スーパーGT:グッドスマイル 初音ミク AMGが今季初表彰台も「3位が精一杯か」の悔しさも

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2020年10月27日 20:31  AUTOSPORT web

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写真グッドスマイル 初音ミク AMG
グッドスマイル 初音ミク AMG
 10月25日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第6戦。セーフティカーがレースを左右する一戦となったが、その展開のなか大きくジャンプアップを果たしたのが、谷口信輝/片岡龍也組グッドスマイル 初音ミク AMG。3位表彰台に食い込み、2020年初めての表彰台を獲得することになった。

 スーパーGT GT300クラス屈指の強豪のひとつであるGOODSMILE RACING & Team UKYOは、2011年に谷口と番場琢のコンビで初めてのチャンピオンを獲得。2012年からコンビを組む谷口と片岡は2014年、2017年とチャンピオンを獲得し、今季チームは“3年に一度チャンピオン”の周期の年と意気込んでいた。

 そんなGOODSMILE RACING & Team UKYOの目論見は、新型コロナウイルスの影響で大きくずれ込んだ開幕から狂い始めてしまう。第1戦富士から予選Q1通過もままならず、王者らしからぬ苦しいグリッドに。決勝ではその総合力の高さから得点圏内には浮上するものの、8位が2回、9位が2回と大苦戦を強いられた。

「このチームで僕と谷口さんが組んでから、表彰台を獲れなかった年はなかったのですが、前戦あたりから『これは“ノーポディウムシーズン”あり得るな……』と話をしていました」と言うのは片岡だ。今季、王座奪還へ向け投入した新型メルセデスAMG GT3への厳しい性能調整もあり、常勝チームらしからぬシーズンとなった。

 ただそんな第5戦富士から、「クルマの方向性も見えてきて、今週もそれをいろいろ試し、持ち込みも悪くない状態から煮詰めていきました」とフィーリングは好転。第6戦鈴鹿でもその延長線にあり、「乗り味は今シーズン初めてと言っていいくらい決まっていました」という状態だった。

 迎えた予選。片岡は公式予選Q1で6番手につけ、Q2に進出。谷口がQ2で14番手につけた。ただ、「気持ち良くアタックして『これ以上今のオレらの実力はないぜ!』という感じであの順位でしたからね(苦笑)」とフィーリングに反しタイムがついてこない。「参加条件が厳しいのは分かっていましたし、特に鈴鹿は厳しい。予選までは、100点とは言いませんが、98点くらいの出来映えでこれか……という落胆がありました」

■「表彰台に立てたのは良かった」。しかし……
 とはいえ、レースペースは厳しい状況ながらも悪くはなさそうだ。「もともと作戦として、セーフティカーが入った時のことを検討して、ミニマムちょいくらいに入ろうと思っていました」と片岡が言うとおり、チームは早めのピットインを行うことを検討する。当然、チームはこれまでもセーフティカー導入に泣かされてきた経験がある。

 チームの河野高男エンジニアは、GT500車両にラップされるタイミングや、周辺2〜3チームのピットインのタイミングをうかがいながら片岡を呼び戻すタイミングを探った。「鈴鹿はピットレーンは広いけど、前後に止まっていると邪魔になってしまいますから」という河野エンジニアが片岡を呼び戻すタイミングに決めたのが18周終了時。結果的には、この2周後がベスト(T-DASH ランボルギーニ GT3がこのタイミングで入っていた)だったが、この作戦が結果的にセーフティカー導入直前でグッドスマイル 初音ミク AMGにとっては大きなジャンプアップのきっかけとなった。

 レース後半、谷口信輝はさすがの走りでT-DASH ランボルギーニ GT3やマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号をかわし、ADVICS muta 86MCまでは届かなかったものの、3位表彰台を獲得。“ノーポディウムシーズン”はなんとか回避した。

「かなり展開には恵まれましたね。セーフティカーが入っていなければ表彰台は厳しかったと思います。単独で走ればペースは良かったですが、今の参加条件だとレースは辛い状況でしたから。とはいえ、なんであれ表彰台に立てたのは良かったです。今年はずっと厳しい成績でしたから。こういう運もありますよね」と河野エンジニア。

 また片岡も、「チームやファンの皆さんのモチベーションという意味では、表彰台に立てたのは良かったです」という。ただ、「クルマの状態も良い。ドライバーも頑張った。チームの作戦も成功した。運も味方した。でも、それでも3位が精一杯か……という悔しさもあります。だけど、そういうことでもなければ表彰台も獲れないほどのシーズンなんです」と3位は獲れたとはいえ優勝に届かなかった悔しさを口にした。

 ペース、作戦、そして運と「ほぼできるベストだった」というレースを展開しながら得た3位は、嬉しくもあるものの、やはり片岡にとっても、そして谷口にとっても“悔しさ”の方が大きかったよう。“3年に一度チャンピオン”の周期のチャンスは限りなく苦しくなりつつあるが、それでもあきらめないのがGOODSMILE RACING & Team UKYOの強さの理由。残り2戦、どんなレースを展開するだろうか。

このニュースに関するつぶやき

  • Benzぢゃなかったら…。  オレ…。Benz…、C111以外…、嫌い…。       BMWのZ4の頃の、GOODSMILE RACINGが…、よかっt…。
    • イイネ!7
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