅうこと原田将大容疑者(YouTubeより)
へずまりゅうこと原田将大容疑者(YouTubeより)
 窃盗や威力業務妨害などの疑いで二度にわたり逮捕された迷惑系YouTuberの「へずまりゅう」こと原田将大(しょうた)容疑者(29)。実は、本サイトは街頭インタビューで、偶然にもへずまりゅうを取材していた。取材当時は低姿勢で、せいぜい自己主張が強い若者というくらいの印象。まさか二度も警察に逮捕されるほどの「迷惑者」だとは思わなかった。逮捕容疑となった二つの事件も、本サイトの取材後に起こしている。何が彼を犯罪行為にまで駆り立てたのか。

【写真】へずまりゅうを直撃していた記事の画像

*  *  *
 それは、本当に偶然だった。記者がへずまりゅうを取材したのは4月15日。配信記事「リスク承知でパチンコ店に通い続ける理由とは 『生活の支えになる』『時間つぶす場所がない』…客の『主張』を聞いてみた」の取材の一環で、緊急事態宣言下でもパチンコ店に通う客に主張を聞いて回っていた時のことだった。複数の利用客の一人として、街頭取材に答えたのがへずまだった。

 東京・上野の繁華街。日が沈みかけ、繁華街に明かりがともり始めた夕刻。へずまはパチンコ店の前でしゃがみ込み、スマートフォンをいじっていた。友人などはおらず、一人だった。

「なぜ、この時期にパチンコに行こうと思ったんでしょうか」

 慎重に距離を取ながら声をかけた。多少の警戒心は感じさせたものの、へずまは臆面なくこう答えた。

「人が密集しているところには行きたくないんですけどね。趣味でずっとパチンコをやってきたので、すぐにはやめられない。長くいられて時間をつぶせるし、ストレス解消になる。(1円パチンコでは難しいが)もしかしたら大金が手に入るかも、という夢もある」

 この日は1円パチンコを1時間半ほど打ち、約2千円のもうけが出たという。そして「人が少ないから台を選びやすいし、さすがコロナという感じ」と話していた。

 さらに、店内は感染リスクが高いのではないかと問うと、「空気清浄機で空気もきれいだし、みんなマスクして、しゃべることもない」と答えたうえで、こう主張した。

「コロナの感染は毎日広がっている。インフルと同じで、気をつけても、かかる人はかかる。ずっと家の中にいたところで、その後に収束していなければ、意味がない。みんながみんな自粛して収まるならいいけれど、結局みんな仕事に出ている。むしろ電車のほうが危ないと思う」

 この時はむしろ、パチンコ通いを擁護していた。

 だが、その1か月後の5月15日。へずまは兵庫県内の休業要請に応じないパチンコ店を凸(突撃)する動画を投稿した。店員に対して、「おかしいだろうが!なんで営業してんだよ、ふざけんなオラ」「おいコロナじゃろうが、自粛じゃろうが。休業指示出とんぞ。ありえんじゃろうが。親玉とっとと呼べえや、このザコ」と恫喝。「(あなたは)偽善者だ」と反論する店員に対し、「俺偽善者じゃないねん。俺以上にお前らがクソだから」と応酬。さらに、「お前頭悪すぎだろ。脳みそも小せえし。気持ち悪い頭してるからサァ、おい」と罵倒した。

 また、開店を待って列に並んでいた客に対しても、「パチンコ来んなよおめえら、おかしいだろうが!」とののしっていた。動画の途中から、複数の警察官に取り囲まれる事態になったが、へずまは動じず警察官に対しても持論を振りかざす。「間違えたことを問いただしてるだけっす。おかしいっすよね」

 この突撃の様子はYouTubeに3本立てで投稿され、少なくとも計200万回以上再生されている(動画は一度削除され、現在は別のユーザーによって再投稿されている)。コメント欄には「見苦しい」といった批判が多く並ぶなか、「唯一へずまを応援できる動画」「今回は正論ですね」といった肯定的なコメントも散見される。

 しかし、先述の取材からもわかるように、へずまもパチンコ店の利用者だった。「自粛警察」としてパチンコ粛清を唱える一方で、自身もパチンコに興じていたのだから、そこには大きな矛盾がある。

 4月の取材時、へずまは「俺のこと知ってます?」と聞いてきた。首を振った記者に対して、「日本一嫌われているYouTuberです。今は登録者も5万人以上です」とアピールしてきた。動画収入も、日を追うごとに上がっているのだと誇らしげだった。

 さらに、「家族や友達と縁を切って、山口から東京に出てきたんで」と自分語りを挟み、これまでの突撃動画の武勇伝なども語っていた。だがこの時は別のテーマで取材をしていたため、これらの話はほとんど気に留めなかった。

 最後には「記事に俺の名前を出してくださいよ。俺、名前出したいんで」と持ち掛けてきたが、売名につながりかねないため、「YouTuberとして生計を立てている台東区の28歳男性」としてコメントを掲載した。

 ただ、取材時のへずまの様子は、動画とは明らかに違っていた。終始、敬語を使って受け答えをする。落ち着いた物腰で、動画のような狂気も一切感じられない。「暇なんで、いつでも聞いてください」と取材に協力的な姿勢をみせていた。自己主張が強めの、街によくいる若者という印象だった。

 取材を終え、これからパチンコ台に戻るのかと問うと、「チャンスがあれば、道端で誰かに凸ろうかと思ってます」と笑顔を向ける。そうしてパチンコ店の前でたたずんでいた姿が記者の目に焼き付いている。

 一方で、画面の向こうで悪行を繰り返すへずまは取材時と同一人物とは思えないほどで、「悪役を演じているのでは」という印象を受けた。オンとオフをはっきりと使い分けていて、おそらく取材時は「オフ」だったのだろう。

 その後、へずまはスーパーで魚の切り身を会計前に食べたとして、7月11日に愛知県警に窃盗容疑で逮捕された。自身がコロナ感染者だったことも判明し、少なくとも山口県で3人、愛知県で8人に感染させたとして世間から大きな批判を浴びた。さらに10月16日、大阪・アメ村で購入したTシャツが偽物だと店に難癖をつけたなどとして、大阪府警南署に威力業務妨害と信用毀損の疑いでも再逮捕された。

 多くのYouTuberが正当な手段で視聴者を楽しませている中、へずまは迷惑行為を繰り返し、「嫌われ者」への道をまっしぐらに突き進んだ。彼を駆り立てるものは何なのか。「ヒールでもいいから、世間の耳目を集めたい」という安易な承認欲求だとすれば、その行為はあまりに幼稚だったというほかない。

(取材・文=AERA dot.編集部・飯塚大和)

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