「コカインの入ったバッグを紛失した」運び屋の男、警察に自ら通報も別ルートで逮捕(アイルランド)

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2020年10月25日 17:51  Techinsight Japan

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薬物を運んでいた男、通報せずとも逮捕される運命だった(画像は『Sunday World 2020年10月22日付「COCAINE BLUES Panicked drugs courier calls gardai after losing bag of cocaine」』のスクリーンショット)
アイルランドの裁判所で、薬物を運んでいた男の判決が下されたことを地元メディア『The Irish Times』などが報じた。男は逮捕当時にコカインの入ったバッグを紛失しており、自ら警察に「コカインをなくした」と連絡していたことが判明し、多くのメディアが注目している。

遡ること2018年8月16日、アイルランドのコーク市で当時20歳だったダレン・バーンウェル(Darren Barnwell)はコカインの入ったバッグを持って市内を訪れた。しかし電車を降りてケント駅を出た後、ダレンはバッグを紛失したことに気づいた。

ダレンはすぐさま電車に戻ろうとしたが駅の警備員に止められ、口論になってしまったようだ。諦めたダレンはその後、警察に「コカインの入ったバッグを紛失した」と連絡した。

だがその直後、ダレンは途中で立ち寄ったコンビニエンスストアにバッグを置いてきてしまったことを思い出し、急いで店に戻った。バッグは店のスタッフが中身を確認せずに保管していたこともあり、そのままダレンに渡された。

ところがダレンは店を出た途端、外にいた警察官の姿に動揺してしまった。不審に思った警察官が彼に職務質問をしてバッグの中身を確認したところ、約4万ユーロ(約497万円)相当のコカインが入っていたのだ。そしてダレンは警察に対して、自分が住むダブリンからコークまでコカインを特定の人物に渡すために運んでいたことを認めた。

アイルランド警察の刑事部長キーラン・オサリバン氏(Det Sgt Kieran O’Sullivan)によると、実はダレンが警察にバッグの紛失について連絡をした後、警察では彼の行動を追跡することはなかったという。

そして逮捕につながった理由として、駅の警備員と口論になったことと、コンビニエンスストアを出た後に偶然その場にいた警察官の姿を見たダレンが明らかに動揺していたためで「彼自身が警察官の注意をひく行動を取っていた」と話している。

裁判では一度4年の実刑が言い渡されたものの、ダレンには前科がなく警察の世話になるようなこともなかったことを考慮し、4年間善良な行動を行い問題を起こさないことを条件に実刑判決は取り下げられたようだ。

画像は『Sunday World 2020年10月22日付「COCAINE BLUES Panicked drugs courier calls gardai after losing bag of cocaine」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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