2020年の結婚事情、パートナー選びに変化はあった?

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2020年10月31日 11:11  ノーツマルシェ

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ノーツマルシェ

2020年もあと2か月。2020年は新型コロナ一色で終わろうとしています。企業にも生活にも経済にも大きな影響を及ぼした新型コロナウィルスですが、家庭にも大きな変化をもたらしました。4月の緊急事態宣言が出た直後よりも、世の中が動き出した6月頃から、夫婦問題に関する悩みで筆者のカウンセリングを受ける方が激増しています。


未曾有の出来事を体験したことで、私達の考え方に変化はあったのでしょうか。


 


■ 「結婚」は嗜好?  選択のひとつ?


ひと昔前は、結婚というと、誰もがするもの。結婚するのは当たり前でした。「適齢期と」いう言葉もあり、女性なら、「25歳までにお嫁に行く」のが一般的でした。一生独身でいることは珍しく、結婚を仲介する「お見合い」も盛んに行われていました。


さらにその昔は、家督制度で跡継ぎを重視し、男子を産むことが望まれました。今では考えられないことですが、女性は、お世継ぎを産むための存在だったのですね。


令和時代のいま、結婚観も大きく変わりました。「結婚」は、“しなければならないもの”ではなくなり、「結婚しない」ことを選択する人も。「結婚」は嗜好のひとつとさえ言われるようになりました。


 


■ 「結婚相手」に求められる条件は


結婚相手に望む条件の変化ついて調べてみました。1980〜1990年代、景気が右肩上がりのバブル期は、「高収入」「高学歴」「高身長」のいわゆる3高が結婚相手として望まれていました。いまの条件は「価値観の合う人」「人柄・性格・人格」「食事の好みが合う人」だそうです。日々の生活をイメージした、低リスク・安定志向へとシフトしました。


コロナショックを体験した2020年は、どうでしょう。筆者のクライアント(相談者さん)に、結婚相手の理想のタイプを聞いてみたところ、「一緒にいて安らぐ人」「些細なことも話し合える人」「尊敬できる人」という答えが多く返ってきます。具体的には、「こちらの話をきちんと聞いて、向きあってくれる人」「協力してくれる人」「誠意のある人」とのことです。


 


■ マッチングアプリや婚活サイトでの出逢いも


最近の結婚相手は、マッチングアプリや婚活サイトでの出逢いが増えているのも特徴です。「性格や嗜好などが予め把握できるので、とても合理的」という声もあり、実際、筆者のクライアント(相談者さん)の中でも、結婚相手とは「婚活サイト」や「ゲームアプリ」で出逢ったという方も珍しくなくなりました。


「結婚」に対する意識と「パートナー選び」は、時代とともに確実に変化しているようです。


 


[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)]


※写真:PIXTA、本文とは関係ありません


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