アーティスト 鴻崎正武が描くのは動植物が混合した”キメラ”が暮らす桃源郷、個展「MUGEN」が代官山で開催

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2020年10月26日 13:42  Fashionsnap.com

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Tree of world -dialogue- Image by: 鴻崎正武
アーティスト 鴻崎正武の個展「MUGEN」が、代官山 アートフロントギャラリー(ART FRONT GALLERY)で開催されている。会期は11月22日まで。

 鴻崎正武は1972年、福島県生まれ。東京藝術大学大学院在籍中に青木繁記念大賞を受賞。オランダの画家 ヒエロニムス・ボッシュや、妖怪が練り歩く様子を表した「百鬼夜行図」、狩野永徳の「洛中洛外図屏風」などから影響を受け、平面上に盛り上げた金銀箔の雲に生物や事物を埋め尽くす作風で知られている。代表作「TOUGEN」シリーズは古代中国の理想郷「桃源郷」をテーマに制作され、近作では生まれ故郷である東北を題材とした屏風作品を展開。仏像や東北みやげとして知られているこけし、達磨などが動植物と混合した不思議な生き物(キメラ)が描かれている。

 「MUGEN」では、初披露となる立体作品をはじめ、円形や楕円形の支持体を用いた約30作品を展示。同展開催に際して鴻崎は、「人間が幸せに向かってもがいている実感は、誇張された未来でしか描けない。ポストアポカリプスな状況だからこそ、あえてユートピアと向き合うべきではないか」とコメントしている。

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■MUGEN会期:2020年10月23日(金)〜11月22日(日)営業時間:水〜金 12:00〜19:00/土日11:00〜17:00  ※短縮営業休廊日:月、火場所:東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラス A棟公式サイト
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