ハードなDVが35年続き、とうとう離婚計画に踏み出す妻。「無力感」繰り返すズレたアドバイスが相談者に響かない 「テレフォン人生相談」先週のハイライト

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2020年10月26日 18:53  ねとらぼ

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写真「テレフォン人生相談」ハイライト。夫のDVに悩む妻からの相談でしたが、リスナーも「…ズレているのでは?」と感じるほど相談がかみ合わない回でした
「テレフォン人生相談」ハイライト。夫のDVに悩む妻からの相談でしたが、リスナーも「…ズレているのでは?」と感じるほど相談がかみ合わない回でした

 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは10月23日(金)放送の加藤諦三パーソナリティー回。



【画像】相談者と加藤諦三のやりとり



 先週は「夜の街、職場、ステイホーム……コロナ禍の現実」特集ということで、新型コロナ絡みの相談が多かったが、この日はまったく関係なく、夫にハードなDVを受けてきた女性からの相談。



●加藤諦三は相談者の無力感を指摘するが……



 相談者は74歳女性。夫は同年代、長男と次男がいる。



 「1年前の夫からのDVにより、私自身が耐えきれなくなって別居することにしました」



 現在、自宅には夫と息子ふたりが住んでいるというが(息子たちが独身なのか、家族も一緒に住んでいるのかは不明)、相談者が家を飛び出す原因となった暴力がなかなかのすさまじさだった。



 「テーブルの上にある物を全部、鉄パイプで壊したり、私にも包丁を持って『殺してやる』というようなことで追いかけられてもおりました」



 夫が暴力を振るうようになった発端は35年前。友人の夫から「これを見たらどうですか?」とビデオテープを渡されたことだった。



 「中を見ましたらいかがわしいテープだったんですね。それで、すぐ返そうと思って置いといたら『これはなんだ?』ということで夫に見つかりました」



 そのテープを発見したことで浮気を疑った夫は、相談者を1週間監禁。仕事も休み、子どもたちが学校へ行った後、相談者を縛り付けていたという。



 「その間、アナタになにかをするっていうことはないんですか?」



 「毎日ではなかったですが、1週間のうちに10回、『やらせろ』と言ってきました」



 「性ですね? その性は、かなり暴力的な性ですね?」



 「無理矢理です」



 その後も、相談者は夫から同様の要求をされ続けてきたようだ。



 「大変失礼な言い方ですけれども、サディストっていうことは認めます? 夫が」



 「はい」



 「夫はサディストで、大変な無力感を持っていた」



 その無力感を解消するため、夫は相談者の自由を奪って自分の心の傷を癒やしていたのだと指摘した。



 「ああ、それが当たってるかもしれない」



 「それが35年間続いている中で、大変失礼な言い方なんですけど、アナタはこの夫の性の暴力の中に……。冷静に聞いてください。なんらかの満足はなかったですか?」



 すぐに離婚してもよさそうなことをされておきながら、その後35年間も結婚生活を続けてきたからには、相談者側にも満足感があったはずだと迫る加藤諦三。



 加藤の決めつけに近い指摘で、相談者自身も気付いていなかった心の扉が開くことも多いが、今回の相談者はあまりピンとこなかったようだ。



 「それをしなければ、また暴力をしたり、嫌がらせをするので……」「逃げ続けました。『いちご狩りに行こう』って言ってホテルに連れて行かれ、『ドライブに行こう』と言ってホテルに連れて行かれ、『一緒に風呂に入ろう』って言っても断ったりすれば、また嫌がらせがはじまるんです」



 「こういうサディストとマゾヒストの関係というのは矛盾した関係なんですよ。一方で恐怖感を持ち、嫌悪感を持ち、この人とは死んでもいいから離れたいと思いながらも、もう一方でその人にしがみついてるんです」「意識しないところで惹かれていて、そこでアナタは心の癒やしがあったんですよ」



 「いやあ、それはなかったですねぇ。惹かれてもいませんね、ホントに」



 加藤諦三は、35年間ずっとSM的な性行為を強要され、受け入れ続けてきたと考えているようだが、相談者の口ぶりだと、監禁生活の後は、夫婦生活自体をなるべく避けているように思える(35年間も夫を避け続けていながら離婚をしないのは疑問だが)。



