野鳥のヤマガラが手乗りに、すっかり駅員さんになついちゃってる 実は10年も前から

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2020年10月29日 12:10  まいどなニュース

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写真駅員さんの手に乗って、落花生のかけらを口にくわえるヤマガラ(2020年10月、大津市の坂本ケーブル延暦寺駅)
駅員さんの手に乗って、落花生のかけらを口にくわえるヤマガラ(2020年10月、大津市の坂本ケーブル延暦寺駅)

 比叡山にある比叡山鉄道・ケーブル延暦寺駅(滋賀県大津市)で、野鳥のヤマガラが駅員になつき、手のひらから餌をついばむ愛らしい姿を見せている。手乗り文鳥ならぬ「手乗りヤマガラ」になったのは10年以上前で、親からひなへ何代も世代交代しているという。

【動画】駅員さんの手から餌をついばむ、手乗りヤマガラはこちら

 ヤマガラは、シジュウカラ科の小鳥で、スズメとほぼ同じ大きさ。山間部に暮らし、昆虫や果実などを食べる。

 朝晩の冷え込みが感じられるようになった10月中旬、延暦寺駅を訪ね、駅員さんに手乗りヤマガラを見せてもらった。

 落花生のかけらを手に持った駅員さんが、駅舎の外に出ると、しばらくして近くの木にヤマガラがやってきた。

 樹上で少し様子をうかがっていたが、「チチチチッ」とさえずった直後、駅員さんの手のひらまで急降下。落花生をツンツンとついばみ、くちばしにくわえて飛び去った。

 しばらくすると、別のヤマガラもやってきた。駅員さんによると「手に乗るのは4〜5羽ほどいるみたいです」。

 なぜ、野鳥のヤマガラが人になついているのか。

 きっかけは20年近く前のこと。駅に併設されていた売店(現在は閉店)で、当時80代の女性従業員が落花生などをやり始めた。最初は落ちたものを食べるだけだったが、数年かけて手のひらまで来るようになったという。

 その後、巣立った直後のひなが、親鳥と一緒に来て、手からえさをもらえることを覚えるようになった。世代交代しながら「手乗りヤマガラ」が受け継がれているようだ。

 ちなみに、一帯にはシジュウカラも生息しているが、近くまで来て駅員の手にある餌を見ているだけで、手には乗らないという。

 ところで、人が餌をあげることは、野生の鳥獣に悪影響を及ぼさないのだろうか。京都市動物園(京都市左京区)によると、「基本的に野鳥への餌付けは好ましくないです」。人を恐れなくなって捕まえられてしまったり、餌を与えられることで野生で生き抜く力を失ってしまうことが考えられるという。

 ヤマガラは、かつて「おみくじを引く芸」などに使われていたこともある鳥で、警戒心が強くないという。「かわいいと思う気持ちは分かるけど、人との間には距離があった方がいい」とする。

 延暦寺駅の標高は654メートル。冬の寒さは厳しく、京都市よりも3〜4度ほど気温が低い。これからは山中のえさが少なくなる。ただ、駅員さんは「やはり野鳥なので、あまり餌をあげすぎないようにしています。訪れる方もそっと見守ってほしい」と話している。

(まいどなニュース/京都新聞・辻 智也)

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このニュースに関するつぶやき

  • 前の家でスズメを餌付けしてて、ベランダに餌を出して手をパンパンッと叩いたらひと群れ30羽ほどが集まってきてたけど、さすがに手乗りは無理やったな。
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  • 可愛いですね。世代を越えて手乗りに。
    • イイネ!17
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