「ZenFone 7 Pro」レビュー 進化したフリップカメラやMVNOでの5Gを試す

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2020年11月01日 10:03  ITmedia Mobile

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写真回転する3眼フリップ式カメラが特徴の「ZenFone 7」と「ZenFone 7 Pro」
回転する3眼フリップ式カメラが特徴の「ZenFone 7」と「ZenFone 7 Pro」

 ASUS JAPANから、3眼フリップ式カメラを搭載した5G対応スマートフォン「ZenFone 7」と「ZenFone 7 Pro」が10月23日に発売された。今回、ZenFone 7 Proの実機をお借りできたので、実際の性能や使い勝手を紹介していく。



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 まず、ZenFone 7とZenFone 7 Proの違いを紹介しておこう。外観や6.67型フルHD+(2400×1080ピクセル)の90Hz表示やHDR10+対応の有機ELディスプレイ、3眼カメラの最大6400万画素センサー、本体の形状や急速充電対応の5000mAhバッテリーなどは同じ仕様だ。防水やおサイフケータイには対応していない。



 大きく異なるのは、上位となるZenFone 7 ProのプロセッサがSnapdragon 865(2.84GHz オクタコア)でストレージが256GB、カメラに光学式手ブレ補正(OIS)を搭載している点だ。ZenFone 7はSnapdragon 865でストレージが128GB、カメラの光学式手ブレ補正がなく電子式手ブレ補正のみとなる。



 性能にこだわるならZenFone 7 Pro 、ハイエンド性能らしい快適さが満たされていればいいならZenFone 7という選び方になる。あとは市場の実勢価格を見て選ぶことになるだろう。ASUS直販サイトでの価格(税別)は、ZenFone 7が8万5800円、ZenFone 7 Proが9万9800円。



●風景も自撮りも高画質な3眼フリップカメラ



 ZenFone 7/7 Pro最大の特徴は、前モデルからより進化したフリップカメラだ。構成は標準広角6400万画素(ソニー IMX686 F1.8)、超広角1200万画素(ソニー IMX363 F2.2)、光学3倍望遠の800万画素カメラ(F2.4)となる。そして、ZenFone 7 Proに限り標準広角と望遠カメラに光学式手ブレ補正が搭載される。フリップ部は20万回の動作に耐えることができ、1日100回の開閉をしたとしても、5年以上の耐久性を持つという。



 さらに、このフリップ部は電動で動作し、自由に角度を変えて撮影できる。特にパノラマ撮影時は、カメラが自動的に180度回転した合成写真を撮影できる。一般的なスマホの合成パノラマとはカメラの動きが異なるので、超々広角の魚眼のような不思議な写真も撮影可能だ。



 フリップカメラのもう1つの利点は、高画質なインカメラとしても使えることだ。ポートレートや超広角、暗所撮影など、一般的なスマホだとアウトカメラの方が充実している機能を、そのまま自分撮りに活用できる。



 ただ、このモデルを買う層だと自分撮りというより、今どきだとZoomやLINEなどのビデオ通話・ビデオ会議に使えることの方が魅力的に感じるだろう。解像感は通信時の圧縮である程度つぶれてしまうのだが、それでも元のカメラが高画質かつ高感度な分、薄暗い室内でも見やすい映像を相手に届けられる。



 なお、Zoomなどカメラを利用した外部アプリを利用する際、インカメラを選ぶとカメラが180度回転する他、ソフトキーからカメラの角度を細かく変えられるメニューも利用できる。どうせなら、カメラのマニュアル設定や、バーチャル背景を付け足してアプリに渡す独自機能もあれば面白かったのだが。



 カメラ画質についても見ていこう。基本的には、見た目の風景を極端には誇張せず記録する。ホワイトバランスや露出も安定しており、感度も良好。夜景モードや、後からボケ具合を変えられるポートレート撮影も利用できる。



 3種類のカメラも、画質面では標準広角が突出しているが、超広角も低価格スマホと違ってそこまで解像感不足はない。望遠も光学3倍は使いやすく、解像感も良好だ。



 動画撮影は最大で8K30fps、4K60fpsの撮影が可能。この他、480fpsのスローモーション撮影、フリップカメラが被写体を追いかけるモーショントラッキングにも対応。露出や音量をチェックしながら撮影できるマニュアル撮影モードも用意されている。



●ZenFone 7 Proのみ搭載、「Snapdragon 865 Plus」の性能は?



