ガチで楽しめる入門機「E-M10 Mark IV」  廉価モデルだが手ブレ補正は強力

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2020年10月27日 23:12  ITmedia NEWS

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写真小ぶりで軽快感があるE-M10 Mark IV。キットレンズと合わせると500g以下になる
小ぶりで軽快感があるE-M10 Mark IV。キットレンズと合わせると500g以下になる

 最近、しっかりしたボディのフルサイズミラーレス一眼が目立っていたせいもあるのか、オリンパスのOM-Dシリーズ入門機「E-M10 Mark IV」が妙に可愛い。ちょっとゴツッとして頭が三角にとんがったボディだが、かなり小ぶりでバッテリー込みで383gと軽い。



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 小さくて軽いけれどもちゃんと構えてちゃんと撮れるってのが魅力なのだと思う。



●廉価モデルだが手ブレ補正は強力



 E-M10 Mark IVは前モデルMark IIIとほぼ同じデザインを踏襲したマイナーチェンジモデルだが、中身はそれなりに進化している。



 イメージセンサーは4/3型のマイクロフォーサーズ。フルサイズに比べると1/4くらいの大きさだがその分小型軽量。画素数は約1600万画素から約2000万画素へ増えた。



 AFは像面位相差AFを搭載する上位モデルとは異なり、コントラスト検出AFだが使っていて遅いと感じることはまずなく、暗所でもスッと合ってくれた。



 オリンパスなので当然ボディ内の5軸手ブレ補正搭載。約4.5段の補正をしてくれる。ちゃんと額面通りきっちり補正してくれる感じがいい。



 OM-Dシリーズの廉価モデルではあるが、その気になれば本格的な撮影もできるインタフェースを備えている。



 上部に電子ダイヤルが3つあり、1つを露出補正に割り当てると結構快適に使える。



 キーカスタマイズの幅は大きくないが、左肩のショートカットキーを押すと、各設定を一覧でき、サッと設定を変更できる「スーパーコンパネ」を表示できるし、ファインダーを覗いた時にモニターのタッチパネルを使える「AFターゲットパッド」も利用できるので操作性もなかなかだ。



 グリップは小さいが、持ちやすい。しっかり握る必要があるような大きなレンズを使うカメラじゃないので問題はないだろう。



 EVFは約236万画素のOLED。ハイエンド機ほどではないが見やすくて実用的だ。



 キットレンズはPENと同じ14-42mmの電動ズーム。薄くて軽くて携帯性は抜群だが、いまどき14mm(35mm版換算だと28mm)スタートなのは広角側がちょっと残念。



 そろそろエントリー機用のキットレンズのリニューアルも期待したいところだ。



 ただ携帯性や自撮りを優先するならちょうどいい。



 背面モニターは前モデルと同じチルト式だが、Mark IVでは下に180度回転することで手持ちの自撮りに対応した。軽いので片手での保持も問題ない。



 もちろん瞳AF対応で、ちゃんと顔を捉えてくれる。



 本格的に撮影するなら、レンズのクオリティも高く、程よく軽い12-45mm F4.0 PROがおすすめだ。画質を重視したPROレンズだがF4.0に抑えたことで価格や重さも手頃なのがいい。



 携帯性を重視するならキットレンズを、写りを重視するなら12-45mm F4.0 PROが似合うと思う。



●凝った撮影も簡単にできる



 オリンパスのミラーレス一眼は設定によって写りが結構違う。



 AUTOで撮るとシーンによって、例えば風景と判断するとグッと鮮やかになりコントラストも高くなる。



 いつものガスタンク作例が分かりやすい。



 対して、PASMの各モードだとデフォルトのピクチャーモードが「Natural」になり、落ち着いた感じになる。



 この辺は好みで。料理を撮るときなんかはAUTOの方がちょっと派手になって良い。



 また、シーンセレクト(SCN)やアートフィルター(ART)で絵作りできるのも結構楽しい。



 傑作なのがAPモード。OM-Dならではのいろんな特殊撮影機能が用意されてて、指示に従うだけでデジタルシフトやフォーカスブラケット、HDR撮影を行えるのだが、個人的なおすすめはライブコンポジットだ。



 スローシャッター撮影を高速に繰り返しつつ「比較明合成」(明るい部分だけ合成していくこと)を行うというもの。



 たまたま遠くで雷が頻出してたのでベランダの手すりにカメラを固定してしライブコンポジットで……10分以上放置してみた。



 こんな写真をエントリーレベルのミラーレス一眼で撮れるのである。やったのは雷がなりそうな方向にカメラを置いて「ライブコンポジット」でシャッターを押し、しばらく放置してまたシャッターを押して止めただけである。



 なんというか簡単にいろんな撮影をガチで楽しめる入門機なのだ。



 最後に基本性能の話もちょっとだけ。



 シャッタースピードは最高で1/4000秒と上位機に比べて劣るがこれはメカシャッターの場合。電子シャッターを使えば1/16000秒までいける。



 ISO感度はISO200から25600までで、ISO LowにすればISO100も使える(ISO Lowにするとハイライト部が白飛びしやすくなる)。ISO6400までなら結構使えそうだ。



 連写は高速連写で約8.7コマ/秒で電子シャッターだと約15コマ/秒とそこそこ速い。



 動画は4K/30fpsまでいけるが、今年続々と登場した動画仕様を強化したカメラほどではなくハイエンドな映像作品用ではないが、本格的な映像作品を目指すのでなければ問題なかろう。



 そうそう、最後に大事なこと。



 やっと前モデルまでできなかったUSB充電に対応した。microUSB端子であるが、USB充電可能になったのはよろこばしい。



 メディアはSDカードでスロットは底面、バッテリーの横にある。



 E-M10 Mark IVは位置付けも価格もエントリー機であり、上位機に比べると頑丈さ(防塵防滴とか)や手ブレ補正性能などで及ばない点は多いけれども、だれもがハイエンド機を求めているわけではないわけで、その点、E-M10 Mark IVはちょうど良い塩梅に収まっている。



 とても実用的な手ブレ補正性能を持ち、オートで気軽に撮るのみならず本格的な撮影にもしっかり対応してくれる機能と操作系。そしてきちんとしたEVFと自撮り対応のチルト式モニターを搭載し、しかも軽くてコンパクトというバランスがいいカメラなのだ。



 マイクロフォーサーズなのでレンズがコンパクトで複数のレンズを持ち歩きやすいのも実用的だ。



 日常的に持ち歩け、見た目もめちゃカメラっぽく、性能は実用的というわけである。初めてのデジタル一眼として、あるいは機動力が高いセカンドカメラとして良い。



 今、ミラーレス一眼といえばフルサイズセンサーが注目されるが、マイクロフォーサーズにはマイクロフォーサーズの魅力があると思う(モデル:長谷川実紗)。


このニュースに関するつぶやき

  • こういう記事に以前記事になった「カメラ好きに見せると恥ずかしい入門機」みたいなコメントが付くのかな。
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