社民党に残るのは福島瑞穂党首ただ一人? 立憲合流を容認するかの臨時党大会開催へ

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2020年10月31日 08:51  しらべぇ

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社民党は1日の常任幹事会で、立憲民主党との合流の是非について議論する臨時党大会を11月14日に開くと決めた。合流推進派と党大会阻止を目論む反対派の協議は噛み合わず、最後は異例の多数決となった。

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■合併への意見割れる

出席者の1人は「党の命運を左右する決定的な場面なのに、何ともしらけた雰囲気。党勢を象徴する光景だった」と語ったという。

幹事会では福島瑞穂党首が合併に最後まで抵抗した。一方、立憲民主党の福山哲郎幹事長と合流に向けて実務者協議を担ってきた吉田忠智幹事長と、前任の幹事長の吉川元副党首は合流に賛成の意志を表明した。

国会議員4人と他の3人の幹部から成る常任幹事会は臨時党大会に対して賛成4人、反対3人で開催を決めた。

関連記事:国民民主党が分党して立憲民主党と新党結成へ 総選挙前に野党の再再編もありうるか

■解党決議案を断念

野党担当の全国紙記者は語る。

「臨時党大会では社民党を解党して立憲民主党に合流するか否かの決議を諮るつもりでした。ところが、8日に開かれ44都道府県の代表が集まった全国幹事長会議では、反対論が続出。最後は『ガンバロー』コールで終えたものの、反対論の根強さを党執行部は目の当たりにしました」

そこで、作戦変更することになったという。

「解党するには党大会で3分の2の賛成が必要のため、吉田幹事長ら推進派は解党の決議案を断念しました。そして、22日の常任幹事会で、解党合流の代替案として、希望する所属議員らの離党を認めるかどうかを問う議案を11月14日の臨時党大会で諮ると決定しました」

■社会民主主義へのこだわりも

筆者は福島党首の毎週の会見や隔週の吉田幹事長の定例会見に毎回出席しているが、表向きは両氏ともに「合流の賛否に対する個人的意見は差し控える」と答えている。

一方で福島党首は社民党の存在意義を毎週の会見で説いている。「コロナ危機で新自由主義からの転換が世界的に求められている」「社会民主主義は世界の趨勢で、日本で唯一、社会民主主義を掲げる社民党は貴重だ」…という趣旨の発言を繰り返す。

『月刊社会民主』11月号の巻頭言では福島党首は「今こそ社民党の出番である。新しい時代を切り開いていく社民党を作っていこう」とも述べている。

■政党要件は2025年まで

前出の記者は、「臨時党大会後には、吉田幹事長、吉川副党首、今期で勇退を決めている沖縄政界の重鎮である照屋寛徳衆院議員が離党して立憲に行くと見られています。残るのは福島党首のみ。ただ、国会議員が一人でもいれば、社民党の政党要件は2025年まで続きます」と語る。

「そもそも、福島氏は社民党が誕生(1996年)してから初の参院選で当選した生粋の社民党人。土井たか子党首(当時)に口説かれて出馬した土井チルドレンで、土井党首から直に薫陶を受けた。その大切な党を、たとえ一人になっても護っていこうと考えています」

■社民党に残るのは政党助成金が理由?

他方で、福島党首が一人になっても党に残るのは別の理由がある、と同氏と交流のあるNHKから国民を守る党の立花孝志代表は打ち明ける。

「政党要件を満たした公党の党首っておいしい職なんですよ。皇室行事や中曽根康弘元首相の合同葬など公式行事に、公党代表は閣僚と同じ扱いで招待される」

さらに立花氏は、経済的な問題にも触れた。

「社民党さんは政党助成金を毎年、3億円以上もらっているでしょう。議員が3人抜けたところで7,500万円減額されるだけ。2億円以上の政党助成金が毎年、支給され、福島党首と残留組が手にするんです。それが2025年まで続くわけですから、福島さんが頑として党に残るという気持ちを私は痛いほど分かります」

■元秘書からも見限られ

党重鎮の照屋衆院議員は、4月に福島氏を「自分ファースト」だと切って捨てる意見書を党に提出した。かつていた社民党の辻元清美、阿部知子、横光克彦の各衆院議員も福島党首とそりが合わずに離党したと言われている。

さらに、立憲民主党から出馬し当選した石川大我参院議員は福島党首の秘書を務めていた。元秘書からも見限られてしまったのである。古参の党員は筆者にこう打ち明ける。

「福島党首が自分ファーストなのは事実です。党首である以上、衆院から出馬すべきという声がずっと根強いのに、本人はリスクを避け、参院議員にとどまっている。党内で風当たりが強い。しかし、党員の多数派は日本社会党時代から党員だった人たち。生涯を社民党員として終えたいと願っている人が少なくない。立憲民主党に行きたい人は行き、残りたい人は残ればいいと思う。『協議離婚』でいいんじゃないですか?」

社民党の今後は11月14日の臨時党大会で決まる。そのときは改めてレポートしたい。

・合わせて読みたい→新生「国民民主党」代表に玉木雄一郎氏 立憲的憲法改正案が目玉

(取材・文/及川健二

このニュースに関するつぶやき

  • 朝鮮労働党日本支部がなんだって?
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  • 比例代表制は、このような不要な政党をいつまでも残してしまう。政党交付金=税金の無駄。とっとと無くし、選挙区内の当選枠を増やせ。合区もいらんし票の格差も調整しやすい。
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