日常からライブがなくなった…「King Gnu」のMV手がけるチームの結論 「あいつらふざけてんな」

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2020年10月27日 07:00  ウィズニュース

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写真ヌーミレパークの内覧会でのトークイベントに登壇したPERIMETRONの3人。右からPERIMETRONプロデューサーの佐々木集さん、アートディレクター・デザイナーの森洸大さん、デザイナーの荒居誠さん=20日
ヌーミレパークの内覧会でのトークイベントに登壇したPERIMETRONの3人。右からPERIMETRONプロデューサーの佐々木集さん、アートディレクター・デザイナーの森洸大さん、デザイナーの荒居誠さん=20日

「問題が起こったときに空気を変えるのは、明るいバカか、根暗だけど芯のある奴だと思うんです。そういう存在になりたい」。King Gnuのミュージックビデオなどを手がけるクリエイティブ集団「PERIMETRON(ペリメトロン)」に、コロナ禍におけるアートの果たす役割を聞きました。(金澤ひかり)

【画像】吹き抜けに巨大なオブジェ…PERIMETRONが手がけた「ヌーミレパーク(仮)」の内部

ヌーミレパーク「現時点で最大限のクリエイティブ」
PERIMETRONがディレクションしたアートスペース「#014 ヌーミレパーク(仮)」(Ginza Sony Parkで10月21日〜来年1月31日)の内覧会のトークイベントが20日、Ginza Sony Parkでありました。
トークイベントには、PERIMETRONプロデューサーの佐々木集さん、アートディレクター・デザイナーの森洸大さん、デザイナーの荒居誠さん、Ginza Sony Parkプロジェクト主宰の永野大輔さんの4人が登壇しました。

<《PERIMETRON…2016年から活動しているクリエイティブ集団で、King Gnu(キングヌー)やmillennium parade(ミレニアムパレード)のミュージックビデオやCDジャケットなどのアートワークなどの創作活動を続けている。メンバーにKing Gnuの常田大希さんら》

《Ginza Sony Park…ソニービル建て替え前の期間限定で2018年8月にオープン。「変わり続ける実験的な公園」として、イベントやライブなどのプログラムを実施し、今回の展示は第14弾となる》


トークイベントの中で、King Gnuや、millennium paradeの世界観を再現した今回の展示のコンセプトについて問われたPERIMETRONプロディーサーの佐々木さんは、「Ginza Sony Park自体が工事中。そこと掛け合わせたというのが一番大きい。King Gnuもmillennium paradeもPERIMETRONも、まだ未完成で工事中だけど、現時点での最大限のクリエイティブを発揮するという意味でも『工事中』というコンセプトになっている」。

また、PERIMETRONの森さんは、新型コロナウイルスの流行によって変化した社会について触れ、今回の展示がこの時代に果たす役割について語りました。

「学校のクラスで問題があったとき、それを解決するのは、『意外と』明るいバカだったり、根暗だけど芯のあるやつだったりする。2020年はコロナの問題などに直面し、嫌なニュースも多い。そんな中で、明るいバカだったり、根暗だけど芯のあるやつのような存在を、この企画が担えたらいいなと思います」(森さん)

それを聞いた永野さんも、「わかります」と共感。多様性が必要だという観点から、「僕はまちにリズムが必要だと思っています。銀座は一見お高く見える店もあるけど、それだけじゃ面白くない。リズムを作りたいと思った」と、森さんの言葉を受けました。

医療従事者に比べたら無力に近いけど…
イベント後、PERIMETRONの森洸大さん、プロデューサーの佐々木集さん、デザイナーの荒居誠さんにも改めて話を聞きました。


――PERIMETRONが考える、コロナ禍でアートが果たす役割とは。
佐々木さん
「難しいですよね。現場で頑張っている医療(従事者)とかに比べると無力に近いなとは思います。でも、具体的な解決に至らなくても空気を変える存在になれたらいいなとは思います」

「今回の展示も、展示を見て少しでも笑ったりして、心の余裕や余白につながってくれればいい」

――確かに、今回の展示を告知するアドピラー(駅構内の通路にある柱)のKing Gnuのメンバーの顔写真にも、一見落書きに見えるようなアートワークが施されていて、ちょっと笑えます。

佐々木さん
「柱をああいう風にやったことで、「あいつらふざけてんな」って思われるかもしれないけど、笑かしにいくというか。 もちろん、展示にはシリアスな面もあるけど、今回はユーモア性が割と多くを占めているし、大切にしました。それが、「こういうときにやるものだから」っていうところににつながってくると思う」

森さん
「直接的にやるっていうより、あまのじゃく的な。あえて外して」

佐々木さん
「ここ(Ginza Sony Park)が、作品一個一個にキャプションがしっかりあるという常設展のようなものには向いた空間ではないと思っています。(場所を)「ジャックする」という感覚でやるのであれば、それはウィットに富んだものをやりたいなというのもありました」

ライブが少なくなったいまだからこそ
――いまの状況だからこそできたコンテンツはありますか。

佐々木さん
「まず、日常から「ライブ」というコンテンツが少なくなってしまっていて、「体感できるもの」が生活から抜けている気がする。だから、体感的なものを入れていこうと意識はしました」

「それと、コロナで人数が制限されるというのもあって、オンライン上で楽しめるコンテンツもあります。一番は現場に来て欲しいですが、その空気感を体感してもらえるようなものを考えました」

《millennium paradeのライブパフォーマンスで披露された、楽曲「Fly with me」の3D映像をアップデートして公開。またバーチャルで展示を楽しめるような特設サイトがあり、オンライン配信も実施している》

――今回、空間展示をしてみて、気付きはありましたか。

荒居さん
「まずは、お客さんの反応が見たいですね。楽しんでもらいたい。実際どう反応されるんでしょうね」

「いずれはテーマパーク的なものを」
――これからどんなことに挑戦していきますか。

佐々木さん
「海外でも活動してみたいと思っている。PERIMETRONオリジナルのコンテンツを作って、チャレンジしていきたい。それで、いずれはテーマパーク的な何かをつくりたい」

「ディズニーランドもそうですが、空間の元となる作品を知ってると、より楽しんでもらえる。その作品はそもそもオリジナルじゃないといけないから、オリジナルをつくるところからできるチームになっていくといいのかなと思います。」

――「クリエイティブ集団」というかたちだと、表現の手段を選べるのがいいですね。

佐々木さん
「それがPERIMETRONの良さだと思う。ソロでも活動し、チームでも活動できる。おのおのの土台も違うし。色んなジャンルに挑戦していけると思います」

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