「半沢直樹」に次ぐドラマは? 吉高由里子「危険なビーナス」は危険度やや低めか

21

2020年10月29日 11:30  AERA dot.

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AERA dot.

写真「危険なビーナス」から妻夫木聡と吉高由里子(TBS提供)
「危険なビーナス」から妻夫木聡と吉高由里子(TBS提供)
 大ヒットした「半沢直樹」の終了から早1カ月。コロナ禍の影響でまばらにスタートを切る秋ドラマだが、東野圭吾原作の「危険なビーナス」や柴咲コウ主演の「35歳の少女」など、注目作が目白押し。「半沢ロス」を埋めるのはどの作品か。ドラマ通に今期の期待作と見どころを聞いた。

【主な秋ドラマのカレンダーはこちら】

*  *  *
 まず、「半沢直樹」の後番組が日曜劇場「危険なビーナス」(TBS系)。ちょっと女たらしな主人公・手島伯朗(妻夫木聡)のもとに弟の妻を名乗る謎の美女、矢神楓(吉高由里子)が現れ、失踪した夫の代わりに遺産相続に関わっていくサスペンス。ドラマ評論家の吉田潮さんがこう語る。

「久々の妻夫木聡も良いですが、敵役のディーン・フジオカがやっぱりかっこいい。“おディーン様”も遺産相続の対象なのですが、意地悪な御曹司の策略家で、腹黒い役がよく似合っています。戸田恵子や麻生祐未といった、遺産相続のドロドロ話にぴったりのひと癖ある役者たちが脇を固めているのもいいですね」

 一方、メディア文化評論家の碓井広義さんは少し辛口だ。

「東野圭吾の作品の中では、原作としてのインパクトが弱い。遺産相続争いといえば横溝正史の『犬神家の一族』で、次々に殺人が起きる。令和版『犬神家の一族』と言いたいところですが、原作ではなかなか事件が起こらない。しかも、吉高さんは『東京タラレバ娘』で見せた等身大の演技の印象が強く、『危険なビーナス』の割には危険度がやや低い気がします」

 インパクトを求める人にオススメなのは「35歳の少女」(日本テレビ系)。柴咲コウ演じる主人公・望美は10歳のときに事故に遭い、25年ぶりに目を覚ます。4月に事務所から独立した柴咲にとっては、今後を占う正念場となる一作。「家政婦のミタ」などを手がけた遊川和彦による脚本だ。

「遊川脚本らしく今回も奇抜な設定ですが、きれいごとではなく相手にズバズバと本音で切り込んでいくセリフが多いこともヒットにつながっている。ただ、柴咲コウの演技は確かに上手なんですが、大人が子どもを演じることに、見ている側が気恥ずかしさを感じてしまう面はあるかもしれません」(吉田さん)

 ディープな大人の不倫を描いた「恋する母たち」(TBS系)も注目。進学校に息子を通わせる3人の母(木村佳乃・吉田羊・仲里依紗)が、それぞれ事情を抱えながら夫以外の男と恋に落ちる。

「恋愛もののエキスパートである柴門ふみの漫画が原作ですから、期待が膨らみます。昨今、不倫への風当たりが強いなか、堅い倫理観を取り払った母たちの、女としての姿が描かれるでしょう。ひそかに夫や妻にうんざりしている人たちの心を掴みそうです」(吉田さん)

「逃げ恥」や「恋つづ」など話題作が頻出する火曜夜10時枠では「この恋あたためますか」(TBS系)が始まった。コンビニのアルバイト店員である井上樹木(森七菜)が勤務先の社長(中村倫也)と出会い運命が切り開かれていくラブストーリー。

「注目は19歳で主役に抜擢された森七菜。NHKの連続テレビ小説『エール』で二階堂ふみの妹役として出演しているところをTBSがいち早く目を付けた。豊かな表現力と存在感は新人離れしており、大げさに言うと、これから森七菜時代が来ると思います」(碓井さん)

 同名の漫画が原作の「極主夫道」(日本テレビ系)は、「不死身の龍」と呼ばれた龍(玉木宏)が、極道から足を洗い専業主夫になるヒューマンコメディー。

「見た目は極道、中身は主夫という玉木宏のキャラクターのギャップがおもしろい。何分かに一度笑えるので、週末の夜にリラックスしたい人におすすめです」(碓井さん)

「#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜」(日本テレビ系)は、ドSで完ぺき主義な産業医(波瑠)が孤独を意識しはじめ、恋愛をしようと試みる物語。コロナ禍の現代を舞台にしたことも注目される。

「隙がないヒロイン役の波瑠が、コロナ禍で少しずつ人恋しくなり、SNSで出会った人に恋をする。相手役が松下洸平と判明したものの、この恋心がどう決着するのか気になります」(吉田さん)

 芸能界のリアルを描いた「共演NG」(テレビ東京系)は、中井貴一主演のラブコメ。企画・原作が秋元康の異色作だ。

「昔付き合った芸能人同士がその後別れて共演NGという、業界で本当にある話をネタにした。『モテキ』や『まほろ駅前番外地』を手がけた大根仁が脚本・監督ですから、わかる人にはわかるマニアックなシーンを入れてくるはず。見ごたえある作品になるでしょう」(碓井さん)

 深夜枠にはBLファンの心をくすぐる熱いドラマが。「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京系)。タイトルどおり童貞のまま30歳を迎えた主人公・安達(赤楚衛二)が「触れた人の心が読める」という魔法を手に入れ、同期のイケメン(町田啓太)から好意を持たれていることを知ってしまうというBLファンタジーだ。

「安達は、女の子が好きなのに、でも同期のイケメンから恋心を抱かれていて、人間としてはいい人だからどうしようという、逡巡が描かれています」(吉田さん)

 11月には、人気作「監察医 朝顔」(フジテレビ系)の第2シリーズも始まる。個性派ぞろいの秋ドラマから、自分好みの一作を見つけよう。(本誌・岩下明日香)

※週刊朝日  2020年11月6日号

このニュースに関するつぶやき

  • →離れていってる。ディーンがただのチャラ男役てわかった時ファンはどう思うん?とか、片想いの妻夫木が吉高にフラれる時、日本中が新喜劇みたいに転げて済むんやろうか…��
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • リモラブと共演NGが面白い。リモラブは五文字さんも良いのに、と勝手に思ってるけど、レモンさんは別人どうなるのか気になる。共演NGは、どう共演者をまとめていくのか、楽しみ。
    • イイネ!4
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(13件)

ニュース設定