 「だけども、アナタ自身の中に無力感っていうのがあるんですよ」



 「ありますよ、イヤなんですから! この人じゃない人と生活をしたいっていう願望は起きてきますよ!」



 どうも加藤諦三は相談者を「無力感のあるマゾヒスト」ということにしたいようだが、イマイチ芯を食っていない。



 「普通の常識から言えば35年間、子どもがいて……。続かないでしょう? 警察に頼めばいいわけですから」



 「去年、はじめて警察に相談しに行きました。そうしましたら警察は『距離を置いた方がいい』っていうことで別居という形を取ったんです。ここでひとりで住んでいますが、ただただ夫のそういう恐ろしいことから逃れている、その幸せ。その解放感は……最高ですぅ!」



 性生活の話に時間を取られてしまったが、ここからようやく本題。



 「今現在、夫が住んでいる土地というのは、(相談者の)実家から頂いた土地で、その土地を担保に夫がローンを組みまして、今から10年くらい前にローンを完済いたしました」



 74歳となった相談者は老後のことを心配しており、土地を売ってケア付きの老人ホームに入りたいと考えているという。



 土地は相談者名義。そこに建つ家の権利は夫と相談者で2分の1ずつ。こんな状態で土地を売ることは可能なのかというのが相談内容だ。



●結局、夫と正攻法で交渉するしかない



 この日の回答者は、弁護士の野島梨恵。



 建物が建っている土地なので、当然、土地と建物をまとめて売った方が価値が高い。しかしその建物には夫と息子ふたりが住んでいる。



 「旦那さんは、アナタがこの土地建物を売りたいと考えていることは知っていますか?」



 「まだ伝えてはおりません」



 理屈としては現状でも土地を売ることは不可能ではない。しかし、居住中の家が建っている土地を買う人はそうそういないだろうと指摘。



 相談者は、息子に土地を買い取ってもらえないかと打診もしたようだが、色よい返事はもらえなかったようだ。



 「まあ、お金を出してこの土地建物買わなくたって、そのうち(両親が亡くなれば)自分たちの物になるわけですから。金出して買おうとはあんまり思いませんよね、普通」



 結局、そこに住み続けている夫を無視して土地を売るのは難しいので、正攻法で交渉することを勧めた。



 「不動産屋さんに行って、土地建物の価格、大体聞いて、お父さんに『売れたらアナタにいくら渡すから、売るのはどうか?』ってまず相談してみるのが第一でしょうね。でも旦那さんに言いたくないんでしょ? 電話したり手紙を書いたりしたくないんでしょ?」



 「したくないです。今、電話は拒否している状態でいますので、話し合いができる状態ではないです」



 実は、不動産屋には既に問い合わせており、7000万から8000万円くらいで売れるという回答を得ているという。……いい土地じゃん!



 その額で売れるとすれば、夫にも余生を過ごすのに十分なお金を渡すことができる。うやむやなままにしておくより、弁護士などの第三者を入れてストレートに交渉するのが得策だろう。



 「やってみないことにははじまらないんで、まずやってみましょ。第一歩を踏み出してみられたら一番いいと思う」



 加藤諦三が引き取る。



 「野島先生もおっしゃったように、解決のための行動を……」



 「するしかないんですけれどね。まーたこれが、夫と戦うようになるのかと思ったら……」



 「だからそこがアナタは実は無力感持ってるんですよ」



 まーた無力感の話に持っていく!



 「普通の常識としては35年間で別れるんです。アナタが『別れません』という風に決めているだけの話ですから。今アナタはね、認めなきゃならないのは自分の中の無力感なんです」「サディストに対する自分の満足感っていうのかな。マゾヒストとしての自分を認めればすべては解決します。74歳から新しい人生拓けます!」



 言いたいことは分からなくもないのだが、序盤の「縛られた」という話に引っ張られてしまったせいで、「マゾヒスト」という言葉を使ってしまったことで、相談者に言葉が響かなくなってしまった感がある。



 この日の締めの言葉は「サディズムとマゾヒズムは、現象は正反対ですけれども心理はまったく同じです。無力感」。



 加藤諦三は時々、自分の進めたい方向で話をまとめるために、決めつけでアドバイスをすることがあるが、今回もこれを言いたいがために、無理矢理「マゾヒスト&無力感」認定したんじゃないだろうか。



 明らかに離婚した方がいい状態であるにもかかわらず、何だかんだと35年間引っ張ってしまった相談者にも問題があると指摘する声は確かにあるだろう。



 しかし別居をはじめたり、不動産屋に問い合わせたり、息子に土地を売ろうとしたり、相談者も夫と別れるため、既に「第一歩」を踏み出しているのだ。



(ねとらぼGirlSide/北村ヂン)


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  • これさぁ、かなり昔から聞いてるけど、どう頑張っても「仕込みだろ?」って回じゃん
    • イイネ!17
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