国内最後の現役オリジナルYS-11 航空自衛隊入間基地からフライト生配信

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2020年10月25日 18:02  おたくま経済新聞

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写真国内最後の現役オリジナルYS-11 航空自衛隊入間基地からフライト生配信
国内最後の現役オリジナルYS-11 航空自衛隊入間基地からフライト生配信

 戦後日本で唯一の国産プロペラ旅客機YS-11。その量産初号機を保有する独立行政法人 国立科学博物館と、国内最後のオリジナルエンジン搭載YS-11を運用する航空自衛隊飛行点検隊とのコラボが実現。航空自衛隊入間基地から、飛行するYS-11を見ながらロールスロイス・ダートのエンジン音を堪能するニコニコ生放送が10月26日に実施されます。


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 国内で飛び続けているYS-11は、もう航空自衛隊の保有機材のみ。そのうち、オリジナルエンジンのロールスロイス・ダートを搭載しているのは、飛行点検隊のYS-11FC・52-1151号機のみとなってしまいました。


 機体登録番号の末尾から「51(ファイブワン)」とも呼ばれる、飛行点検隊の52-1151号機は製造番号2008の量産6号機(YS-11-103)。1965年2月15日に初飛行し、1965年3月30日付で製造番号2009の52-1152号機と同じく航空自衛隊初のYS-11(人員輸送用のYS-11P)として引き渡されました。


 その後52-1151号機は、MU-2J飛行検査機が退役(1994年3月に全機退役)するに従い、飛行検査機(フライト・インスペクター)が不足したため、1992年に人員輸送型から飛行検査機に改造され、YS-11FCとなりました。飛行点検隊の同僚には、唯一初めから飛行検査機として納入された12-1160号機(1971年2月25日納入:製造番号2159)、1990年に人員輸送用のP型から改造された62-1154号機(1966年3月28日納入:製造番号2019)がいます。


 1992年以来、3機体制で運用されてきた飛行点検隊のYS-11FCですが、1990年から調達が始まったジェット機のU-125に飛行点検任務が少しずつ移管されるように。老朽化も進み、後継機としてU-680A(セスナ・サイテーション・ラティチュード:モデル680A)の調達予算が2017年度から計上され、2020年3月までに2機が納入されたことにより、2020年度をもって最後まで残った52-1151号機も退役することとなりました。


 本来ならば、毎年11月3日に開催されている入間基地航空祭で、多くの人に最後の勇姿を見せるはずだったのですが、新型コロナウイルス禍のため、毎年20万人ほどが詰めかける航空祭の開催は不可能に。その代わりという訳ではありませんが、同じく元運輸省の飛行点検機だった量産初号機「ひとまる(JA8610)」を保有する国立科学博物館とのコラボという形で、最後に残ったオリジナルエンジン搭載のYS-11が飛ぶ姿をネット配信で見られることになったのです。


 ニコニコ生放送の配信では、現在は使われていない入間基地の旧管制塔から、YS-11FCが飛ぶ姿と「ダートサウンド」を堪能しながら、解説や乗組員にインタビューするものとなります。飛行場の航法支援施設を検査する飛行点検任務は、定められたコースを正確に何度も飛ばなくてはならないなど、パイロットの技量が試されるもの。その辺りについても言及されることでしょう。


 国立科学博物館では、茨城県筑西市のザ・ヒロサワ・シティでの「ひとまる」ことYS-11量産初号機の展示に向け、新型コロナウイルスで収入の柱である入場料収入が激減した不足分を補うためのクラウドファンディングも11月6日まで実施しています。10月26日12時よりスタート予定のニコニコ生放送「製造から55年の現役機体「YS-11FC」のフライトを観てみよう」と同時に、こちらの「YS-11量産初号機公開プロジェクト」にも注目です。


情報提供:文化庁
Image:国立科学博物館・航空自衛隊


(咲村珠樹)


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