「完全に『ママ活』ですよね」バイト先の大学生とセックスする日々……子持ち女性が「1万円を渡し続けた」ワケ

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2020年11月03日 19:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。どちらの呼び名にも大差はない。パートナーがいるのにほかの男とセックスする、それを仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃないか? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。

 数年前からよく耳にするようになった「パパ活」という言葉。主に大学生から20代前半の独身女性が、年上の男性とデートをする見返りに、金銭を受け取ることだが、男女が逆の「ママ活」も存在しているという。

 そして、パパ活、ママ活は基本的には「体の関係はない」とされているが、例外もあるようだ。今回お話を聞かせていただいた夏樹さん(仮名)も、肉体関係ありきで男子大学生にお小遣いを渡していた“ママ”の一人だ。

「そもそも、当時の私は、『ママ活』だとはまったく思っていませんでした。相手も同じ気持ちだったと思うのですが、はたから見ると、完全に『ママ活』ですよね……」

 肩を落としてそう答える夏樹さんは、バツイチのアラフォー独身女性。成人している子どもがいるとは思えないほど、若々しいルックスをしている。

「結婚が早かったんですよ、いわゆる『できちゃった婚』です。当時住んでいた地元ではちょっと名が知れた男性だったので、これは手放すものかって思ったんですよね」

 夏樹さんの元ご主人は、当時、地元のリーダー的存在だった。広い土地と大きな家を所有していて、地元で有名な事業を展開していた。

「例えば、祭りの時には、リーダーになって神輿を担ぐようなタイプ。その日は朝まで、地元の若い衆が彼の家に集まってお酒飲むっていう……。そういう人、田舎ではものすごくカッコよく見えちゃうんです。『田舎あるある』ですよ」

 結婚して1児を授かった夏樹さんだが、妊娠中から元ご主人は浮気を繰り返していたそうだ。

「私と子どものことは放ったらかしで、独身時代と同じように朝まで飲み歩いたりすることもしょっちゅうでした。浮気もバレバレでしたし……彼は地元では『御山の大将』だったからしょうがないんです」

 子どもが中学生になった頃、夏樹さんは隣駅にあるファミレスでバイトを始めた。

「隣町といっても都心とは違いますから、地元と比べてガラッと人脈が変わります。私のことを知っている人はほとんどいませんでした。とにかく『地元』から離れたかったんです」

 そこで夏樹さんは、一人のバイト大学生と出会う。後の「婚外恋愛」の相手だ。

「育児中で経験できなかった青春を、彼との出会いで一気に取り戻しました。見た目がとにかくタイプで……今で言うと竹内涼真みたいな身長が高くて笑顔がさわやかな人。こんな人と恋愛するのもよかったな、なんて思っていたら、ある日シフトが同じになった彼から『家まで送ってほしい』と言われたんです。当時彼は自転車、私は車通勤していて、バイトが終わると、大雨が降っていたんですね」

 彼を自宅アパートまで送り届け、招かれるままに部屋に入った。ペットボトルのお茶を飲んで世間話をする流れで、自然と体の関係になった。

「ものすごくドキドキして、素敵な経験でした。それまでは、なんとなく軽い会話をする関係でしたが、好かれてはいるんだろうなと感じていて……夫への罪悪感は、まったくありません。とにかく彼との時間がキラキラしていて、幸せで、夫のことなんて考える隙がありませんでした」

 それからも、夏樹さんはシフトが重なるたびに、彼との逢瀬を繰り返すようになる。

 彼にお小遣いをあげるようになったのは、数回セックスをした後だった。

「彼は大学生でしたし、私は夫との関係は冷え切ってるとはいえ、共働きで金銭的には余裕がありましたから。彼と一度会うたびに1万円をあげていました。1カ月で5〜8万円くらいでしょうか。セックスをする時もありましたし、お茶だけでさよならする日もありました」

 彼との関係は2年半続いたが、バイト先のファミレスが閉店したことがきっかけで、自然消滅してしまった。

「ちょうど子どもが多感な時期と重なって、時間を費やす対象を、子どもにシフトせざるを得ない状況になってしまったんです。そこへ来てバイト先の閉店だったので……彼からは何度か『会いたい』と連絡が来たけれど、私も子どものことで手一杯でしたし、うやむやに返事を返していたら、いつしか連絡がこなくなりました」

 確かに、はたから見ると、ママ活に見えてしまう2人の関係だが、夏樹さんは彼のほうから金銭を要求されたことは一度もないと強調する。では、自発的に彼と「ママ活」のような関係になったのはなぜだろうか。

「恋愛だと思いたいという半面、どこかで『割り切っている自分』でいたかったのかもしれません。『金銭のやりとりがあったんだから、これは遊びよ』っていう……」

 複雑な表情を浮かべながら、そう答える夏樹さん。元ご主人との離婚が成立した後、彼女は地元を離れ、今はお子さんも独立して職を持ち、一人時間を謳歌しているそうだ。

 今後の目標を聞くと、「ちゃんと恋愛してみたいですね」と、にこやかに答えてくれた。
(文・イラスト/いしいのりえ)

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