学術会議、疑問に答えぬ菅首相=論点ずらし、議場に怒号―代表質問

184

2020年10月29日 08:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

写真衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表の代表質問に対して答弁する菅義偉首相(壇上)=28日午後、国会内
衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表の代表質問に対して答弁する菅義偉首相(壇上)=28日午後、国会内
 菅義偉首相就任後初めてとなる国会論戦が28日、幕を開けた。衆院代表質問で、野党側は日本学術会議問題を取り上げ、過去の政府答弁との整合性や任命拒否の理由について追及。これに対し、首相は従来の説明を繰り返した。さらに、学術会議の在り方にも疑問を投げ掛け、野党側は「論点ずらしだ」として、強く反発した。

 「任命の理由は人事に関することであり、お答えを差し控えます」。首相がこう述べると、本会議場には「独裁者」などと怒号が飛び交った。

 会員任命をめぐり、中曽根康弘首相(当時)は1983年に、「政府が行うのは形式的任命」と答弁。菅首相は会員候補6人の任命を拒否した理由を明らかにしておらず、立憲民主党の枝野幸男代表はこれらの点を「明確にお答えください」と迫った。

 首相は「過去の答弁は承知しているが、公務員の選定は国民固有の権利だ」「必ず推薦通りに任命しなければならないわけではないという点は、政府の一貫した考えだ」などと説明。これまで報道各社のインタビューなどで語った内容の域は出なかった。

 枝野氏はさらに、「首相の判断の余地を認めたら、首相任命についても(天皇)陛下による実質判断の余地が生じる」とただした。これにも首相は「条文の文言のみで比較することは妥当ではない」とかわし続けた。

 一方、首相は学術会議について「総合的、俯瞰(ふかん)的な活動を行い、国の予算を投じる機関として国民に理解される存在であるべきだ」と指摘。改めてその在り方に疑問を呈した。

 説明を尽くす姿勢を見せない首相に、野党席は騒然となった。首相は大島理森議長を振り返って「静かにしてもらってください」と要請し、大島議長が三度にわたり「ご静粛に」と呼び掛ける場面もあった。

 本会議後、枝野氏は記者団に、首相が推薦名簿を「見ていない」と語りながら、この日は「私が任命権者として判断した」と答弁したことを挙げ、「支離滅裂だ。これだけでも辞職ものだ」と怒りをあらわにした。

 菅内閣発足から43日後にようやく始まった国会論戦。代表質問は29、30両日も行われ、11月2日からは衆院予算委員会も始まり、野党は引き続き徹底追及する方針だ。

 論戦初日の代表質問では、首相は事前に用意した資料を読み上げ、野党の追及をかわした。ただ、首相の答弁能力は一部で不安視されており、首相官邸内からは「予算委は当意即妙のやりとりが必要。本人も気にしている」(関係者)との声が漏れている。 

このニュースに関するつぶやき

  • 必ず推薦通りに任命しなければならないわけではないというそうですが、枝野幸男氏をこれの何処が『違憲、違法』だと言う認識なのでしょうか?第何条の第何項に違反してるのか明確に指摘したら?
    • イイネ!0
    • コメント 29件
  • 【 野党の墓場 】 立憲民主党、支持率3.8% 合流も完全に失敗 次の選挙でさようなら https://www.jiji.com/sp/article?k=2020101600763&g=pol https://mixi.at/agBDtu5
    • イイネ!66
    • コメント 4件

つぶやき一覧へ(151件)

ニュース設定