ペドリも続くのか…? ロナルド・クーマンにブレイクのきっかけを与えられた選手たち

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2020年11月04日 18:04  サッカーキング

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数々の才能をプロデュースしてきたクーマン監督 [写真]=Getty Images
4日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第3節では、バルセロナがホームにディナモ・キエフを迎える。

 その試合に先駆けて行われた会見に出席した選手がペドリだった。17歳のスペイン人MFは今夏、2部のラス・パルマスから加入すると、CLデビュー戦となった第1節のフェレンツヴァーロシュ戦で移籍後初ゴールをマーク。10月24日に行われたレアル・マドリードとの“エル・クラシコ”ではスタメンに抜擢され、28日行われたCLユヴェントス戦でもピッチ上で高いパフォーマンスを見せた。試合後には、相手FWパウロ・ディバラがペドリに対してユニフォームの交換を申し出たそうだ。

 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで存在感を高めるペドリに対して賞賛の声が集まる一方、スペイン紙『マルカ』はバルセロナ加入1年目の10代を抜擢したロナルド・クーマン監督の手腕についても称えている。同紙によると、オランダ人指揮官は過去にも数多くのヤングタレントを抜擢し、彼らにブレイクのキッカケを与えてきたという。そこで今回は、“クーマン・チルドレン”とも言うべき選手たちを紹介する。

[写真]=Getty Images

▼ズラタン・イブラヒモヴィッチ


 母国スウェーデンのマルメでプロキャリアをスタートしたイブラヒモヴィッチは、2001年に19歳で名門アヤックスと契約を結ぶ。そこで出会ったのがクーマン監督で、オランダ人指揮官は粗削りながら無限の才能を秘めたイブラヒモヴィッチを迷いなく起用したという。その期待に応えるように、イブラヒモヴィッチはゴールを量産。3年後にはユヴェントスへのステップアップを果たした。クーマン監督も、扱いづらいとされたイブラヒモヴィッチを指導したことで「より良い監督になれた」と過去のインタビューで認めている。

▼ウェズレイ・スナイデル&ラファエル・ファン・デル・ファールト


 オランダ代表で一時代を築いた2人の司令塔をブレイクに導いたのもクーマン監督だった。アヤックスの監督就任2シーズン目にスナイデルをトップチームデビューさせる一方、すでにトップチームで出場機会を得ていたファン・デル・ファールトにはキャプテンマークを託した。2003−2004シーズンには、リーグ優勝という成果を上げている。なお、スナイデルがオランダ代表引退を決断したのは、世代交代を図りたいクーマン監督の意図をくみ取ったから。指揮官は「すばらしい態度をもった、驚異的な選手」と、最後まで教え子を称えた。

▼フアン・マタ&エベル・バネガ


 クーマンの監督キャリアにおいて“汚点”とも言えるのが、バレンシア時代だ。チームをコパ・デル・レイ優勝に導いたものの、リーグ戦ではわずか4勝しか挙げられず、就任半年あまりで解任の憂き目にあった。その過程では、主力選手だったダビド・アルベルダ、サンティアゴ・カニサレス、ミゲル・アンヘル・アングロをチーム活動から排除。この時の独善的な振る舞いを覚えているスペインのサッカーファンは多い。ただ、当時19歳だったフアン・マタ(現マンチェスター・U)を重用し、同じく19歳だったエベル・バネガ(現アル・シャバブ)をボカ・ジュニオルスから獲得したのもクーマン監督だった。マタは自身のブログで、「自分のキャリアにおいて彼(クーマン監督)の存在はとても重要だった」と綴っている。

▼サディオ・マネ&フィルジル・ファン・ダイク


 現在、リヴァプールで不動の地位を築くマネとファン・ダイクも、クーマン監督の元教え子。2人はオランダ人指揮官率いるサウサンプトンで実力を証明し、2016年にマネが、2018年にファン・ダイクがリヴァプールに引き抜かれた。2人の移籍金は合計で1億2500万ユーロ(現レートで約153億円)を上回る。マネはクーマン監督について、「偉大な監督であると同時に人としても素晴らしい」とコメント。「今の自分があるのは、彼がいたおかげでもある。僕に多くのチャンスを与えてくれた。それは嬉しく思う」と恩師への感謝を口にしている。

▼マタイス・デ・リフト&フレンキー・デ・ヨング


 クーマン監督はオランダ代表指揮官としても大胆な世代交代を推し進め、“オレンジ軍団”を復活させた。新たなリーダーとしてファン・ダイクを新キャプテンに任命。さらに就任初戦から当時18歳のデ・リフトを先発に固定し、欧州有数のセンターバックコンビを完成させた。さらにデ・ヨングを代表に初招集し、戦術のキーマンに据えている。デ・リフトとデ・ヨングのその後の活躍ぶりは周知のとおりで、今ではユヴェントスとバルセロナでも重要な役割を担っている。

(記事/Footmedia)

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