4万本のひまわりで巨大メッセージを作った男性「人々を笑顔にしたい」と願いを込めて（豪）

オーストラリアに住む男性が、4万本以上のひまわりを使って世界に向けたメッセージを作り上げた。この巨大なメッセージはSNS上で話題となり、多くの人が押し寄せて渋滞や駐車場が満車になる事態にまで発展したという。『ABC News』などが伝えている。

豪クイーンズランド州ケアンズのイニスエールに暮らすフレデリック・ジェームズさん（Frederick James）は、自身の敷地内で大量のひまわりを使い「G’DAY WORLD FROM OZ（世界の皆さんこんにちは。オージーより）」という巨大なメッセージを作った。

ただしこの計画を実行するために、4万本以上のひまわりを植える必要があった。そこでフレデリックさんは近隣の人やバヌアツから季節労働者として出稼ぎに来ている人達の力を借りて、4万粒以上のひまわりの種を植えたという。

そしてメッセージが完成し写真をネット上に公開するとすぐにSNS上で拡散され、予想外の大きな反響を呼んだ。ネット上だけでは収まらず、6週間で同州のブリスベンやゴールドコーストから5千人以上がこの景色を直接見ようとフレデリックさんの元を訪れた。

「まさかこんなに大きな反響があるなんて、本当に圧倒されてしまいました。驚きましたよ」と明かすフレデリックさんだが、多くの人が一度に押し寄せたため周辺の駐車場は満車になり、道路が渋滞するなどの事態が起きてしまった。これにはフレデリックさんも「交通整理する人を呼んでこないと…」と思ったそうで、事態の収拾に努めたという。

フレデリックさんは新型コロナウイルスなどの影響で疲れ切った人々を笑顔にしたいとして「全世界に向けて何かメッセージを発信したい」とこの計画を思いついたと言い、「訪れた人はみんな笑顔で写真を撮っていました。このメッセージが多くの人の心をちょっとだけ明るくできたと思います」と話している。

SNS上では「なんて素敵なアイディアなの！」「世界の美しく素晴らしい部分がここにあるね」「世界中に幸せが広まっているわ」といったコメントで溢れており、多くの人に笑顔をもたらしたようだ。

なおひまわりは既に枯れてしまっており、フレデリックさんは来年に向けて新たなメッセージを作成する計画を進めているという。

画像は『7NEWS Brisbane　2020年10月13日付Facebook「“G’Day world from OZ” A Far North Queensland farmer has used sunflowers to lift spirits across the world during the pandemic.」』『ABC News　2020年11月5日付「Sunflower message spreads joy as thousands flock to Far North Queensland town」（Supplied: Mehdi Genest）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　iruy）