ロッテ、4年ぶりAクラス シーズン勝ち越しとCS進出を掴み取れ!

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2020年11月06日 12:14  ベースボールキング

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ベースボールキング

ソフトバンクに逆転勝ちし、タッチを交わす安田(中央右)らロッテナイン=ZOZOマリン(C) Kyodo News
◆ 2年連続でソフトバンクに勝ち越し

 マリーンズがリーグ制覇したソフトバンクに6−1で勝利し、今季12勝11敗1分で対戦を終え、2年連続で勝ち越しを決めた。そして、4年ぶりのAクラス入りも決めた。

 前日にソフトバンクの先発・千賀滉大に完璧に抑え込まれ、3位に後退したマリーンズは、この日先発となった・東浜巨の前に2回に無視走者なしから4番・清田育宏、5番・中村奨吾が連打で好機を作るも、藤岡裕大の遊併打などで無得点に終わる。直後の3回にミスで失点し、先制を許す嫌な流れ。

 この悪い雰囲気を断ち切ったのが、3年目の安田尚憲だった。0−1の5回一死走者なしから井上晴哉、藤岡の連打で一、二塁とすると、田村龍弘が一邪飛に倒れたが、9番・安田が左中間を破る安打。ソフトバンクの外野陣が打球処理にもたつく間に二塁走者の井上に続き、一塁走者の藤岡もヘッドスライディングで逆転のホームを踏む好走塁。

 こうなればマリーンズペースだ。2−1の6回に3番・菅野剛士がレフト前に運ぶと、早くも代走の切り札・和田康士朗を送る。和田は続く清田の打席中に二塁盗塁を決める。その後、2つの四球で満塁とし、藤岡が押し出し四球。打って、走って、選んで、繋ぐ、今季なんども見せてきたマリーンズらしい攻撃で追加点を挙げた。

 先発の美馬は3回にミスで1点を失ったが、4回以降は持ち味であるテンポの良い投球で、7回まで一人も走者を許さないピッチング。圧巻だったのは7回だ。先頭の栗原陵矢を1球で二直に仕留めると、続く明石健志を2球で二ゴロ、松田宣浩を2球で中飛に打ち取り、この回をわずか5球で終えた。美馬は8回途中まで投げ、4安打、5奪三振、1四球、1失点に抑えた。

 3−1の8回は先頭の清田がセンター前に安打を放つと、中村奨が初球できっちり送る。井上が四球を選び、藤岡が空振り三振も、田村の左安で満塁とし、安田が押し出し四球、1番・荻野貴司が勝利を決定づける2点適時二塁打を放った。このイニングだけで、ホークス投手陣に34球を投げさせ、6回に続きマリーンズらしい攻撃だった。

 5点リードあったが最終回は、守護神・益田直也がマウンドにあがり、しっかりと3人で試合を締めた。試合のなかった2位・西武とのゲーム差を0.5に縮めた。

◆ 4年ぶりのAクラス

 クライマックス・シリーズ進出を目指し戦っているマリーンズだが、この勝利で4年ぶりのAクラス入りを決めた。

 16年を最後にAクラスから遠ざかったマリーンズを振り返ると、17年は開幕から投打ともに奮わず黒星が先行し、54勝87敗2分の最下位。井口資仁監督が就任した18年は、2年連続で80敗を喫したが、中村、井上がレギュラーに定着するなど6人の選手が規定打席に到達。投手陣では後半戦から岩下大輝、種市篤暉が経験を積み、種市は現在故障で離脱してしまったが、種市、岩下ともに翌年以降は先発のローテーションの座をつかんだ。

 昨季は最後の最後まで楽天とCSを争っていたが、あと一歩のところで敗れ、69勝70敗4分の4位。近年は苦しいシーズンが続いたが、井口監督が就任して以降は、若手選手が台頭し、年々と力をつけてきている。今季は、10月上旬までソフトバンクとリーグ優勝争いを演じた。

 Aクラス入りを決めたが、今季は3位ではCSには進めない。追いかける立場になってしまったが、最後まで何が起こるかわからない。4年ぶりにAクラス入りを果たし、あと1勝すれば4年ぶりのシーズン勝ち越しも決まる。勝ち続けた先にCS進出も見えてくる。残りは3試合——。監督、コーチ、選手、スタッフ、ファンが一体となって、福岡行きの切符を掴み取りにいく。

文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • こんなお粗末な後半戦で、威張れるAクラスではありません。打撃の補強はせず、安田四番を長引かせ、何も調子悪くない藤原恭大を外し、お気に入りたちと覇気が無い仲良し野球では無理だな
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