三菱重工、雌伏の時=夢の実現はコロナ後に―スペースジェット

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2020年10月31日 09:00  時事通信社

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時事通信社

 新型コロナウイルスの流行で航空旅客が急減し、航空会社の経営悪化で航空機需要も落ち込む中、三菱重工業は長年の夢である旅客機事業を必要最低限の態勢で続け、コロナ後の需要回復を待つ決断を下した。三菱重工は雌伏の時を過ごすことになるが、需要がどこまで回復するかは見通せない。

 「従来のように多額の資金を投下して『スケジュールありき』で開発を前に進めることは当面控える」。泉沢清次社長は30日のオンライン会見でこう語った。スペースジェットの開発費を圧縮しながら再開に備える方針だが、納入時期について「現段階で新たな設定はしていない」という。

 民間航空機製造で米ボーイングの下請けに甘んじてきた三菱重工にとって、部品だけでなく旅客機全体を製造することは宿願。構想段階を含め約20年がかりで夢の実現を目指してきたが、開発完了前に経営体力が消耗した形だ。

 同社は、旅客機を約半世紀ぶりに手掛ける生みの苦しみに直面している。量産初号機の納入スケジュール延期は6度を数え、経験不足による見通しの甘さも目立つ。延期を繰り返す間に注文のキャンセルも発生。受注は約300機にとどまり、採算確保は当面見込めない。初号機納入先の全日本空輸をはじめ航空各社はコロナ禍で経営が揺らぎ、運航機材の削減に着手している。

 「これまで培った技術を今後の事業展開にどう生かしていくか、しっかりと考えていく」。泉沢氏は撤退の可能性を問われると、言葉を選んだ。 

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