千眼美子、“何度も自殺を考えた”過去「生きていたらやり直せる」

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2020年10月24日 16:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

千眼美子

「世間の見る目が変わったことで、つらく感じる時期もありましたが、今では好奇の目で見てくる人に、自分から笑顔で手を振れるようになりました(笑)」

 ’15年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『まれ』で、土屋太鳳が演じるヒロインの同級生・蔵本一子役で注目を集めた千眼美子

 主演映画が公開されたり、バラエティー番組で引っ張りだこだった’17年、突然『幸福の科学』への出家を発表して世間を驚かせた。

「自分が思っていた数千倍ぐらい反響が大きかったですね。週刊誌やテレビ、ネットでいろいろなことを言われて……。でも出家直前の私は、自殺を考えるほど追い詰められていたので、自分の命を守るために“すべてを捨てて出家した”という感じでした

「死んでも終わりじゃない」という教え

 清水富美加から千眼美子に改名して6本目となる出演映画『夜明けを信じて。』では、ヒロインを演じている。女優業のほか、現在は宗教家としても活動しているが、出家したことで救われたと振り返る。

「今回の作品の主人公のように、周囲から反対されても自分が信じた道に進める人は尊敬しかありません。私の場合、出家して大川総裁が製作総指揮をとる作品に関わらせてもらうことになってからは、普段の自分も恥ずかしいことはできないな……と身が引き締まるようになり、心の教えを学んで、気持ちが穏やかになった気がします」

 今年公開された映画『心霊喫茶「エクストラ」の秘密―The Real Exorcist―』では、いじめで自殺した女子高生の霊に、

「自殺をしても楽にはなれない。逆に、もっとつらい状況が待っているの」

「人生で苦しいときは、必ず意味があるの。苦しい時期を乗り越えて人は成長する」

 と言葉をかける場面があった。彼女自身、そんな教えによって、自殺を考え直したひとりだという。

「幸福の科学の教えで、自殺をすると死んだことに気づかず成仏できないため、楽になれない……というものがあって。だから私の場合は“死んでもそれで終わりじゃない”という教えが、自殺を思いとどまらせてくれましたね」

 新型コロナウイルスの感染拡大による環境の変化などが原因なのか、最近は自ら命を絶つ芸能人が増えている。そんなニュースを目にするたびに、他人事ではないと感じている。

「私以外にも、命を絶つ有名人を他人事とは思えないタレントさんは少なくないと思います。人前に出る仕事は、自ら望んだこととはいえ自信を失うことばかり。周りはかわいい子ばかりだし、期待に応えられるだろうか……というプレッシャーや、いつどこで誰に見られているかわからないというストレスで、すり減っていく部分はありました」

 特に憑依型の女優である彼女は、仕事内容によって精神的に追い込まれたことも。

「器用な人であればオンとオフの切り替えができると思うのですが、私は不器用なため自分自身を役柄に近づけないと演じられないと思っていて。だからダーティーな役を撮っている時期は、私生活でもセリフのようなひどい言葉を発してしまったり、食事がのどを通らなかったり……。

 ストレスや役柄などが重なって、毎晩のように金縛りにあっていた時期もありました」

悪い意見が大きくなる

 最近はSNSで有名人などに投げかけられる誹謗中傷も問題視されているが、千眼も過去に被害に遭ったことが。

「私の場合は、誹謗中傷されても元気なときであれば“ひどいことを書かれちゃったな”と受け流せていました。でも、仕事がうまくいかずに落ち込んでいるときは、これまで見た悪い意見ばかりがリフレインするんです。

 もちろん応援してくれている人がいるというのも理解はしているのですが、悪い意見のほうが大きくなっていくんですよね。“自分は必要とされていない”とネガティブな思考になり、そんな言葉から逃れたいと、死を考えるようになっていましたね」

 これ以上、悲しいニュースが続いてほしくないと、こうアドバイスをする。

「生きていたらやり直しはできます。だから、死ぬことだけは思いとどまってほしいです。過去の自分にそうあってほしいというのもありますが、1人でいいからリアルタイムでどんなことでも相談できる人をつくってほしいですね。今の私には話ができる人がたくさんいますが、当時は親やマネージャーにも相談ができなかったので……」

「好きな人はガンガン追いかけちゃう」

 そんな困難を乗り越えてきた彼女に、ストレスを解消する方法を聞くと、意外な答えが返ってきた。

「映画『ロッキー』シリーズを見ます。特に『ロッキー・ザ・ファイナル』はよく見ますね。“自分の弱さを他人のせいにするな”というセリフが、自分に言われている気がして、活を入れてくれます」

 出演する最新作では、夢を追う主人公のために身を引くヒロインを演じているが、自身の恋愛観について聞くと、

「私自身は引けません(笑)。一緒にいたいし、ガンガン追いかけちゃいます。だから、今回演じたヒロインのように自分が身を引いてでも好きな人を応援する人には憧れますが、私自身は無理かな。忠犬ハチ公のように、好きな人に尻尾を振ってついていってしまうかと(笑)」

 9月には、5人の子どもたちと結成したユニット『千眼美子withリトル・アンツ』名義の5枚目のシングル『バナナ』が発売。活動の幅を広げている。

「これまでいろいろな方と共演させていただきましたが、なぜか話が合うのは子どもが多くて。このミュージックビデオの撮影は人生でいちばん楽しかったですね。今までやったことのないジャンルに挑戦するのは怖くもありますが、音楽は好きなので楽しくやらせていただきました」

 最後に、こんな本音も。

「テレビに出ている方たちはキラキラ輝いて見えて、本音を言えば、またテレビに出られたらいいなと思うこともあります。でも今は宗教家としての使命感を持って活動しているので、幸福の科学が関わる作品に出られることがうれしくてしかたありません。

 コロナウイルスの影響で、今は世界中が“夜明け前”みたいな状況。そんな中『夜明けを信じて。』の主人公のように、努力によって状況を変えていける人は素敵だなと思うし、私自身もそんな人になりたいです。この映画を見て何か感じとってもらえたらうれしいですね」

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