1番人気診断。コントレイルはデアリングタクトほど盤石とは言えない

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2020年10月25日 06:11  webスポルティーバ

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 10月25日に行なわれるGI菊花賞(京都・芝3000m)。コントレイル(牡3歳)が無敗での三冠制覇を目指す。先週のGI秋華賞で、史上初の無敗での牝馬三冠を成し遂げたデアリングタクトに続く快挙達成なるか、注目である。




 だが、そのハードルは決して低くはない。

 これまでの日本競馬の歴史を振り返ると、GI皐月賞、GI日本ダービーの二冠を制して、菊花賞に挑んだ馬は15頭。そのうち、7頭が三冠馬になっている。

 逆に言えば、半数以上が三冠を逃している、ということだ。グレード制導入(1984年)以降を見ても、ミホノブルボン(1992年)、ネオユニヴァース(2003年)、メイショウサムソン(2006年)の3頭が、惜しくも三冠を果たすことができずに涙を飲んでいる。

 そもそもダービー馬は、意外にも菊花賞で揮わない。過去30年の結果を見ても、14頭が出走して3勝、2着2回、3着3回、着外6回。勝率は、わずか21.4%となっている。

 やはりダービーと菊花賞では、求められる能力が明らかに異なる、ということ。その結果、夏を越して力をつけてきた馬や、長丁場に秀でた馬たちが台頭する姿がしばしば見られるのだろう。

 1番人気の戦績はどうか。過去10年の結果を見れば、5勝、2着1回、3着2回、着外2回。勝率50%、複勝率80%と悪くはない。しかしながら、その前の10年間(2000年〜2009年)は、2勝、2着0回、3着2回、着外6回。勝率20%、複勝率40%と、その成績は今ひとつ。菊花賞が「荒れるGI」というイメージがある所以だろう。

 ただし、1番人気の中でも、オッズによってその成績は変わる。過去30年の結果を調べてみると、単勝2.0倍〜2.9倍だった馬は14頭いて、3勝、2着1回、3着3回、着外7回。勝率は21.4%にすぎない。

 それが、単勝1.9倍以下になると8頭いて、5勝、2着2回、着外1回。勝率は62.5%とグッと上がる。さらに、単勝1.4倍以下に絞ると3頭となり、いずれも勝利を飾って勝率は100%。オッズが下がれば下がるほど、勝つ確率は一気に高まる。

 次にディープインパクト産駒の戦績を見てみたい。2010年に同馬の産駒がデビューして以降、サトノダイヤモンド(2016年)、フィエールマン(2018年)、ワールドプレミア(2019年)と3頭が勝利を飾っている。

 ただし、産駒全体の芝3000m以上の成績を見てみると、勝率は7.7%。芝2000m戦(勝率=13.6%)、芝2400m戦(勝率=15.0%)と比べると、グッと落ちる。

 ディープインパクト産駒でもより絞って、コントレイルと同様、母父アンブライドルズソングという血統で調べると、芝2000mの勝率は22.6%であるのに対して、芝2100m以上の勝率は13.3%と、だいぶ低くなる。ちなみに、同血統で芝3000m以上のレースに出走するのは、今回が初めてだ。

 こうしてみると、牝馬三冠を遂げたデアリングタクトほど、コントレイルは盤石とは言えない。とりわけ、未知なる距離への不安は大きい。能力は断然であっても、思わぬ取りこぼしがあっても不思議ではない。単勝が1.5倍以上になったら、なおさらだ。

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