《東京・北区》コロナ窮困で放火殺人、元・居酒屋オーナーの身勝手な供述

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2020年10月27日 05:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

放火されたアパート(奥)。窓は開け放たれ、家財道具は外に出された

新型コロナウイルスの影響でアルバイト先の飲食店が休業になって、収入が途絶えてしまった……

 などと犯行の動機を供述している容疑者だが、だからといってあまりに身勝手で無謀な事件を起こしてしまった。

身勝手すぎる容疑者の犯行動機

 10月15日の夜9時ごろ、東京・北区のアパートから出火。消防車など29台が出動したが、2階建てのアパートなど約150平方メートルを焼いて、4時間後に鎮火した。

 この火事で、アパートに住む小野豊さん(70)が死亡し、3人が重軽傷を負った。

「2階から飛び降りた人が足を痛めたのか、近くにうずくまっていました」(近所の主婦)

 灯油を頭からかぶったアパートの住人・金田一淳悦(59)容疑者も、放心したように近くで腰かけていたという。

先のことを考えると絶望感しかなかった。灯油を自分でかぶり、(死のうと思って)ライターで火をつけた。こんな大事になるとは……

 そう認めたため、現住建造物等放火の疑いで現行犯逮捕された後、殺人容疑でも逮捕、送検された。

 自暴自棄というより、困窮に耐えかねての犯行だったようだが、金田一容疑者はどんな人物なのか──。

金田一容疑者はどんな人物?

容疑者は青森県八戸市出身で、2017年から練馬区の江古田駅近くで『八戸丸』という居酒屋を経営していました

 と証言するのは、その店に通っていた客。青森の郷土料理や食材を出している店だったと続ける。

「面長でやせていて、俳優のオダギリジョーに似たいい男でしたよ。金田一という珍しい姓は、八戸と岩手県二戸市に多い名前でね。

 飲食店のオーナーや店長は、イケイケで元気な感じの人が多いけど、彼はおとなしくて地味な印象。悪くいえばネクラな感じもした」

 このときは、同郷の客も来店していて、そこそこ繁盛していたようだ。

「ただ、ローカルな場所なので、遠方の同郷客は月に1回程度でしょう。となると、地元のリピーターを増やしていくのが勝負になるので、経営的には難しいかもと思った」(前出・客)

 グルメレビューサイト『食べログ』でも、容疑者の店の口コミは1件のみ。苦戦していたようで、昨年の秋には店を閉じてしまったという。

 江古田の商店街関係者も、次のように話す。

「まったくの素人が店を始めたみたいだよ。うまくいくわけない。ガラガラでね。月々の店舗代はもちろん、近くに借りていた駐車場代も払えずに、滞納していたみたい。閉店するときに、まとめて返済したそうだけど

 再起を図るために、別の飲食店でアルバイトをしていたのが、コロナで思うに任せない状態になったのだろう。

 同情すべき点はあるが、還暦目前に人の命をも奪ってしまい、これから金田一容疑者はどう罪を償っていくつもりなのだろうか……。

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