BTS JUNG KOOK、“黄金マンネ”の異名もつ抜群の歌唱力 初の公式監督MVで描かれるグループ愛にも期待

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2020年11月01日 10:01  リアルサウンド

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BTS『BE (Deluxe Edition)』

 BTSが最新シングル曲「Dynamite」で米・ビルボードのグローバルチャートを総なめにしている。最新チャート(10月31日付)によると、「ビルボードグローバル200」と「ビルボードグローバル(アメリカ除外)」チャートで2週連続首位をキープ。改めて世界的人気を示した。


(関連:BTS「Dynamite」は、なぜ爆発的大ヒットに? 新規ファン層獲得した音楽的仕掛けを解説


 また日本の劇場では現在、映画『きみの瞳が問いかけている』の主題歌として「Your eyes tell」が流れており、多くの観客の感動を呼んでいる。日本4thアルバム『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』に収録されている同曲は、ディスコ調で気分が上がる「Dynamite」とはまた異なり、ダイレクトに涙腺を刺激するようなエモーショナルなサウンドが印象的だ。


 楽しい気分も、切ない想いも、曲を聴けば一気にそのモードに引き込まれる。その歌詞が、たとえ異国の言語だったとしても。心に直接歌の世界観が流れ込んでくるのが、BTSの楽曲に見られる大きな特徴。そして、その大きな役割を果たしているのが、JUNG KOOK(ジョングク)の歌声ではないだろうか。


 「Dynamite」も「Your eyes tell」も、JUNG KOOKの歌い出しから始まる。「Dynamite」の〈Cos ah ah〉の“c”が、そして「Your eyes tell」の〈何故、こんなにも〉の“な”として発音される前の“n”が聴こえてた時点でBTSブランドとして確立される。彼の歌声は、それほどまでに唯一無二の力を持っている。


 JUNG KOOKのキャリアは、Mnetのオーディション番組『SUPER STAR K 3』に出場したところからスタートする。残念ながら予選で敗退したものの、7つもの事務所からラブコールを受けたという。大手芸能事務所ではなく現在の事務所に決めたのは、偶然見かけたというRMのラップに惹かれたことから。


 トーク番組『新ヤンナムジャ SHOW』で「RAP MONSTER兄さんが本当にカッコよくてここに来ました」と話すと、メンバーも「JUNG KOOKが、ここに来たのは神の一手でした」と振り返ったほど。


 運命的なものに導かれるように結成されたBTS。先の発言からも見て取れるように、JUNG KOOKはグループのマンネ(末っ子)として、メンバーから大きな愛情を受けながらすくすくと育っていく。抜群の歌唱力に加えて、ダンスやラップもほとんどミスをしないJUNG KOOKは、「黄金マンネ」の異名を持つほど。


 そんな彼にメンバーが、2013年にドッキリを仕掛けたことがある。いつも通り完璧にMVの撮影に挑んだJUNG KOOK。だが、何度踊っても「立ち位置がズレている」と監督から怒られてしまう。BTSのダンスはまるで倍速で見ているかのように激しく素早い。MV撮影の雰囲気も真剣そのもの。メンバーも迫真の演技で厳しく指摘。ミスをしていないにも関わらず、必死に調整しようと挑む健気なJUNG KOOKに、胸を痛めつつも萌えてしまう。


 ネタバラシとなったときも、素直に涙を流して「あ〜演技か」とおっとり話す。そんなJUNG KOOKが愛しくてメンバーのボディタッチが止まらない。パフォーマンスに対してストイックな姿勢を見せながらも、穏やかで愛らしいJUNG KOOKの性格を垣間見ることができる思い出の一幕だ。


 当時のまっすぐな気持ちは、2020年の今でも変わらない。むしろ、実力を身につけたからこそ、より誠実に1つひとつの仕事に取り組もうという姿勢が伝わってくる。10月21日のライブ配信では、初めてMVを公式に監督したことをARMY(ファン)に報告。忙しいプロモーション時期と並行してのチャレンジに、改善の余地を感じながらも「楽しかった」「僕が監督だと言うのは少し恥ずかしい」と照れながら話す。


 そして「気に入ってくれると嬉しいし、僕が撮ったカットを果たして当てることができるか。僕の感性を感じることができるか楽しみです。僕はARMYのみなさんを信じてますからね」といたずらっぽく笑う姿に、変わらぬ愛らしさと進化していく頼もしさを感じる。


 さらに「機会があれば僕の心と魂を込めた映像を、BTSをしながら、ヒョン(兄と慕うメンバー)達と一緒に撮りたいという意欲が湧いてきました」という言葉も。メンバー、そしてARMYから愛情をたっぷり受けて育った黄金マンネが、どのようにBTSを見つめているのか。そのカメラ越しに描かれるであろうグループ愛に、そして映像的なBTSブランドの可能性に期待せずにはいられない。(佐藤結衣)


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  • なんで所属事務の株が大暴落中なのを地上波は、いわないんですかね???
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