メルセデスがアストンマーティンの株式を20%所有し、最大株主に。技術提携を拡大へ

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2020年10月28日 17:21  AUTOSPORT web

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メルセデス・ベンツはアストンマーティンの所有株式を2.6%から20%に増加させる予定だ。これは2社の技術提携拡大の一環だ。提携が深まることで、アストンマーティンはメルセデスのハイブリッドと電気パワートレインを含む先進技術へのアクセスが可能になる。

「これはアストンマーティンにとって変革の瞬間だ」とアストンマーティンのエグゼクティブチェアマンを務めるローレンス・ストロールは語った。

「我々の前にある大きくエキサイティングな機会を捉えるべく、我が社を成功へ導くため6カ月にわたって行われた多大な努力の結果だ。これまでの進展に非常に満足している。この最も困難な時期に運営を行いながらも、タイミングは計画よりも早くなった」

「本日、我々はメルセデス・ベンツAGとの長期にわたるパートナーシップ締結によって大きな一歩を踏み出した。当社の最大株主となったメルセデス・ベンツAGとともに新たな次元へと動き出す」

「この新たに拡大された合意を通じて、我々は世界クラスの技術に確実に触れることができる。それにより電気およびハイブリッドパワートレインを含む、長期的な生産拡大計画が支援されることになる。この提携関係は、我々の将来に向けた自信を支えるものだ」

 アストンマーティンのCEOを務めるトビアス・ムアースは次のように述べている。

「本日メルセデス・ベンツAGとの提携関係を拡大したことは、アストンマーティンの目標達成に向けた重要なステップだ」

「メルセデス・ベンツAGの技術の可能性は、我々の製品が競争力を確実に維持するための基本となる。そして我々は製品の確かな差別化を図るために、効率的な投資を行うことができるだろう」

 メルセデスとアストンマーティンの緊密な結びつきは、ストロールが所有するBWTレーシングポイントF1チームとの関係をさらに一層近いものにするだろう。同チームは2021年にはアストンマーティンの名でF1に参戦することとなる。また、現在のエンジンとドライブトレインサプライヤーは、FIAのガイドラインに沿ってそのまま残される必要がある。

 なお、メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、ローレンス・ストロールの親しい友人であり、アストンマーティンの少額株主である。一方で、来年アストンマーティンのドライバー兼ブランドアンバサダーとなるセバスチャン・ベッテルも同社に投資を行っている。
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