見えないコロナ疲れに要注意!漠然とした不安を解消へと導く「セルフコンパッション」のすすめ

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2020年10月31日 13:40  Suits-woman.jp

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目に見えないからこそ扱いが非常に難しい“心”の疲れ。特にコロナ禍においては、これまでにない環境に長い期間身を置くことで、気付かない疲れがたまりやすくなっています。パーっと旅行に行くのもままならない今だからこそ、自分自身で心をいたわる方法を身につけたいもの。

たまには、のんびりと自分を労わる時間を作ってあげましょう。

今回は、マインドフルネスにも近い「セルフコンパッション」の考え方や、それに基づいた自分を優しく受け入れる方法などをご紹介します。

セルフコンパッションの考え方とその効果

セルフコンパッションとは?

セフルコンパッションを直訳すると、「自己への思いやり」となります。しかし、ここでいうコンパッションは、仏教の考えに基づいた「すべての人の幸福を願い、落ち着いた心をもつ様」を表すもの。そしてこのコンパッションを他者だけでなく自分に対しても持つことを、セルフコンパッションというのです。

誰しも仕事がうまくいかない時や人間関係に問題を抱えている時には、自分の悪い面やうまくできなかった部分に注目してしまいがち……。そして悪い点ばかりに気を取られて、良い面に視点を移せなくなってしまいます。

ですが、本来はたとえ失敗した仕事があったとしても、その中でうまくできた点や次に繋がる点があるはず。セルフコンパッションを知り、実践していくことで、自分や物事の悪い点だけではなく良い点にも目を向けられます。そして、さまざまな感情を受け入れていくことにより、自分への優しさを高め、幸福感を得ることができるのです。

仏教やマインドフルネスとの違い

仏教の考え方

簡単に言うと、仏教の教えは「今あるものを全てありのままに受け入れること」。今ある現状に満足せずにその先にあるものを求めようとすると、かえって不幸な感情が生まれます。手にしていない物を欲しすぎず、現状に満足することで、安定や幸福感をえようとするのが仏教です。

ただ、この方法では「本当はもっと欲しいが、欲しがらないようにしよう」という“考え方の変更”が必要になります。

マインドフルネスの考え方

一方マインドフルネスは、今感じている欲もすべて、何の判断もすることなくただ“気付くこと”が大切です。そのため、欲がある場合にもそのまま感じ、ただそれについて判断せずに受け入れようとします。

セルフコンパッションの考え方

仏教の考え方から派生したマインドフルネス。そしてマインドフルネスを含みつつ、更に自分への優しさを高めていくことがセルフコンパッションです。

「こんな些細なことでこれほど悩むなんて自分はなんて弱い人間なんだ」と抱えている感情に対し“悪い”と判断はせず、ただ「私は○○を不安、ストレスに感じているのだ」と受け入れます。そして、それらの不安やストレスは人類共通のものであり、自分だけが弱いから感じているのではないということを知り、孤独感から解放されるのです。

さらに自分の良い点をしっかりと把握し、自分への優しさを高めていくことで、他人にも優しくなり、仏教で求めるところの「コンパッション(すべての人の幸福を願い、落ち着いた心を持つ様)」に辿り着くことこそが、セルフコンパッションです。

一度不安になると、脳がその不安に取りつかれる

ニューヨーク大学の教授で、神経科学の権威であるのジョセフ・ルドゥー は「不安にとらわれると、それだけで頭がいっぱいになる。そうなると、ほかの人たちも不安を抱いていると気付く余裕もなくなる」とコメント。実際に不安は脳を支配し、その人の思考を不安でいっぱいにしてしまいますよね。

そこから抜け出すためには、一時的な対処だけではなく、根本的な変化を心にもたらすことが需要です。一時的な対処法には「エステに行く」「買い物に行く」「おいしいものを食べる」など様々な方法がありますが、これらは根本的な解決に繋がらず、一瞬幸福感をえられたとしてもまた同じサイクルに戻って行くことになります。

心を支配してしまう不安を和らげていくには、セルフコンパッションによって自分に対して優しい感情を持つトレーニングをすることが効果的なのです。

セルフコンパッションを実践するには?

セフルコンパッションを実践するために、以下のことから始めてみましょう!

STEP1.将来や起こっていない何かに不安になったときには、まず「今この瞬間は安全な家に置かれたベッドで眠ることができる」という現実に目を向けましょう。

すでに自分が持っている幸福を実感しましょう。

脳は不安に支配されやすいものですが、それを否定するのではなく、実際今その不安が現実に起こっていないということを確認し、飛躍した思考を「現在」に呼び戻します。

STEP2.テレビやスマホをオフにする時間を増やしましょう。テレビや他人のSNSアカウントは、リアルなようでリアルでないものを多分に含んでいます。それらに気を取られ過ぎると、自分とのバーチャルな違いに落ち込んだり、自分への批判を行なったりしてしまいがちです。

自分の悪い部分に目を向けてしまう原因と、時に距離を置くことも重要なのです。

STEP3.不安や恐怖にさいなまれたら、静かな場所で目を閉じて、自分の良い点を3つほど上げてみてください。「動物にやさしい」「食器をきれいに洗える」「コンピュータに関する知識がとびぬけている」など、些細なことでOK。そして自分が安全で、幸せで、健康で、悩みから解放されるよう心の中で願いましょう。

余裕があれば、そのあとに自分の家族や友人、恋人についても同じように願いましょう。可能であれば、そのあとに自分が嫌いな人に対しても。そして最後に、万人について願うようにします。

自分の心と触れ合う時間を大切に

ストレスや不安にさいなまれた時、最も大切なことはそのストレスや不安について観察してみることです。そしてセルフコンパッションを実践していくことで生み出される幸福を感じてみてください。気軽に外に出て行くことが難しい今だからこそ、自分の内面をケアする時間や方法を大切にしたいものですね。

文/山根ゆずか

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