“馴染みの選手”も多く登場、ビーチバレー日本代表の行方を占う大会が開催

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2020年10月27日 17:00  AERA dot.

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写真4年ぶりに再結成した溝江(左)と西堀。今季のマイナビジャパンツアーに挑む(写真提供・ビーチバレースタイル)
4年ぶりに再結成した溝江(左)と西堀。今季のマイナビジャパンツアーに挑む(写真提供・ビーチバレースタイル)
 新型コロナウイルス(以下・コロナ)の影響で開催が延期されていたビーチバレーボールの国内最高峰のトップツアー「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2020立川立飛大会」がついに幕を開ける。戦いの舞台は、東京都立川市にあるTACHIHI BEACHだ。約7カ月間試合がなく、最初で最後のマイナビジャパンツアーということもあり、この大会には日本のトップチームが参戦予定。2021年5月または6月に開催予定の「東京2020ビーチバレーボール日本代表チーム戦」(以下・代表決定戦)の行方を占う大会と言っても過言ではない。

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 多くのスポーツ選手の運命を変えた新型コロナウイルス。それはビーチバレーボールも例外ではなく、現役を引退した者、インドアバレーに転向した者、ペアチェンジをした者……と様相はさまざまである。そんな中、『プラス1年』という年月に負けず、コロナ禍を過ごしてきた経験豊富なベテランたちも存在する。

 その代表格は、来年でペア結成6年目を迎える村上めぐみ(オーイング)・石井美樹(荒井商事/湘南ベルマーレ)ペア。リオデジャネイロ五輪以降、『女王』の座を守ってきたペアであり、今大会も言わずもがな優勝候補である。身長165cmながらも世界を転戦しこの秋で35歳を迎えた村上は、「小さいからこそ、パートナーの石井と細かいプレーの精度を上げることを意識してきた。コロナ禍でもこれまで気づいてなかったところに気づくこともあったのでもっと成長できる」と意気込み十分だ。

 石井・村上ペアの背中に追いつき、追い越したいという若手ペアも目下成長中である。中でも昨年のファイナル大会で初優勝した坂口佳穗(マイナビ/KBSC)・村上礼華(ダイキアクシス)ペアは、勢いがある。大会前の記者会見でも坂口は、「石井・村上ペアはサーブが強いので練習では強いサーブに対応できるように意識してきた。ランキングトップのチームに勝たないと来年はないと思っているので、戦うのが楽しみ」と自信をのぞかせている

 男子の優勝候補筆頭は、石島雄介(トヨタ自動車)・白鳥勝浩(トヨタ自動車)ペア。石島は来年1月で37歳、白鳥が今年44歳を迎え、ペア平均年齢で最年長のチームだ。しかし、昨年のマイナビジャパンツアーでは、6戦5勝と年間王者として君臨。今大会では中堅、若手チームがその牙城を崩すことができるかも見どころだ。

 今から3年前、東京2020出場を目指してインドアバレーから転向した石島は、着実に王座への階段を上ってきた。「20代の選手と練習していると年齢を感じることもあるが、自分はこれ以上伸びないと思った時がやめる時だと思っている。コーチからはまだ伸びると言われているし、まだまだやるべきことがある」と、さらなる躍進を誓う。

 一方、コロナ後の「プラス1年」が幸いに転じたチームもある。西堀健実(トヨタ自動車)・溝江明香(トヨタ自動車)ペアは今年1月、4年ぶりにペアを再結成した。本来ならその半年後に「代表決定戦」を迎える予定だったが、コロナの影響によって決戦までの猶予が延びた。リオデジャネイロオリンピックのアジア予選ではトップチームとしてともに戦い、敗れた西堀と溝江。西堀は「私たちの一番の強みは『覚悟』。自分たちで再結成という道を選んだし、そこは他のペアには絶対にないもの」と、復活にかける想いは強い。

 今大会は観客の入替制などコロナ対策を講じた上で開催されるが、日本バレーボール協会のYouTube「Channel JVA」および公式Twitterで全試合の無料配信を行う。また、元プロビーチバレーボール選手の浅尾美和さんと元バレーボール日本代表の狩野舞子さんの2人もInstagramでライブ配信を行うなど初の企画も導入される。

 それぞれの想いを胸に挑む「マイナビジャパンツアー立川立飛大会」。どのチームが栄冠を掴み、きたる「代表決定戦」に弾みをつけるのか。絶対に見逃せない戦いは今週10月31日(土)に幕を開ける。(文・吉田亜衣)

●吉田亜衣/1976年生まれ。埼玉県出身。ビーチバレーボールスタイル編集長、ライター。バレーボール専門誌の編集 (1998年〜2007年)を経て、2009年に日本で唯一のビーチバレーボール専門誌「ビーチバレーボールスタイル」を創刊。オリンピック、世界選手権を始め、ビーチバレーボールのトップシーンを取材し続け、国内ではジュニアから一般の現場まで足を運ぶ。また、公益財団法人日本バレーボール協会のオフィシャルサイト、プログラム、日本ビーチ文化振興協会発行の「はだし文化新聞」などの制作にもかかわっている。






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