 ZenFone 7 Proに限り、Qualcommのハイエンドプロセッサ「Snapdragon 865 Plus」を搭載。従来のSnapdragon 865と比べ、主にGPUなどのグラフィック性能を約10%向上させたチップだ。ASUSとしては、ゲーミングスマホのROG Phone 3に続く搭載となる。



 メインメモリはZenFone 7 ProとZenFone 7が共通で8GB、ストレージは高速なUSF 3.1でZenFone 7が128GB、ZenFone 7 Proが256GBだ。また後述するが、microSDの増設にも対応している。



 ベンチマークテストで性能を計測したところ、総合性能を計測するAntutu Benchmarkでは従来ハイエンドのSnapdragon 865では超えるのが難しいスコア60万点台を突破。グラフィック性能を計測する3D MARKでもSnapdragon 865より約10%性能向上している。ただ、CPU性能を計測するGeekbench 5ではシングルコアのスコアはSnapdragon 865と比べ約10%伸びたが、マルチコアのスコアはほぼ変わらなかった。



 高速処理を生かすゲームアプリの動作だが、同社のゲーミングスマホ「ROG Phone 3」譲りのゲームプレイ支援機能「Game Genie」を搭載。ゲーム中の通知オフや画面の明るさ固定、画面録画といった基本的な機能はもちろん、ゲーム中のCPU使用率や温度、フレームレートもリアルタイムに表示できる。また、ディスプレイのリフレッシュレートが最大90Hzなので、バトルロイヤル系ゲームで対応が増えつつある90fps表示も可能だ。



 ただ、実際のゲームの操作感について、本体が235gと重たい上に重心がカメラ側に寄っており、持ち心地が悪い。さらに、ゲーム重視のスマホと比べると冷却性能は重視されておらず、本体温度が40℃を簡単に超える。ステレオスピーカーを本体側面に搭載しているが、有線イヤフォン端子が省かれているのも気になった。



 ゲームの長時間プレイや、Snapdragon 865 Plusの性能を必要とする高画質ゲームを遊ぶ際は、市販のスマホ用冷却ファンなどを取り付けた方が快適に楽しめるだろう。



●5Gや急速充電機能をチェック



 最後に、ZenFone 7 Pro、ZenFone 7の細部について見ていこう。



 通信周りは5GのSub-6に対応。MVNOでも数少ないドコモの5Gに接続可能な「LinksMate」で接続したところ、MVNOなので通信速度は4G回線と同等の速度だが、5Gによる通信が可能だった。ドコモの5G契約のSIMを使えば、5Gらしい高速通信が可能だろう。



 4GはドコモのMVNO、UQ mobile、Y!mobileのSIMを利用できたが、楽天モバイルのSIMは利用できなかった。



 生体認証は、側面の電源キーと一体化した指紋認証センサーと、フリップカメラを使った顔認証の両方を利用できる。顔認証は、ロック画面でスワイプすると素早くカメラが回転して顔を認識し、すぐに逆回転して収納される。



 実際の使用感について、マスクを装着した状態では側面の指紋認証センサーが便利。さらに、マスク装着時にも顔認証が便利……と言いたいところだが、ロック画面をスワイプしてカメラを回転させるのに一瞬だが時間がかかるのと、フリップのカメラの動作音がやや気になる。基本的には、感度も良好な指紋認証センサーだけを使うことになりそうだ。



 本体には黒いケースが付属するが、これにはフリップカメラが動かないよう固定する機構が付いている。フリップカメラを固定したい場合や、ビジネスシーンなどでフリップカメラが音を出して動くのを防ぎたい場合に便利だろう。



 バッテリーは大容量5000mAhで、出力30Wの充電器が付属する。実際に試したところ、29分で50%、106分でフル充電できた。



 この他の仕様として、底面にUSB Type-C端子とスピーカー、着信ランプを搭載。サイズは77.2(幅)×165(高さ)×9.6(奥行き)mm、重量235gだ。画面サイズやカメラの構造もあり、大型かつ重量級のモデルとなっている。



●フリップカメラの構造が魅力的なら買いだ



 ZenFone 7とZenFone 7 Proは、現在SIMロックフリーで買えるスマホとして、トップクラスの処理性能とカメラ画質を持ったモデルといって間違いない。SIMロックフリーで大画面ハイエンドのスマホを購入したいなら、選択肢に入れておきたい。カメラを重視するならなおさらだ。



 ただ、全部入りの分本体がかなり大きく重たい。また、ゲーム向けの高速処理が目当てなら、ROG Phone 3などよりゲームに向いたモデルも存在する。高額なモデルだけに、一度手にしてから購入を決めることをお勧めする。


このニュースに関するつぶやき

  • わざと低速充電搭載、バッテリーに優しい仕様。docomoのSIMは使えるのだろうか・・・R5Gは頭がいいけどカメラ最悪、元々ASUS愛してるから欲しいんだよなあ・・・
    • イイネ!6
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